ポンカンの行っとこか〜採集 その3〜ポンカンコンビ中部へ行くの巻【第1部】

−カン−


★第1部★

8/13から3日間、某所を拠点にポンカンは中部へ足をのばした。時期から言うと、おそらく今年最後の灯下採集になるだろうと言うことで自然に力が入った。実際はこの後何度も足を運ぶことになるのだけれど・・・。


【8月13日昼】

天気は曇り。今にも雨が降りそうな空模様。今晩が勝負かも・・・・ふと、そう思わせる蒸し暑さだった。レンタカーを借りていざ、出発。

んが、、、辺りは深い山ばかりで、昼間クワガタを発見するのは非常に難しかった。気がつくと、西に向かって走っているつもりが、東に向かっていた(^^;;; おまけに手持ちの地図から、いつのまにか、はみ出してした。

ここは、いったい、いずこ?・・・・・毎度のこととはいえ、山を迷走するポンカン。我ながら先が思いやられる。(^^;

×時過ぎにあ〜さんから電話があった。なんと、もうクワ道さん宅に向かっているらしい。仕事は?(^^;・・・いつもながら驚かされる。

結局、東奔西走して昼間見たクワガタの姿といったら、ノコギリらしいのが1匹。ブナ帯の山で、昼間採集することの難しさを改めて思い知らされた結果となった。

そこで一度拠点へ戻って、プールで水浴びをして、日が暮れるのを待つことにした。


【8月13日夜】

夕方、いざ出発。

んが、またしても行こうとしている山の方向からどんどんずれている・・・気がした。

カン:「ポンちゃん、なんか違わない?本当にこっちなの?」不安になるカン。

ポン:「えー、だって〜、ほらっ」

カン:「んっ?・・・・これ、ここで左折じゃない!! おいおい〜〜〜」

なんて優秀な助手席ナビを搭載しているんだろうか。(T-T) なんとか軌道修正して、峠辺りの街灯を順番に見てまわった。

「あっ!クワガタ!」ポンちゃんが早々にアカアシ♀をゲット。車外に降りるたびに、めがねが曇りまくった。(決して興奮してたからじゃなくて)

街灯ごとにポンちゃんは1つ、2つ拾って来る。こんな所で時間を潰している場合じゃない・・・と思いながらも、落ちているとつい拾ってしまう。(^^;

ふと、時計を見ると、あ〜さん達に戻っていると約束した時間が迫っていた。

カン:「どうしよう・・・間にあわないかも・・・あ〜さん達、ひょっとしたら9時過ぎには着くよ」

ポン:「え〜っ、11時頃っていってたよ〜〜〜」

カン:「あまいな〜。まだ習性が分かってないね。渋滞してたら、空を飛んでくるんだから^^」

冗談はさておき、連絡をとろうとしたが、当然のごとく、そこは圏外。しばらく走って、ちょっとめずらしい形の公衆電話を発見した。プッシュすると、「その番号にはおかけできません?・・・・・」

「なんや〜この公衆電話!相手を選ぶの〜?!役立たず〜〜〜!!」

そうこうしている間に、今度はあ〜さんの携帯が圏外になっていた。(やはり、到着してたか〜(^^;;;)

仕方がないので、ポンカンだけでそのまま採集を続けた。

結局、その日はオオクワの轢死体らしきものを1体見ただけで、生きた姿を見ることはなかった。(T-T)

生きていたのはアカアシ、ミヤマ、ノコ、コ、カブちんだった。


拠点に戻ったのが12時半過ぎだった。連絡が取れないまま、シャワーを浴びて寝ることにした。

やっとあ〜さんと連絡が取れたのは午前3時過ぎだった。到着まで暫しの間仮眠しよう・・・・と思い、ぐっすり熟睡していた。

あ〜さん達が到着したのは朝だった。(^^; 時計を見ると6:30をまわっていた。雨のせいで、陽は出ていなかったが、カーテンの外はやはり明るかった。

カ:「どうだった?」

あ:「4.5目。」

カ:「0.5って何?」

道:「これ」

なんとクワ道さんの持ち帰ったオオクワ♀の頭だった。(^^; カラスにやられたらしい。しっかしよく見つけたものだ。^^

クワ道さん曰く、「夜明けとともにカラスに食われるのが多いから、その前に採ることやな〜。」

あ〜さん曰く、「ネコも競争相手やねん」

採集は、ネコよりも素早く、カラスが起き出す前に採ることが必要ということらしい。

ふと見ると、青森遠征から帰ってくるなりの再遠征となったLAさんは、「Mちん」と呼ばれるほど憔悴しきっていた。フトンで寝るのは数日ぶりとか。この1週間で13都県移動していることになる。(゜o゜)(そこまでやるか〜〜〜(^^;)

3人とも着くなりオフロに入って死んだように寝ていた。あ〜さんは時々襖にぶつかってスゴイ音をたてていた。

オオクワが落ちるとあんな音だろうか・・・いやカブちんくらいいってるか?

・・・・暇なのでそんなことを考えていた。^^


【8月14日】

8月14日は熱帯低気圧のせいで1日中雨だった。さすがに天気には勝てない。この日唯一光ったのは、LAさんのオニだった。あの、どしゃ降りの中、よく発見できたものだ。

さすが!・・・フトンで少し寝たのでMからL’に戻っていた。^^

あとは、普通種が20〜30は採れたが、前の晩の採集で100を軽くクリアしたあ〜さん達にとっては、やはり不発に違いない。

採集の方はダメだったが、昼間、Akeさん達が、採ったオオクワを見せにわざわざ来てくれた。なんと一晩で、オオクワ1♂5♀も採ったという。初めて見るこの地方のワイルド♂はカッコよかった。それにしても、初めてのゲットが1♂5♀なんて、聞いたことがない。(゜o゜)

・・・・あ〜さんのまわりは、なんて強者ぞろいなんだろうか。全国制覇もそう遠い話ではなさそうである。^^

Akeさん達のクルマを見送りながら、またまた驚いたことがあった。なんと「軽」で来ていた。軽で、(採集のために?)2年間に5万キロ走ったという。言葉がなかった。(^^;


【8月15日】

8月15日、夜中にあ〜さん達が帰って行った。

午後、Akeさん達の採ったポイントにおじゃますることになっていた。しかし朝から風があったため、Akeさん達からそこを見切って新規開拓されるという連絡をもらった。

ポン・カンは場所だけでも確認しに行こうと、出発した。

気がつくと、目的地には程遠い他県にきていた。(なんでいつも迷走するかな〜。(^^;)

いつになくナビゲーターポンちゃんは口数が減っていた。

「バカポン」・・・自分でそう呼んでいた。(^^;

「大丈夫だから〜〜〜」まったく世話がやける。

そういうカンも右左音痴なのだ。「右折ね〜」と確認しながら、平気で左折してしまうところがある。史上最強の迷走コンビかもしれない。(^^; 日没までは時間があったので、急いで慎重にポイントに向かいなおした。

ポイントに着くと、やはり風が強かった。しかもスッキリ爽やかな秋風。今日はダメかも・・・・ふとそう思ったが、気を取り直してスタンバイした。

結果はノコ、ミヤマ、アカアシ、コ。いつもの4目である。

そして誰が轢いたのか、オオ♀の轢死体を1つ発見。(T-T)

時々、カブちん♀が「バチン」というでかい音をたてて落ちてくるたびに驚かされた。その晩は他にも新規ポイントを探して移動したので、一晩で300キロ程迷走した。しかしこれといった結果には恵まれなかった。


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