99/8/26

宮城・秋田・岩手

朝、出発と同時に携帯が鳴る。会社からだ。(;_;)

用件がいろいろあって、すぐに終わりそうにない。(;_;)(;_;)(;_;)

携帯が繋がる場所は限られているし、行動範囲が制約される。今日一日ハマりそうだ。一気にブルーになってしまった。


それでも強引にアカアシ・ヒメオオを求めて山を越えることにした。ガソリンがほぼなくなっていたのでどこかで入れたかったのだが、スタンドが全くない。(;_;) 仕事は1時間くらいで会社に電話しないといけないし、ガソリンも少ないし.......それでも山に入ってしまった。

しかしやっぱりガソリンがないというのはとても不安なものだ。途中にいいヤナギがあるのだが、後ろ髪を引かれながら通り過ぎてしまった。エゾゼミがギーギー鳴いている。セミが鳴いているんだからクワガタもいないわけがない。給油して絶対ここに戻ってこようと思った。(^^;)

ようやく村が見えてきて、無事に給油。(^_^) これで一安心だ。不安がひとつなくなった。よ〜し、さっきの場所に戻ろう!


【第一ポイント】

道沿いにいいヤナギがたくさんあるのだが、クワガタが全く見つからない。もうここにきて何千本のヤナギを見たかわからない。セミがいるんだからクワガタもいるんじゃ〜〜〜〜、と 強引にテンションを高めてみるが、やっぱりダメだ。

しかし、今まで肝心なことを忘れていたことに気づいた。ここらでちょっくら気にしてみることにした。その観点でふとヤナギを見ると......

この魅惑的な黒点は???

おったぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!

思わず叫んで車を飛び出した。

「あんなとこ行けないよ〜」とヨメが言うが、ここで颯爽と5mを取り出す。(^_^)

「いつの間に買ったの〜〜?」なんて言ってるが、気にしない。(^^;)

落とさないように、そ〜っと下から当てがって振動を与えてみるが、今年のヒメオオは落ちてくれない。尚更足を踏ん張っている。ここで登場したのはクワ道さんがあ〜の車に置いていった5mである。ヨメにその5mで枝を叩いてもらって無事に網の中へ落とすことに成功した。(^o^) クワ道さんはこんなところでも活躍している。(^^;)

で、網の中を見てみると、これがヒメオオなのであった。(^o^) 秋田産ヒメオオゲットである。(^o^)

44mmで大したサイズではないが、奇麗でなかなかの個体である。うれしい〜〜〜〜〜〜。(^_^)


ようやく山を越えて、公衆電話から会社に電話。(;_;) ようやく片づいてきた。少し楽になって、また車を走らせる。
【第二ポイント】

大量のヤナギがあるので、というか、ほとんどヤナギばかりなので、どこを見ていいかわからないのであるが、先程の経験をもとにこだわってみることにした。 しかし、アカアシもいない。新規は難しいなあ。


【第三ポイント】

岩手県に入り、今日の宿に到着したのでチェックインしようとしたのだが、少々時間があったので、またヤナギを見に行くことにした。ヤナギを探してみる.............何もいない。(;_;)

一旦投宿しよう。


【第四ポイント】

一回宿に入ってから、電話をするために雫石まで出ることにした。またいろいろ発生していたが、何とかやっつけてまた宿の方へ戻る。実はこれは灯下採集の下見も兼ねているのだ。(^^;)

夕食までまだ時間があったので、牧場の方へ行く道のヤナギを見に行った。すっかりしなびていて、じじいヤナギと化していた。当然何もいない。(;_;)

さらに数十km走って、ようやくヤナギを発見した。さすがにヨメは少々ご機嫌斜めで、「もう帰ろう」と言う。確かに日没間近ですでに暗くなりかけている。ヤナギの群生ごとに車を下りて見てみるが、影も形もない。

しかし、何個目かの群生をルッキングしたときに、とうとうアカアシの影を発見した!!!

「おったぁ〜〜〜〜〜〜!!!」

慌てて網を取りに車に戻る。あ〜は余程嬉しそうな顔をしていたのだろう、ヨメはその嬉しそうな顔を見て何も言えなくなってしまったらしい。(^^;)

網を慎重に近づけるが、まだ近づける段階でポロっと♂が落ちてしまった。(;_;) けっこうデカかった。(;_;) ♀だけは採集することができた。それからここで10頭ほどのアカアシを見つけることができた。これが採ってみてびっくりしたのだが、けっこう大きいのである。いちばん大きいもので48mmあった。「あかあしくわがた〜〜〜〜〜」って感じである。(^^;) これは今年の山梨の47mmを抜いて自己ギネス更新だ。(^o^)

それにしても、ポイントを見つけるのは本当にうれしいものだ。

さらに調子に乗って山を下る。ヨメは「これで最後にしなさい」と言った。確かにもうほとんど見えない。今度は沢を渡って左手にヤナギの群生がある。ヨメに無駄とは思いつつ、「そっち見てみ」と言ってみると、「いたよ〜」という言葉が返ってきた。

車を停めて、「どこや〜〜〜〜〜?」と尋ねる。指を差した方向を見ると、なんと幹にヒメオオがへばりついていた。(@o@) 恐るべし、ヨメ。いきなりヒメオオを見つけてしまった。標高はなんと340m。さすがに緯度が高いとこんな標高でも採れるのか。

岩手産アカアシ、ヒメオオ

秋田に次いで本日2頭目

さあ大変とばかり周囲を探してみるが、アカアシがタコ採れしただけで終わってしまった(半分近く落とした)。でっかいアカアシはうれしい。(^o^)

ヨメの雷が落ちそうになったので、ここで終了。


【第五ポイント】

宿に戻って夕食だ。目的の一つであっただけに、たいへん満足できるものであった。しかし、心はすでに街灯回りに向かっていた。(^^;)

部屋に戻って一眠りすると21時になっていた。慌てて飛び出す。(^^;) 外は寒い。すでに宿に到着したときに、宿の前でノコ♀の死骸を確認している。しかし、宿ではカブちんしか見つけれられなかった。

何十もの街灯を見て回ったのだが、結局採れたのはノコ♂が1頭のみであった。(;_;) もう街灯はダメか?


【本日の成果】

アカアシ:20頭近く

ヒメオオ:2♂♂

ノコ  :1♂


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