特集!!超お祭り騒ぎ

98年11月30日

山梨県


【前置き】

LAwinさんと韮崎に行こうということになり準備を進めていたが、よくよく聞いてみるとクワ道の幼虫さんとコンちゃんも同じ日に行くという。それにOB5さんとJIROさんも行くことになったらしく、かずっきーさんもご友人の井野松さんとその日に都合がつけられたということで、それじゃあいっそのことみんなで一回集まろうということになり、急遽朝 に韮崎インターに集合することとなった。


【集合まで】

そういったドタバタがあって、出発直前に一旦フルーツバスケットが行われ、あ〜はLAwinさんとクワ道の幼虫さんを載せて韮崎まで行くことになった。家を午前2時半頃出て、LAwinさん宅に3時前に到着。ガスを入れ、食料を買い込んでクワ道の幼虫さん宅に向かった。このホームページであおってコンちゃんに携帯を買わせてしまったが、もう一発あおって、とうとうクワ道の幼虫さんにまで携帯を買わせてしまった。しかし、早くもこの携帯が威力を発揮した。理由はあえて述べないが、予定時間よりかなり早く到着しそうだったので、途中でクワ道の幼虫さんに電話を入れたのだ。

かずっきーさん宅にコンちゃんが泊まっていて先にやってるという話を聞いて、これなら遠慮なく早く行けると思い、韮崎へぶっ飛ばした。車中で素振りを欠かさなかったのは言うまでもない。それにしても前日から行くところがコンちゃんらしい。決して期待は裏切らない。

そんなこんなで6時半には韮崎に到着してしまった。先にやっていると言いつつも寝ている可能性もあると思い、あえてかずっきーさん達には声をかけず、準備運動 をすることにした。すると........

土中の朽ち木根部に入っていた

出た〜〜!!!いきなりオオクワ幼虫だ。思わず大声を上げてしまった。朝っぱらからぶったまげてしまった。何と言ってもこんなでっかいのを割り出すのはあ〜の夢であり、憧れであった。家にオオクワになりそうな幼虫はいるものの、オオクワ確定を割り出したのは生まれて初めてだ。やった〜〜〜!!!

と思ったのも束の間、なぜか動きが悪い。よおく見てみると、腹部が裂けていた。...........やってしまった.........

まさかいるとは思わなかったので、ついつい乱暴にオノを入れてしまったのだが、あまりにも取りにくい状態ではあった。このショックは隠しきれないのであるが、なにぶんオオクワを割り出した感動が大きかったため、あ〜的には満足してしまった。オオクワ君にはたいへん申し訳ないことをした。

気を取り直して周辺で割ってみると、得意のコクワがいっぱい入っている。

いつものやつら

集合時間も迫ってきたのでこの辺で切り上げることにした。クワ道の幼虫さんはいっっっっっぱいコクワを割り出してきてくれた。


【8時だヨ全員集合!!】

8時前には全員集合だ。これぞクワガタ採りだ。あっという間に揃ってしまうところが実に気持いい。同じ趣味を持つ人の意識というものを強く感じる。

コンちゃんはみんなと会えて満足。あ〜はオオクワを割り出して満足。もう解散してもいいなんていう冗談を飛ばしながらいつまでも笑っているのであった。


【第一地点】

まずはかずっきーさんが先日オオクワ幼虫を割り出した地点に案内していただくことになった。何度もそばを通っている所であるが、立ち寄ったことはなかった。みんながクヌギを削って数頭の幼虫を割り出している頃、あ〜はエノキを探すことに集中してボーズであった。

OB5さんは近くから産卵木を取ってきて、車に詰め込んでいた。すごい!!


【第二地点】

ここも台場クヌギが何本も立ち並ぶ壮大なポイントである。あ〜はやはりエノキを求めて彷徨った。みんなバラバラに見て回っているのに、なぜか同じところに集まってしまう。「こんなところ誰も来ないだろう」と思って行ってみると、みんながいるのである。不思議な野郎達だ。

エノキは数本見つけたが、やはり枯れているものがない。クヌギも多少削ったがボーズであった。山奥からOB5さんとJIROさんがまた産卵木を抱えて下りてきた。りっぱなカワラのエノキであった。二人ともこれで目的を果たしたようで、ここで半分の人間がもう満足してしまった。


【昼食】

近くのファミリーレストランで楽しい昼食である。一連の共通ネタで盛り上がった。我々のテーブルを担当したウェイトレスの名前が何と「功刀さん」であった。「くぬぎ」と読む。そんな名字は聞いたことがなかったのでびっくりしたのだが、かずっきーさんによれば、山梨にはけっこうある名字らしい。さすが山梨だ。


【第三地点】

午後からは念願のエノキ地点に連れて行っていただけることになった。かずっきーさん、LAwinさんたちが以前行ったところらしい。すごい所を走っていく。途中で車を捨てて歩いていると、ついにエノキ林が見えてきた。枯れ枝や立ち枯れも数本見える。さっそくみんなで手分けして削り始めたが、以前の削り残しを削っていたLAwinさんがかずっきーさんと歓声を上げる声が耳に入った。でっかい食痕を発見したようだ。

お尻の先だけで充分デカい

「出た〜〜〜〜!!!デカい!!!」

みんなが一斉に駆け寄った。慎重に削って、ついにゲットした。

ずっしり

間違いなくオオクワである。ほんとにデカい。幼虫は指先でつまむものだと思っていたが、まさか手の平に載せるものだとは思わなかった。そりゃもうみんな大騒ぎである。

すかさず今度はかずっきーさんが近くを削り始めた。直後にまた「出た〜〜〜〜〜〜!!」の声。

出たのである。先ほどのLAwinさんのものよりは小さいのだが、完全にオオクワだ。写真左がかずっきーさんが出したもの、右がLAwinさんのもの。もうこの感動を何と表現すればいいのだろう!

コンちゃん曰く、「今までとは違いますよ〜!」

今度はその樹の裏側をOB5さんとクワ道の幼虫さんが削り始めた。

あ〜はここで視点を変えて、周囲のエノキを探してみることにした。確かにエノキの数は多いのだが、立ち枯れがない。エノキの朽ち木のかけらを1個だけ見つけて割ってみたらコクワ♀の成虫が出てきた。これの本体が見つかればすごいことになるぞ〜と気合いを入れて探したが、結局徒労に終わってしまった。

一旦みんなの所に戻ってみると、もう10匹近くオオクワの3令幼虫が出たという。す、すごい。こんな経験はもちろん初めてである。これはあ〜だけでなく、ここに居合わせた全員がそうに違いない。完璧なお祭り騒ぎだ。

あ〜は朝一のオオクワでまだ気分の余裕があったので、再び反対側の谷を見に行った。ものすごい形の台場クヌギの立ち枯れがあったが、やっぱり硬くて削れない。あれでは勝負にならない。エノキもあるにはあるが、全く枯れていない。ガケを伝ったり、いばらを突っ切ったりしながら前進したが、とうとうそれらしい樹を見つけることができなかった。

再び戻ってみると、既に20匹近くのオオクワ3令が割り出されていた。もうこうなったら我慢もへったくれもない。「俺にもやらせてくれ〜〜〜〜〜〜!!!」と叫んで、かずっきーさんの追いかけている食痕を削らせていただいた。ほどなく穴がぽっかりあいて、オオクワ3令♀が姿を現した。今度は慎重に取り出し、無事にゲット。それから立て続けに2頭を割り出した。こんなことがあっていいのだろうか???夢でも見ているような気分である。

コンちゃんなどは、今までコクワを割り出しては「グランディスだ」「ギラファだ」とふざけていたのに、今回は「小さいですねえ。コクワかも知れませんねえ」なんて言っている。見てみると、充分にデカいオオクワだ。

あ〜が割り出したもの

みんな交代しながら食痕を追いかけ、ゲットしたら次の人みたいなルールが出来上がってしまった。結局みんなで割り出した幼虫の数は27頭。うち潰してしまったものは4頭である。持ち帰ったのは23頭だ。初令や2令、他のクワガタ(コ・ノコ等)はここには含まれていない。この初令もかなりオオクワの可能性は高いと思う。あ〜は最後にノコの3令を割り出した。これで終了。午後は結局1本の樹しか削っていない。

井野松さんが割り出したもの

いちばんデカいのは井野松さんが割り出したものであった。これは完全にカブトの幼虫を凌駕している。見たときはぶったまげた。

それにしても8人全員が数匹ずつのオオクワを持ち帰るという、すごいことになってしまった。みんなで集まって採集に行くだけでも充分満足なのに、どの種類よりもオオクワの数が圧倒的に多いなんて、あ〜らしくない。あ〜失格である。


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