今シーズン初の本格的材割採集をしようということで、朽木派のクワ道の幼虫さんと韮崎近辺へ行くことにした。コンちゃん氏も参加かというところであったが、今回はご多忙とのことで断念。みやま命氏も参加表明をされていたのであるが、無念のリタイヤとなった。
今日のあ〜の目標は、台場を削ること。というのは今まで何度も韮崎へ行ったが、削りが可能な台場に巡りあったことがないのだ。削る部分がもうないとか、硬くて歯が立たないものしか見たことがない。アカアシを割り出したのも台場ではなく、フツーの広葉樹であった。
心配された天気であるが、晴れ男クワ道 vs 雨男あ〜 の勝負は完璧に晴れ男の勝ちとなった。まずはめでたい!
写真を撮ってきたが、下手くそゆえにかなり見苦しいが、ご勘弁願いたい。(ああ哀しい.....)
出発時間をクワ道氏宅6時前ということにして4時半頃自宅を出発。眠気覚ましにナタの素振りをする(うそ)。ほぼ予定通りに新座に到着し、一般道を八王子に向けて走った。途中のクヌギにどうしても目が行ってしまう。クワ道氏はすでにルッキングを済ませているとのこと、さすがだ。
6時過ぎにみやま命氏から電話が入り体調を崩されたとのこと。「今から病院に行って注射を打って良くなったら行くので先にやってて下さい」ということであった。すごい根性だ。八王子から中央高速へ入ったが流れがよくない。談合坂では事故渋滞で完全に止まってしまった。渋滞回避のために談合坂へ入ったが、そこでコンちゃん氏のと全く同じ車を発見、かろうじてナンバーが違うことを確認したが、コンちゃん氏なら「いや〜、来ちゃいましたよ。」なーんて言いながら平気で談合坂にいそうなところを容易に想像できる。そんな話で盛り上がりながら一宮御坂I.C.に到着した。
途中のコンビニで食料を買い込み、いよいよ第一ポイントへ出発だ。無駄とは思いながら樹液や洞を見回る。やっぱり何もいない。その近くに魅力的な立枯れを発見し、いよいよナタを入れる。
クワ道氏がしばらく削っていたがあきらめて山奥へ別の木を探して入って行った。あ〜はその木をさらに削ってみると、食痕が現れた。まっすぐ下に延びておりいい感じである。が、その先はマユであった。しかし早くも目標達成である。
クワ道氏はなかなか下りてこない。しばらくしてすばらしい朽木のかけらを両手に持って帰ってきた。見事に数頭の幼虫(コクワ?)を割り出したようだ。幸先の良いスタートだ。
次にどこに行くかを二人で相談した。候補は2ヶ所あり、1つは6月にタカさんがオオクワ♀をゲットした半枯れの木、もう1つはクワ道さんが♂をゲットした木である。話を聞いていると2ヶ所とも近い場所にあるようだ。
オオクワポイントの台場クヌギ
とりあえずクワ道さんの方へ行くことにしたが、着いてみると何と2ヶ所は隣同士の木であった。かなり濃いポイントらしい。そこでもカワラの立枯れがあり、上から削ってみると初令幼虫が数頭出てきた。これはクワ道氏やあ〜が見た限りでは飼育中のオオクワ幼虫に酷似しており、場所が場所だけにとても期待できる。すでに我々は勝手にオオクワと決めつけてしまった。一応全部クワ道氏に育てていただくことにした。うまく育ててオオクワにして欲しいものだ(おいおい)。
さらにその近くにニクウスバのびっしり着いた立枯れがあった。
上に登って削ってみると、第一刀で幼虫が1頭出たが、その後はさっぱりであった。これは来年あたりに期待かな。
近くで仕事をされていた農夫の方と少し話をしたが、立枯れはとにかく削って欲しいそうだ。早く全部削って欲しいとお願いされてしまった。こういうこともあるのか。
みやま命さんより電話が入り、今日の不参加が決定した。残念。電話でポイントを教えていただき、そこを探しに行くことにした。途中にクワ道氏のポイントがあったので立ち寄った。いいところである。やはり時期的にブッシュが深く、クモの巣もたくさんあって難儀であるが、とても感じはいい。とりあえず立枯れを発見したので削ってみたがこれは×。さらに奥に行ってみると、何と樹液に頭を突っ込んでいるクワガタがいる。
コクワ♂であった。まさか10月の韮崎で樹液採集ができるとは思わなかった。さらにこの木でクワ道氏が大型のコクワ♂を採集した。
クワ道氏のゲットしたコクワ
近辺の立枯れをまた削り始めたがなかなかいい結果が出ない。かなり柔らかめの切り株を削ってみると、
何と羽化中のコクワ♀が出てきた。これは悪いことをした。再び元の位置に戻したが、無事に羽化できただろうか??
さらに登っていくといい台場がたくさんある。スズメバチもぶんぶん飛んでいて怖い。とある1本の台場クヌギでクワ道氏がでっかいノコの♂をゲット。
ノコの手ぶれ写真
これにはビックリだ。ノコやコクワが樹液採集できるならオオクワもいてもおかしくはない。
再びみやま命氏のポイントを探しに標高の高いところまで行ってみたが、結局見つからず、また第二ポイント近くまで戻ってきた。クワ道氏にまたその近くのポイントを教えていただいた。さすがによく知っている。ここでは以前♀をゲットしたらしい。今日は留守であった。
みやま命氏のポイントはもしかしたら以前あ〜がアカアシを割り出した山の山頂かも知れないと思い、その山を登ることにした。しかし、道が川になっていて四駆でも苦しい。道幅もどんどん狭まり、道の状態もどろどろで完璧にハマると思ったので、それ以上登るのは不可能と思い断念した。帰り道でホダ木のカスなどを割ってみたが×。
今度はその山の裏側から回ってみることにした。が、台場クヌギは見あたらない。途中に台場クヌギが捨ててあり、いい枯れ方をしていたので二人で削ってみたが×。だんだん採れなくなってきた。そして疲れもピークに達してきた。が、二人とも口だけは元気だ。
まったく場所を変えて、とある山に分け入った。車を置いて薮の中に入って行くと台場が並んでいる。クワ道さんもよくこんなところを知っているものだ。かなりの数の台場をルッキングし、切り株などを削ってみたが全く何も出なかった。手にはプックリと水膨れ(マメ)ができて、これ以上の採集は厳しくなってきた。
と言いつつも、次の地点に行ってしまう二人であった。「いや〜、お待ちしてました〜」とコンちゃん氏が出てくるかと思ったが、いなかった。ここは冬にA隊員と一度来た場所だが、この季節は全く雰囲気が違っていて、木の枝や草が道に張り出しており、あ〜の車を「キ〜〜〜、キ〜〜〜〜」と擦るのであった。まだ11ヶ月の新車である。(でも24,000km走ったが....)
そこで見つけた立枯れでクワ道氏が根性で食痕を掘り当てた。やたら硬い木であったが、久々の食痕で気合が入る。
久々の食痕
そしてついに1頭の幼虫を割り出した。これはオオクワではあるまい。おそらくコ・アカアシ・スジのどれかだろう。アカアシということにしておこうか。
アカアシということに......
周辺の台場クヌギをルッキングしていると、今度はスジのペアを発見した。こんな時期にもいるらしい。これで初令のオオクワとあわせて五目達成だ!!(おいおい)
活動中のスジのペア
その後数本の立枯れを削ったが結果は×。今回はこれで終了ということにした。いやいやお疲れさま。
この日の成果は、コ2♂♂・1♀(羽化中)、スジ2♂♂・1♀、ノコ1♂(以上樹液)と幼虫が12〜3頭で幼虫はオオクワ、コクワと最後に採ったアカアシである。めでたしめでたし。
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