6月29日 木曜日

40F 5℃だ。かなり寒いので、長袖にセーターを着用。
昨晩から宿泊していた カリフォルニアナンバーの旧いフォードが
6時には出発していった。
他の泊まり客は まだ眠っているようだ。




僕も7時過ぎに出発。
雨の未舗装道路はきつい。せいぜい70〜80キロが限界だ。


DODGE Magnamのフロントワイパーは8段もある。
北から南まで気象環境の大きく異なる広い国土では ワイパースイッチを
8段にも細かく分けて使えることが求められているのでしょう。
ウインドーウオッシャー液も噴霧状態で出てきます

1時間走ると 雨もあがり青空も見えてきた


坂の向こうに何が有るのか 道は曲がっているのかどうかも全然予測がつかない。
ガードレールもなし 中央線もない。

 こんな道を 時速100キロ以上で走ってしまう。


↑ この坂の向こう側の状況は全然分からない。
それなりの安全管理能力を問われる。


  
カナダ北部のホワイトホースまで424キロ。
いくら走っても走っても アラスカには到着しそうもない。
アラスカは 遠いいなぁ〜 と実感すると同時に ため息も。



9時40分 Yukon州1号線の37ジャンクションに到着

1号線の制限速度は100キロだが これでは眠たくなってしまう。
流れは110〜120キロ程度。




10時半 レストランで朝食。
21時間営業の看板がユニーク。
4の数字の一部が剥げて1になったのかな?



 
レストランに金魚がいた。
親父さんは 日本のkingyoという認識はないみたいだ。
ただ 「こいつを大切にしているんだよ」と言ってくれた。


レストランに併設されたGSでは おじさんが「今日は寒いなぁ」
と言いながら YUKON州の地図をくれた。


1号線は舗装されていて走りやすい
しかし、この道路で、前車から飛んできた小石で 
僕の運転する車のフロントガラスを傷つけてしまった。

僕の前を行くキャンピングカーを追い越そうと思って接近すると、
追い越し禁止区間になりそうになったのでアクセルを緩めた。
その瞬間、前の車が加速した。
その時 タイヤのトレッドに挟まっていた小石が飛んできて
僕の車のフロントガラスを直撃したのだ。


 
2時半 ホワイトホースのYukon案内所。


モントリオール銀行があったので円からカナダドルへの両替を
お願いしたが ここでも USドルとユーロだけと断られた。
折角 パーキングに25セント払ったのに。

結局 カナダでは最後まで円からの両替が出来なかった。
世界からみた円の価値は 日本人が思っているほどではなさそうだ。


 


北上するサイクリスト。
僕が北米一周ドライブしていた数年前に
 アラスカから南米チリまで単独で自転車旅行している
日本人青年に モンタナ州で会ったことがある。
静岡出身の男の子だったが いまはどうしているだろうか。


舗装道路が所々で波を打っている。
120キロを越すと サスペンションが柔らかいせいか
 フワッ ふわっ ドン とトランクの中で荷物が踊り
、車のコントロールが難しく 気味が悪い。

道路の凹凸が激しく トラックやキャンピングカーなど
重量のある車はスピードが出せない。






海ではありません。 河です。




南下する年輩のサイクリストも多い。白い髭が良く似合う。


アラスカを目指す キャンピングカー。


 キャンピングカーは多い。
 ほとんどが老夫婦で ドライバーがご主人、
助手席にはサングラスをかけた白髪の女性が座っているのが一般的。





遥かかなたに見える山の名前はなんだろう


道路が波打っているので ちょっとしたハンドル操作でバランスを失う。
この車は 屋根に荷物を満載しているため重心が高めで
安定感を失い 道路わきに転落したのであろう。
「何か手伝うことはあるか」と聞いたが 「牽引車を手配したので
大丈夫だ」ということで 僕は先を急ぐことにした。(18時半頃)


アラスカの山々が見えてきた。


20時30分 ユーコン州看板。カナダ側を振り返って撮っています


20時31分  進行方向にはアラスカの看板。
 ついにアラスカに到着した。

サンフランシスコから5日間。2,729マイル(4,400km)


 アラスカ州への入国は極めて簡単。
サンフランシスコ空港で、日本からの入国手続きは完了しているので、
アルコールとガンの所持を訊かれただけでした。


22時半。砂塵をあげて走る前車に続く。速度は40〜80Kmだ。




正面後方にそびえる山は 憧れのあの山かもしれない

 


TOK JCTの、今夜のモーテル。
22時45分で この明るさ。
しかし モーテルは静か。車も沢山駐車しているのに物音が
聞こえない。皆 眠っているのであろうか。 変な感じ。

アラスカのホテルは客の足元をみている。
ホテル数も限定されているし時季的なこともあるし止むを得まい。

いざとなればテントもあるよ と気分的には楽。
でも 今日は風呂に入ってアラスカ到着の乾杯をしたい。
78$。高〜い。 でも、部屋は清潔で 気分はグッド。 

本日の走行距離791マイル