“自作スペシャル・アングルワインダー・シャーシー”

 私は、モデルカー・レーシングに夢中になっていた1966〜73年ぐらいまでの間に、これは究極のシャーシーだと信じていた1台がありました。
子供ながら考えに考え抜いた理論(?)に基づいたものであったと当時考えておりました。
 スペックとして、常識として考えられていた“スイング・アーム”は必需品で、後は“サイドワインダー”より効率の良い“アングル・ワインダー”が主流を占めておりました。そんな折、青柳金属より“R−555”系が発売され、独特なスライド式マウントによりボディの慣性モーメントを逃がす働きを持っていた完成度の高いシャーシーでした。
 私は、その当時前後の慣性モーメントを利用したらもっと究極のシャーシーが出来るのではないかと思い設計制作したシャーシーがこの“スペシャル・アングルワインダー・シャーシー”でした。
 AとCが、このシャーシーのポイントになる2つの“支点”です。Bは、ボディと虫ピンで接続するための真鍮パイプで、ボディの慣性モーメントをA、C支点で逃がしながらシャーシー自体に負担をかけずに走行させることを実現させることがこのシャーシーの製作目的でした。
 上の図は、“ストップ&ゴー”の時にボディ及びシャーシーにかかる慣性モーメントを示したものであります。
以上のことから、このシャーシーは、非常に滑らかな走行性能を示し、まずまずの成功をおさめることが出来ました。ただし、モーターがNEWFT−16Dの為、ややホームサーキットのような直線の短いコースでは、ハンデがあったようで、FT−26Dのトルクとの争いになると分が悪かったと記憶しています。


 
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