学問とは関係のない「答案のつくり方」アドバイス

 

普段の勉強では自分がきちんと理解することが第一で、点数なんか何点でもいいわけですが、試験では点数をとらないといけません。試験で一番大事なことは、能力一杯の点数をきちんととることです。能力以上の点数をとるのは基本的には無理なので、逆に云えば能力の分はちゃんと点数をとらないとヤバイわけですね。

というわけで、学問とは全然関係ないのですが、答案の書き方をアドバイスします。

(別に“学問と関係のある「答案のつくり方」アドバイス”もつくりましたのでご参考に!)

 

 

☆1: 時計は絶対忘れるな

 あらゆる試験で大切なのは時間配分だと思います。1問に時間を使いすぎて、解ける問題を読まなかったとかいうのは論外です。また、論述の試験で途中退出する人とか後半寝ている人をたまに見ますが、よほど能力が桁違いの人以外は、時間をいっぱいに使って構想を練り、知識の範囲で最高の答案を書く努力をしないといけません。このとき、構想の練りすぎで答案が書ききれないのでは大間抜けなので、ちゃんと時計と相談しながら答案を書かないといけません。

 

☆2: 筆記用具はいいものを

 弘法筆を選ばずというのは基本的には正しいことですが、大事な試験を受けるときは緊張してるもので、そんなときには妙に筆記用具の芯が折れたり、ペンの摩擦が気になったりするものです。ダメだったとき筆記用具をいいわけにするのも格好悪いので、事前にできるだけ相性のいいものを予め見つけて用意しておきましょう(そんなことでも安心できればしめたものですからね)。

マークシートの鉛筆は、だいたい70円以上で売られているHBのものであれば気持ちよく書けると思います。普段シャープペンを使っていると新品の鉛筆を使う人が多いのですが、鉛筆が長すぎませんか?少し前から使っておいてちょうどよい長さにしておきましょう。

シャーペンは本体よりも芯が大事だと思います。0.5mmの黒芯なら最高級のものが40本300円で買えます。なお、濃度が薄いととても読みにくいのでHB(かB)を使いましょう。試験中に芯がちょうど切れてカチカチやっている人がいますが、事前に調整しておくこと。ついでに何本も持っておくことです。

消しゴムも好みのものをちゃんと用意しておくように。

 

☆3: 環境に引っ張られるな

 大事な試験ではみんなが緊張しているもの。中には糸が切れて試験中に叫んだり泣いたりする人もいます。貧乏揺すり、妙な匂い・・気にしたらきりがありません。そんなものを気にしている暇があったらきちんと問題に集中しましょう。(というか環境のせいで落ちたという人は、環境がよくてもよい結果にはならないものです)

 

☆4: 遅刻ぎりぎりに行かないように

 大事なはずの試験に遅刻する人がいますが、もったいないことです。余裕をもって会場に行くこと。

もっとも早く行くのはマイナス点もあります。試験前の会場には緊張した人々がいっぱいいて参考書とかを読んでいて、ついついその緊張感に引っ張られてしまうことがあるものです。でも、あまり考えすぎずに普段通りの力を出すだけでよいと思えばいいのです(ない実力は決して出せないのだから)。自分なりに短くまとめたノート(各科目数ページぐらい)をまとめにつくっておいてそれを読むのもよいでしょう。最後に短くまとめることで頭が整理されるという利点もあります。また、大きな試験では前の晩眠れないのはわかるけど、そこで必死に参考書を読んでもあまり意味はないと思います。早めにきりあげてゴロゴロしましょう。

 

☆5: まず最初に問題を全部ざっとみる

 これは人によりけりで絶対ではないのですが、僕は「難しいor面倒な問題にトラップされて、知っていることを書けなかった」というのが一番損だと思うので、まずどんな問題が出ているのかざっとみておくのがよいと思います。同様のことは「長文の出題では本文より先に設問を読んでおく」「どの分野から解くか決めておく」などの方針にもいえます。個々の方針には賛否があるでしょうが、自分なりの損をしない方針をたてておきましょう。

 

☆6: 記号問題は絶対に埋める

 マークシートなどで記号問題を空欄で出している人がいるのは驚きです。2割ぐらいの確率で当たる宝くじを捨てているようなものですからね。記号問題は当てずっぽうでもいいので、絶対に埋めましょう。途中計算のいらない数値問題も同じ。全部ゼロを入れてもいいし、pHなら7を選ぶのもよいでしょう。なにか書きましょう。白紙で出せば0点なのですから。

 

☆7: 最後の1分まであきらめない

 もう無理だと思った時点でおわりです。合格できないだろうと思っても、捨てずに最後まで最善を尽くしましょう。そうすればたとえダメでも後悔が少なくてすみます。僕自身「絶対満点がとれる」と信じていた(←図々しい)センター試験の数学で、残り10分を切ったところで40点分丸々手がついていなかったのです(笑)。それからの10分、狂ったように解きました。

 あと、間違いに気が付いて終了直前に答案を消している人がいますが、絶対やめましょう。今よりも点数が確実に高い答案を書くのが先決だし、消しゴムなんかで消さなくても、最後に要らない部分に×をつければいいだけです(×の位置を間違えないでね)。

 

一番大切なのは、普段通りの力をきちんと出すことです。答案に自分の考えをきちんと書けばそれでよいのです。能力以上のことをするのは大変ですが、能力をきちんと出すのはそれほど大変なことではありません。普段通りにやればよいのですから。あきらめずに現状で最善の答案を書き、その上で結果を待ちましょう。