今回もボーナス・トラックたっぷりだ。ご存知のとおり、このアルバムのレコーディングのとき、もともと多くの曲でグラム・パーソンズがリード・ヴォーカルをとっていたのに、契約のゴタゴタからそのほとんどがロジャー・マッギンの歌声に差し替えられちゃったりしていた。が、今回はオリジナルのグラム・パーソンズ・ヴォーカル・ヴァージョンがたくさん聞けちゃったりするのだ。以前出た4枚組ボックス・セットでも、このロデオ・セッションにおけるグラム・パーソンズ・ヴォーカル・ヴァージョンがいくつか聞かれたりしたけれど、今回はさらなる新発掘音源も多数。リハーサルでの一発録りセッションとか、わくわくしてしまう。
さらに、CDの終わりにはシークレット・トラックもあり。このアルバムのリリースを伝える当時のラジオCMが入っていて。“あれー、これバーズなのぉ?”“バーズじゃないみたいだなぁ。他の曲も聞いてみようか”とかやってる男女のやりとりが聞かれたりする。やっぱり、そうとうショッキングだったんだろうねー、カントリー・ロックの誕生ってやつは。
と、そんなバーズの名盤復活に加えて、ここんとこカントリー・ロック系再発が主にイギリス方面で盛んになっている。グラム・パーソンズがバーズを脱退して、クリス・ヒルマンとともに結成したフライング・ブリトー・ブラザーズの初期名盤2枚を2イン1にしたお得用CDとか、ナッシュヴィルの先進的カントリー・セッション・ミュージシャン集団“エリア・コード615”の人脈から生まれたカントリー・ロック・バンド、ベアフット・ジェリーのオリジナル・アルバム4枚が2イン1CD2枚で再発になったり。
きてます。まじに。カントリー・ロック。
|
"The Gilded Palace Of Sin" and "Burrito Deluxe"
Flying Burrito Brothers
(A&M)
"Watchin' TV" and "You Can't Get Off With Your Shoes On"
Barefoot Jerry
(See For Miles)
"Keys To The Country" and "Barefootin'"
Barefoot Jerry
(See For Miles)
|