Swaine Adeney BriggNo.130の前原光榮商店の傘は、できるだけ伝統的なスタイルにしたかったので、色は●ブラックを選択しました。
でもよくよく考えると●ブラックの傘って今まで使ったことがなかったのです。
で、気がつきました...。
この傘、ビジネスには最適ですが、カジュアルには全く似合わないのです。
ということで、もう1本オフ用の傘を購入することに。(バカですね...。)
どうせならと、No.049で紹介したブリッグの傘をオーダーすることにしました。
ブリッグは1836年英国創業、1943年に鞄、革小物メーカーであるスウェイン・アドニー(1750年英国創業)に統合され現在に至ります。
ここの傘の特徴は、
- ステッキ製作の技術をもとに、手元から中棒までを一本の木から削り出して作られること(ステッキとして使えるぐらい頑丈です。)
- 手元部分に巻き付けられた銀製の 「シルバー・ノーズキャップ」
- 布の縫製やハジキの製作に至るまでハンドメイドで仕上られること
- 英国王室御用達
- 開いた時に独特のカーブを描く美しいプロポーション
などが挙げられます。
某百貨店が開催したパターンオーダー会の広告によると、30種類の生地、10種類のハンドルから好みのものを選択でき、値段は30,000円〜、製作期間は約3ヶ月とのことでした。
で、下の表がオーダーシートの記入項目になります。
TYPE OF WOOD ブリッグの傘の特徴は、手元と中棒が1本の木からできていること。したがって、手元を選ぶ事でおのずと中棒の素材も決まります。
ヒッコリー、メイプル、アッシュ、チェスナット、オーク、チェリーウッド、ローズウッド、アップルなどの他、ワンギー(寒竹)やマラッカ産のケーンなどの竹素材や手元を牛革で覆ったステッチド・カーフなど、実際には10種類以上がラインナップされていました。
今回の私のオーダーでは、前回の前原光榮商店同様、頑丈なヒッコリーを選択しました。OVERALL LENGTH (cm) 中棒の長さ(石突きの長さも含む)は次から選択できます。
75 80 85 90 92
通常中棒の長さは、身長によって決めるとのことでしたが、私はスタンダードな90cmを選択。後で比べてみると、前原光榮商店の傘とほとんど変わらなかったので、結果オーライでした。
また、親骨の長さは63.5cm(25インチ)と英国の伝統的なサイズで、直径は126cmです。FABRIC TYPE & COLOUR 生地はナイロン100%で、色は靴の革見本のようなものを使って選んでいきます。
まあ、これが傘全体のイメージを決定するのですが、見本が小さい事もあって、仕上がりを想像するのが難しいところ。
また、柄物の生地もありましたが、こちらの場合は4,000円(2004年月2月現在)アップとのことです。
で、私はと言うと、オン用であれば、絶対ヘビーウェイト・ナイロンの●ブラックなのですが、オフ用なので、●スカイブルーにしようか●オリーブグリーンにしようかと散々迷った挙句、●オリーブグリーンを選択したのでした。(でも、出来上がった傘を見てみると...。)COLLAR DETAILS
4,000円アップで、シルバー・ノーズキャップ(正式にはカラーと呼ぶようですね。)を付けることができます。
巻き付ける手元の太さが異なるため、この作業も職人の腕の見せ所なんだとか。
今回のオーダーでは、ステンレス、ゴールドプレート、シルバープレートから選択でき、もちろん、指定したエングレービング(カラーに好きな文字を刻むこと)にも対応可能(有料)とのことでした。
ただ残念なことに、銀無垢のカラーでは無かった(プレートってメッキのことです。)ので、ブリックっぽくない傘にするのも一興であると考え、あえてカラーなしの仕様でオーダーしました。(このことも傘の仕上がりに大きな影響を与えました。)ENGRAVING カラーにネーム入れをするとさらに4,000円アップ。
でも通常は、英国王室御用達のマークが刻印されるはず(多分)なので、エングレービングなしでも良いような気がします。
で、私のこだわりは、2004年2月29日の梅雨の前に到着。(すみません。1年以上前の話です。しかもこのネタ今回の梅雨にも間に合いませんでした...。)
カラーをなしにした関係か、実際には30,000円を大きく下回る値段で購入できたのですが、これには驚き。市販のものでも30,000円以上が定価なので、オーダーで、しかも安く購入できたのは本当にラッキーでした。
ただ、1つだけ失敗が...。
色を●オリーブグリーンにしたことと、カラーを付けなかったことで、仕上がりはどこから見ても3,000円の傘に...。(絶対ブリッグには見えません。)まあ、逆に盗まれないので、安心と言えば安心ですが...。
手元 石突き
手元、石突きの太さから如何にも頑丈なのが見てとれます。
でも生地は英国特有、若干薄いので、大粒の雨だれの時は微かに漏ります。この辺は、ピアレスの傘と同じですね。
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