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見ていて面白かった沖縄のバス2000

(第2回)ポスト「730」

自社発注車

「730」で投入・改造された従来車を置き換えるために、1980年代後半に入ってから(沖縄バスはもう少し早くから)再び新車の投入が進められた。

この時期は、各社とも座り心地の良い座席を装備し、観光バスのような着色ガラスの引き違い窓をもつ、豪華な装備の車両が競って投入された。

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改造車

バスを長く使っていると、当然各所に傷みや古臭さが目立ってくる。それらは修理などで元通り修復されるのが基本である。だが、沖縄のバスの場合、どういう訳か、当初とは違った部品を付けたりして「古臭さの払拭」や「イメージチェンジ」を試みている場合が多い。

また、後述する「中古バス」を導入する際にも、自社の仕様に合わせる改造を行うが、これが見ても改造の跡がハッキリ分かる場合もある。このような「通常とは異なる仕様」というのが、筆者を含めて好きな人にはたまらない魅力となっている。

ここでは、筆者が沖縄県内で見かけて、思わずシャッターを切った改造車の事例をいくつか紹介したい。

何でも日野顔

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この2台は、前面窓・ライト周りを、より新しい年式のバスの部品を使って改修したものである。興味深いのは、ここで取り上げた2台はいずれも「いすゞ」製のバスなのに、他社(日野製)の観光バスの部品を使っていることである。下の写真で見るように、イメージチェンジの効果はてきめんである。

疑似スケルトン車

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観光バスとして導入された車両を、「古臭く見せない」ために、前面のみならず側面窓も全て取り替えた車両。

1980年代前半に、バス車両の車体工法が「スケルトン」と呼ばれる新工法に変わった。この車両は、もともと以前の工法で作られたものだったが、「スケルトン」工法の特徴である「全ての窓が一連のガラスでつながっている」ように見えるよう改造されたものである。同様の改造は、沖縄だけではなく、他県の事業者でも行われている。

前から見ると、現在の観光バスとそっくりに見えるが、後ろから見ると車体断面と後窓の断面とが合っておらず、何がしかの改造をやった痕跡が見て取れる。

この車両、現在では路線バス用に再度改造されて使われている。

塞がれた後扉

地方の路線バスで前扉しか使用していない事業者に、都市部で使われていた(扉が多い)中古バスを充てる場合、もともと付いていた中扉・後扉は溶接で塞いでしまう場合が多い。

写真左の琉球バスのように、扉をそのまま溶接で固めてしまう例が多いが、写真右の東陽バスのように、後扉を塞いだ跡に、律義に窓を設けている例もある。このような場合、窓の寸法や間隔が若干違うなど、何らかの痕跡が残ってしまう事もままある。

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その中古車について(第3回)


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初掲載日 2000.10.5 更新日 2006.4.23

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