100円本トリップ


FILE NO.003

80年代トリップ〜流行編〜

とうとう、戦争が始まってしまいました…。
今、目の前の現実があまりにもつら過ぎる時は
平和ボケでノーテンキな
古き良き”あの時代”を
思い出してみましょう。とりあえず。

今回紹介する2冊


ツッパリふぁっしょん
大図鑑

川本 淳 
 
イラストレーション木村 章一

1982年5月発行
オーエス出版社

絶対に行ってみたい!!
タレントSHOP大集合
<東京編>
原宿マップ付

1989年12月発行
日東書院

購入場所:BOOK-OFF 100円本コーナー


80年代の初めと80年代の締めくくりに巻き起こった
社会現象にもなったあの「流行」に目を向けて、
「平和」とは何か、
いま一度ゆっくり考えてみますかね。


では、
まずはこちらから。


↓↓↓





校受験、中学卒業、高校入学と共に幕を開けた
私の1980年はまさに
暗黒元年
(「ノストラダムスの大予言VorW」よりパクリ)
悩み多き時代の幕開けでした。
(なんてったってティーンエイジですもんね。まぁ、いろいろとありますわ。)

素直でマジメだった私が、
やれYMO(めちゃくちゃ大ファンでした)
やれビックリハウスだ・ビックリハウサー(笑)だ、
スネークマンショーの笑いはナンタラカンタラ…だと
友達とあーだこーだ言い合いながら、
次第に
物事を斜めから見る、変なクセのついた
扱いづらい、しょーもないガキへと変貌していった80年代前半。

巷ではこんなものが流行ってたわけです。



ツッパリふぁっしょん
大図鑑


「ツッパリふぁっしょん大図鑑」より

タイトルは”ツッパリふぁっしょん”となっていますが、
ツッパリに限らず、竹の子族ロックンローラー
ハマトラアイビーテクノに至るまで、
80年代初頭の流行ファッションを完全(?)網羅してます。

その他、
当時ツッパリのアイドルとして
三原順子(「ラーメン大好き!気になるあの娘は十六才」)と
シャネルズ(「街角トワイライトで確実な地位を!」)、
竹の子族出身のアイドルとして
沖田浩之
(「E気持ち」で一躍大スターに!」)のインタビューが載ってました!





で、肝心の内容ですが。

詳しいイラストと著者の”兄貴”的口調の文章(「テクノ」に対しては、ちょっと偏見入ってる?)で、
それぞれのファッションを紹介しています。


本文を詳しく見ていくと、ちょっと気になるセリフがちらほら。
で、ここでチョコっとご紹介。



”Part1 ツッパリファッション”より抜粋

「オマエ」になにができると聞かれ
「ツッパルしかないんだ」と答えてやった

(P14〜15より)

ツッパリ忘れちゃ男じゃないね。
俺は今ツッパリ道を歩んでいるんだ。

(P32「ツッパリメッセージ」より)


♪つっぱることが男のたった一つの勲章だってこの胸に信じて生きてきたぁ〜♪
そんな感じですかね。

ところで、「男の勲章」。懐かしいな、嶋大輔。
あの歌のいいところは何といっても「生きてきたぁ〜」が最後に
「生きていく〜」に変わるところですよね(笑)
俺は生半可な気持ちでツッパリ道を歩んでるんじゃないぞ、
これからもずっとずっと歩み続けてやる!
そんなとてつもない強い意志みたいなものを感じますよね。
ということは、20年たった今でも歩み続けているんでしょうか?
だったらある意味かっこいいな(笑)。




”Part5 テクノファッション”より抜粋

ハミールカットをしてなきゃ、テクノ通じゃない!
(P118「電子音楽によってニュールックが…」より)

”オネェ言葉”ってやつも使うらしい
(P119「電子音楽によってニュールックが…」より)

ハミールカット?はて。テクノカットじゃなくて?
当時”YMO信者”だった私もちょっと聞き覚えがないぞ。
検索してもわかんないし。なんだろ。
あと、当時テクノの人たちっててオネェ言葉なんて使ってたんだっけ?

と思っていたら、こんな記述が。

”テクノファッションの決め手はヘアースタイルが最大のネックだ。
ハミールカット(オカマ)でなけりゃ無意味だぞ”
”生活、会話、身のこなし方、いずれもゲイ指向なのだ。”
”ホモやレズ愛好家が急激に増えているようだが、彼らはまさにその代表者でもある。”

ン…?なんかやっぱりテクノに対して偏った見方してないか?

それにしても気になるのは著者の文章の「言葉づかい」。
「なんだってさ」とか「だそうな」とか
テクノに関してはちょっと投げやりな表現多し。

「つっぱり」に対してはすごく理解ありげなんだけど。
優しい兄貴って感じで。
それもそのはず。こんな記述。

”彼らの気持ちは昔ツッパッていた私にはヨークわかる。”

なるほどヨーク(笑)わかりました。



さて、次は。

↓↓↓



80年代締めくくりの大ブームといったら、タレントショップ
マーシーカトちゃんとんねるずのりピー…。
まぁとにかくありとあらゆるタレントが原宿他で店開き!
当時私はあまり興味が無かったのですが、
今思うと”押さえとけばよかった”って感じのものが結構あったりして。
行かなかったことを今になってちょっと後悔しています。


2

絶対に行ってみたい!!
タレントSHOP大集合
<東京編>
原宿マップ付



詳しい地図も掲載されていて、
各店舗お薦め商品の写真も盛りだくさん!
当時の修学旅行生にはさぞかしありがたかったことでしょう。




89年当時、どんなタレントショップがあったんでしょうか。
目次でちょっと調べてみましょう。

さて、皆さんはいくつ覚えてますか?



↓(タレントSHOP大集合目次より)↓


タレントに大接近!のSHOP<T>

バレンタインハウス(とんねるず)
タモリワールド(タモリ)
トコロズ・ファクトリー(所ジョージ)
パジャマヤ(三田寛子)
のりピーハウス(酒井法子)
チャ!(加藤茶)
リングスター(全日本女子プロレス)
ゆっちくらぶ(大西結花)
オーブ・ジャポン(中山美穂)
マドンナ(山咲千里)
鶴太郎(片岡鶴太郎)
フローレスセイコ彩愛(松田聖子)
セイコ・リトルハート(松田聖子)
ジャニーズ(少年隊・光GENJI)



夢がいっぱい!!のSHOP

クレヨンハウス(落合恵子)
グラン・パパ(津川雅彦)
ペーターズ(ペーター佐藤)
ロミ・エ・アミ(藤村俊ニ)
キリコズ・ファクトリー(玖保キリコ)
まんが堂(東てる美)


タレントに大接近!のSHOP<U>

クニー(山田邦子)
スポーツ・キッズ(高田純次)
マーシーズ(田代まさし)
ジェミーズ(布川敏和)
ファンタシウム(楠田枝理子)
キューティー・パイ・ユー(早見優)
パルピティエ(浅香唯)
セシカ(石橋貴明、木梨憲武)
ピンク・バス(松本伊代)
北野倶楽部(北野武)
元気が出るハウス(元気が出るテレビ)
聖飢魔U
俊郎商店(島崎俊郎)
ミスター・コロッケ(コロッケ)
悪役商会
キャロル(TMネットワーク)


一味違う!!SHOP

ココ(小森和子)
ポスト(山口洋子)
パグリアッチョ(青島幸男)
全国ラーメン党(林家木久蔵)
三漁洞(石橋エータロー)
スンガリー(加藤登紀子)
深夜+1(内藤陳)




意外な人の名前もありますね。TMネットワークまであったんだ。

私個人としては、
もし今、89年にタイムスリップしたら
断然”タモさん”ちに行くんだけどな。
だって、
「そりゃもう街は大騒ぎサッ」(昔タモさんがよく言ってたよね、しつこいくらい(笑))
なんてコピーの入ったメッセージボード、欲しくないっすか?



そんなこと思うの私くらいか(笑)?。





あっ、あれは!

掲載されている”店内写真”の中に、
今思うとお宝(ワタシ的にね♪)らしきものが沢山写ってて、
これがまた、くやしいやらなんやら…。



P14の「タモリワールド」店内写真に気になる箇所を発見!
〇で囲ってある部分に注目!




なんと!イグアナになったタモさんの
ビニール人形らしきものが!




片岡鶴太郎の店「鶴太郎」の店頭にも
気になるカゴが置かれているぞ!



あー欲しいよなぁ。マジで。




タレントショップ、
押さえなかったことを今になって大後悔!のcaicoでした。



*******************************


いかがだったでしょうか
「80年代トリップ〜流行編〜」。


当時は自分のことで精一杯で、あまり意識しませんでしたが、
今思えばやっぱり80年代は”平和で穏やかな時代”だったんですね。



街の”100円本コーナー”には、こんな感じで、
当時もそんなに「平和」とはいわれてなかった
10年前、20年前が、
今より明らかに平和だったことを認識させてくれるような本が
まだまだたくさん眠っています。
皆さんも是非1冊発掘して、
あの頃の「平和さ」、今の「ヤバさ」を実感してみては。

ではまた。



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