ビックリッコ・クリスマス

File　No.　008

サンタが街にやってきた！
～ビックリッコdeクルシミマス２００２～

※今回登場のビックリッコ・グッズ情報は最終ページの一番最後にあります。

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やぁ、兄さん。
今日は待ちに待ったクリスマスイヴだね。

待ちに待っただと？何言ってんだお前。
お前にとってはいつだって「クルシミマス」じゃねぇのかよ。

…そういうアンタにとってだってそうでしょ。

兄さん、知らないのかい？今年のクリスマスイヴは
この街に初めて本家本元、本物のサンタがやってくるんだよ。

えっ？ちょっと待って、

じゃぁ、去年のサンタさんは本物じゃないって言うの？

サンタに本家本元もあるもんか！

…兄さん、

兄さんはそんなにサンタクロースが憎いかい？

あ～？

……バカ言ってんじゃねぇよ。

いや、兄さんはサンタを憎んでる！
…実はオレ、見ちゃったんだよね。

三年前のクリスマスイヴ、
兄さんが靴下を片方だけ
そっと枕元に置いて眠りについたのを。

うっ。

プレゼントを入れてもらう靴下を用意してたわけですね！
ボクは一体何ちゃいでちゅかぁ～？、ふふふ。

しかもさっきまで履いていた
脱ぎたての靴下をね。

だ、だまれ！シラネェよ、そんなこたぁ。

きゃ～

もうそれ以上は触れないでおいてあげて～

しかし、翌朝、

靴下の中には何も入っていなかった！

そりゃそうよ、脱ぎたてじゃ。

…兄さんは、そのことが今でも心の傷になって、
サンタクロースへの憎悪を強めているんだよ、きっと。

むむむ、だまれだまれだまれ！
どいつもこいつもサンタサンタって、浮かれやがって。

そんなんだからこの街は
毎年わけわからねぇ偽サンタにつけこまれるんだよ！

ふふふ、話そらしましたね。
ひょっとして相当こたえてる？

だいたいサンタクロースてぇのはな、
本来父親とか身近な人間がなりすますもんなんだぞ！
本家本元なんてのは存在しねぇんだよ！

ふふふ、それはどうかな？

兄さん、あれをごらんよ。