
File No. 011
「妖精ゴラス君・前編」
※今回登場のビックリッコ・グッズ情報は最終ページの一番最後にあります。
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も〜。
おっそいなぁ。お兄ちゃん。

約束の時間、もう10分過ぎてるじゃん。
大体、待ち合わせ場所がビックリッコ神社の境内なんてさぁ。
どうしてわざわざこんな怖いところを選ぶかな。

あ、来た。
…遅いよ、お兄ちゃん!
けけけ、わりぃわりぃ。

ビックリッコ書店で
周藤とセブンティーンアイス食ってたら遅くなっちった。
なにそれ〜。ったく。
![]() 持ってきたか? |
![]() 持ってきたわ。 |

今回のお題は「ありえない100円グッズ」よ。
へへへ、

今日は俺、全然負ける気がしねぇ。

凄い自信ね。
そんじゃ、お兄ちゃんからどうぞ。
へへっ、そうか?じゃ、ほらよっと。

購入場所:ダイソー
あはは!いいじゃんいいじゃん。

ちょっとアンガールズっぽいし。
ん?アンガールズ?……あ〜、だろ?だろ?
ハイ、ジャンガジャンガジャンガジャンガだろ?

そっ、そーなんだよ、そーなんだよ。
そういうことなんだよ。あはははは…。

(…ふん。ホントは気がついてなかったくせに。)
へへへっ、次、お前の。早く見せろよ。
わかったわよ…はい。
どれどれ…

えっ?

購入場所:ダイソー
…これ?

あっ!


あはははははははっ!

何なんだよ、この世界は。
わけわかんねぇ。てか、パグでけぇ〜。

パグ以外の動物達のしらけた感じもいいでしょ?
パグだけ空気読めてない感じで。

くっくっくっ、確かに!
パグがまたくだらねぇギャグ飛ばしてんじゃねぇの?凍りつくようなさぁ。

…ったく、また負けちゃったよ。
こんな変なのありえねぇよ。絶対。
でも、

現実の世界にもいるみたいよ。
ありえないヤツが。
ほら。

〜♪

あはは、何だ?あいつ。変なの!
てか、だっせぇクルマ。

しーっ。お兄ちゃん声大きい。
聞こえるわよっ。

あ〜?だって、とうもろこしのクルマって。
しかも車輪がトマトだぜ?ダサさの極致だね。あははは。

あっ!

気づかれたっ!!

ほら、聞こえちゃったじゃない。お兄ちゃんのバカ。
え〜、だってぇ……

…はっ。
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じーっ
ひぇ〜。

見てる見てる…やっば〜。
くるっ

〜♪
うそっ。こっちに来る!!!
カタンカタン……

〜♪♪
…へへ、でも気弱そうな顔してるし、
大したことないんじゃないの?

鼻歌なんか歌ってゴキゲンそうだしさぁ。
ゴキゲンそう?

お兄ちゃん、甘いわよ。…あの歌よく聴いて。
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♪…しい……はすべ……うん…のなかぁ〜♪

えっと…何だっけ?この歌…
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♪…ネ〜……ネ………クレ…ジ…♪

よく聞こえないし、わかんねぇよ、何だっけ?

あの人が歌っているのは…
…歌っている曲名は…
♪…つ〜か〜…らのぉ…足元にビッグマネェ〜…♪

あっ。
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♪たたきつ〜けてや〜る〜っ!!!♪
わかった!!

浜田省吾の「マネー」だっ!!!
何が気弱そうよ、何がゴキゲンよ。

それどころか、あの人の心の中は
どす黒いほどの卑屈さと
燃え滾るような野心で一杯なのよ!!!
カタンカタン…
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♪オレは何も信じないぃ〜♪
あわわ…

もう目の前じゃないかっ!!

ど、どうしよう、お兄ちゃん。
あの目つき、常軌を逸してるわ。
カタンカタン…
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♪…何もかもみんなぁぁ〜♪