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PAUL DUTTON, THOMAS HUNT sing ENGLISH and ITALIAN
DUETS/(abbey/LPB715) PAUL DUTTON treble, Head Chorister Leeds Parish Church Choir 1972, THOMAS HUNT treble, Head Chorister St.John's College Choir Cambridge 1970-71, ANTHONY LANGFORD organ, DAVID GIBSON Cello, String ensemble led by Barry Gomersall, Leeds Parish Church Choir-directed by DONALD HUNT, Record First Published 1972 SIDE 1 1.Laudamus Te(Vivaldi) 2.(a)O bone Jesu,(b)Gaudent in coelis(Dering) 3.Hodie Simon Petrus(Carissimi) 4.Blessed are those(Greene) SIDE 2 1.Salmo Quarantesimo-Primo (Marcello) 2.The souls of the righteous(Nares) ポール・ダットンにトーマス・ハント、共に14歳のトレブルによるデュエット集。ハントはリーズ・パリッシュの指揮者ドナルド・ハント氏の息子で、St.ジョーンズを1971年にリタイアしている。硬質のダットンがリードを取り、まったりしたハントの声がそれに絡んでいく。2人とも歌う技術は遜色なく一線級。ダットンは高音域もスコ〜ンと出せるのだけど、幾分声質が可愛らしくなるタイプ。中・低音部の魅力的な声を活かすのもおもしろかったように思う。片やハントは、まろやかさも少年らしい闊達さも持ち合わせている。レチタティーボでのソロを聞いていると、彼の方こそソロLPを残すに値したろうにと痛感する。が、ハント氏自身のクワイアのソリストと息子のデュエット集が実現したのは、周囲の後押しあっての恵まれた状況だったのだろう。収録曲は初めて聞く曲の方が多いが、2面のものは聴き応えがある難曲。成人が歌っても難しそうな曲を、完璧に歌いこなしている。少年(子供)が歌う曲ではないのだろうけど、この2人なら…との選曲だったのでは。時間とお金に余裕があれば、トーマス・ハントの足跡をたどってみたいものだ。 (by Nao) 2003/03/30 up |