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ヘンデル(1685-1759) メサイア(ハイライト) 1.第2曲:慰めよ、なんじらわが民を慰めよ 2.第3曲:もろもろの谷は高く 3.第4曲:かくて主の栄光はあらわれ 4.第6曲:されど彼のきたりたもう日に誰が耐えることをえんや? 5.第7曲:彼はレビの子らをきよめん 6.第7a曲:みよ、おとめはみごもりて 7.第8曲:おお、よきしらせをシオンに伝えるものよ 8.第11曲:われらにひとりの嬰児生まれたり -第13曲:みよ、主の御使いきたりて Saul Quirke 9.第13a曲:御使い彼らにいいけるは Saul Quirke -第14曲:たちまちあまたの軍勢 -第15曲:いと高きところには神の栄光 10.第16曲:おおシオンの娘よ、おおいに喜べ 11.第17曲:主は羊飼いのごとくその群をやしない 12.第36曲:なにゆえにもろもろの国人はさわぎたて 13.第37a曲:天に座するもの -第38曲:なんじ鉄の杖もて彼らを打ち破り 14.第39曲:ハレルヤ 15.第40曲:われは知る、われを購うものの生きたまえることを 16.第47曲:アーメン ハイライト盤なので、聴きたい曲がカットされています。全曲盤を調べたところ、最愛のSaul Quirkeくんの演奏は、 第1部 12a.野に羊を飼うものありて(レチタティーヴォ:ボーイ・ソプラノ) 13.みよ、主の御使いきたりて(伴奏つきレチタティーヴォ:ボーイ・ソプラノ)13a 14. 第1部 12a.野に羊を飼うものありて(レチタティーヴォ:ボーイ・ソプラノ) で、ハイライト盤に収録されていない曲もあり、全曲盤を購入するか迷うところです。 世の中的には、結構、メジャーな演奏だとは思いますが、この盤は混声合唱団、ソプラノは雌鶏っぽい歌い方なので、偏屈BSファン(←私)としては、二の足を踏むところです。 さてこの盤に収録された、最愛のSaul Quirkeくんの演奏は、8番の後半と9番のみです。どうしてもアレグリの演奏が耳に残っているので、期待して聴いた結果・・・悪くは無いのですが、アレグリのときの印象度ほどには届きませんでした。作曲家・旋律の差、共演者たちの声のカラーの差、だと思っています。 (by Hetsuji) 2017/01/01 SUN UP |
CD 1982.6 |
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ALLEGRI:MISERERE WESTMINSTER CATHEDRAL CHOIR/CLEOBURY (ARGO 410 005-2ZH) 1982年6月録音。 1.Exsultate Deo(Palestrina) 2.Peccantem me quotidie(Palestrina) 3.Tu es Petrus(Palestrina) 4.Crucifixus (Lotti) 5.Lauda Sion(Victoria) 6.Miserere mei(Allegri) treble: Saul Quirke 7.Adoramus te(monteverdi) 8.Cantate Domino (monteverdi) 9.Salve Regina (Cavalli) 10.Jubilate Deo (G.Gabrieli) ’84年にNHK・FMで聴いて以来、私にとって「生涯の音」になった6.Miserere mei(Allegri) treble: Saul QuirkeをこのCDは収録している。 treble: Saul Quirkeの声にはMiserere mei(Allegri)の全てがある、と私は信じている。それほどの衝撃を受けたし、この演奏は、今でも頭の中から聞こえてくるくらいに印象が強く、それだけこの旋律とSaul QuirkeのBSを尊敬している。 録音年月日を見て意外だった。私が英国ケンブリッジ大学キングズ・カレッジ合唱隊のコンサートに、のこのこ出掛けて、究極のヤスリかけともいえる音にショックを受けるほんの1ヶ月前に、レッジャー氏後任の指揮者になるクレオベリー氏は、本国でかくもおだやかで心やさしい音色を紡ぎだしていたのだ。 10.Jubilate Deoの、出だしのTrebleたちがJu・bi・la・te・Deと歌い出す音の可愛さったらない。滴る雫たちがやがて集まって流れていくように、最後にはすべてのパートが揃っての大きな流れになるのも、みごとだ。音色は一枚岩のごとく一つに聞こえるが、個々の声を殺すヤスリかけを全く感じさせない。そういう乾いた感じはなく、つやつやした甘い蜜で、丸い音の表面をコーティングしたように聞こえる。そして、気持ちよいほど、どの曲の演奏も、かなしく美しい。 指揮者と合唱隊との相性もあると思うので、出来れば、指揮者CLEOBURY氏には、ここでこの音をずっと紡ぎだしていて欲しかった。他のどこのCHOIRよりも指揮者にはこのCHOIRとの相性が良かったと思うし、ここで、この音の路線を全うしてほしかった。申し訳ないけれどキングスの音の魅力ははこことは違う、と私は感じている。これをキングスでやっちゃダメ。 (by Hetsuji)1999up |