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PIE JESU (448 687-2) 1.Durufle: Pie Jesu (Requiem)* (version for mezzo-soprano, cello and orchestra) 2.Faure: Cantique de Jean Racine 3.Lloyd Webber: Pie Jesu (Requiem) Paul Miles-KingstonRecorded in 1984 4.Massenet: Meditation(Thais)* 5.Mozart: Lacrimosa (Requiem)* 6.Schubert: Et incarnatus est (Mass in E flat) 7.Faure: Pavane* 8.Dvorak: Pie Jesu (Requiem) 9.Verdi: Lacrimosa (Requiem) 10.Gounod: Judes (Mors er vita) 11.Berlioz: Lacrimosa (Grande Messe des morts) 12.Faure: Pie Jesu (Requiem) Jonathon Bond Recorded in 1975 13.Britten: Lacrimosa (War Requiem) 14.Durufle: Pie Jesu (Requiem) Robert King Recorded in 1974 (version for solo treble, cello and organ) 普段、オリジナル重視なので、乗合自動車(オムニバス)方式のCDにはあまり興味ないのですが、大好きで私にとって特別な Paul Miles-Kingston くんが収録されている(内容はいつものものですが)ことと、アルバムカバー写真に惹かれたので買ったCDです。 聴いてみると、これは、これで聴き応えがありました。迫力の女声に始まり、そしてセントジョンズ。 かのCleobury氏がさりげなくオルガンを弾いてたりして・・・。 80年代の初め頃はキングスカレッジ命に影響されてイギリス系を聴いていたのでセントジョンズも聞き分け可能(なにしろ個性が強かった)だったはずなのに、ここに収録されている1975年のフォーレは、落ち着いていてどこか繊細で私が知っている彼らと全く違うのです。男声に始まり、声が重なっていく過程が、このカバー写真のように澄んでいて・・・テノールとの相性も良いトレブルくんたちも憂いを含んだ大人びたソプラノを聴かせてくれて、ここでは後年(ちょっとだけ後年)のやんちゃぶりがありません。私はボーイ・ソプラノのソロLPが好きで集めていますが、でも、全ての声部を網羅している合唱って良いなあと聞き惚れました。 以前から名前だけはチェックしていましたが、Jonathon Bond くん、Robert King くんの声を意識して聴く事が出来たのも良かったです。 Jonathon Bond くんは、籠っているのが、修行僧みたいな感じ?です。ものすごく考えて歌っているような気がしました。Robert King くんは声を割合ストレートに出していました。二人ともセント・ジョンズで、LPやCDでソロしています。 その他、女声ソロも男声デュエットも、オーケストラを背景にしたヴァイオリン・ソロの響きも麗しく、心穏やかに音楽を楽しむことが出来て、まさに、このカバー写真に相応しい内容のCDでした。 (by Hetsuji)2009/05/17 UP |