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ブリテン ねじの回転 コリン・ディヴィス指揮コヴェントガーデン王立劇場管弦楽団員、他(PHILIPS
30PC-5031〜32)デジタル録音。オランダ・フィリップス直輸入盤。 BRITTEN THE TURN OF SCREW SIR COLIN DAVIS (PHILIPS 410 426-1)1981年3月ロンドンで録音。Conducted by Sir Colin Davis <SYNOPSIS OF SCENES> PROLOGUE ACT 1:Scene- 1.The Journey 2.The Welcome 3.The Letter 4.The Tower 5.The Window 6.The Lesson 7.The Lake 8.At Night ACT 2:Scene- 1.Colloquy and Soliloquy 2.The Bells 3.Miss Jessel 4.The Bedroom 5.Quint 6.The Piano 7.Flora 8.Miles Governess HELEN DONATH,soprano/Miss jessel HEATHER HARPER,soprano/Quint ROBERT TEAR,tenor/Mrs.Grose AVA JUNE,soprano/Flora LILLIAN WATSON,soprano/Miles MICHAEL GINN boy soprano/Prologue PHILIP LANGRIDGE,tenor/MEMBERS OF THE ORCHESTRA OF THE ROYAL OPERA HOUSE, COVENT GARDEN 大袈裟に言うとこれは目を皿のようにしてB-Sを探して聴いていた当時の買い物。MICHAEL GINN boy sopranoただこれだけで買ったLP。MICHAEL GINNはやさしくしかもときに一瞬成熟したかのような女声的ソプラノなので(女声とも違うのだが)周囲の女声に溶けてしまって、人物たちの声が入り乱れているシーンのときなど、大人の歌手が遠慮してくれなくて、聴きたいB-Sが聞こえにくいのがちょっと悲しい。ヘミングスは舞台に通りそうな可愛いクリアソプラノだったが、ギンはもっと年上の少年を演じ、聖歌隊のトレブル的発声に聞こえるところが違う。歌うときの演技もなかなか上手である。特にソロ部分はくっきりはっきり聞こえるので彼の声を聴きたかった私は満足。 ストーリーとして楽しむには、さすが30年の差があると音質が格段によいことも含めて、テキストは同じだろうが、作曲者を差し置いて変な話だがこのディヴィス盤の解釈がより自然に感じた。Hetsujiの好みの範疇である。(解釈の違いは歌手の名前の順番にも着目して欲しい)録音技術が向上して、音を自在に動かせるということにもあると思うが、歌手たちの演技に迫力がある。幽霊に影響されて子どもたちに異変が起きる後半から緊迫してくる。アルバムカバーがマイルズがこときれた最終場面である。窓、カーテン、暗い室内、調度品、床・・・。美しいが想像の余地がない。劇としてはこちらがわかりやすくて面白いが、聴いていていろいろと想像が拡がったのは初盤だったかな、とも思う。(by Hetsuji) 2001/01/21up |