CD | ![]() |
Nadal Blau(ONA DIGITAL/OD
CD-161)C.2001/Escolania de Lluc/Directed by Barry
Sargent(1-7), Baltasar
Bibiloni(8-17) 1-7.Ara que es Nadal(Baltasar Bibiloni) 8.Cante de la Sibil-la(Tradicional) 9.Anunci de L'Angel(Miralles) 10-14.Christi Nativitas 15.Nadal Nadal(Palou) 16.La Verge bressant(Franck) 17.Entre flors(Nicolau) Solista:Andreu Sendra(8), Ismael Ming(9), Antoni Miquel ruiz(9) タイトルは「青いクリスマス」。青が象徴するのはもちろん、青い聖歌隊服のlluc。流麗さと小気味よいリズムが混じったステキなアルバムである。ソロもよい。後半はコンテンポラリーの曲が入ってきて小難しいので、耳になじみやすい前半(9曲目ぐらいまで)がおすすめ。最初のAra que es Nadalは、この聖歌隊の指揮者であったBibiloniが現地の伝統的なクリスマスキャロルを集めて編曲してメドレーにしたもの。説明文が短いのでよく分からないが、同氏が移籍した音楽団体(管弦楽団か何か)を伴奏につけていることで、同氏とのLlucの「最後の」共演になったとかなんとか。曲は「クリスマス・ファンタジー」ともいった感じで、ロマンチックでメロディアスな上に、メリハリのきいた作りの曲になっている。ところどころで名なしのソリストが登場するが、たぶんアルバム後半で歌っている少年の一人だろう。ソリスト君たちはそれぞれいい。まずがつんと来るのは8曲目のAndreu Sendraである。オルガンが鳴り響いた後でアカペラで朗々と歌い上げるとい登場の仕方がインパクトがあることもあるが、よく響く少し低めの、憂いを帯びた透明な歌声は秀逸。こんな田舎の(失礼!)島にうずもれているのは惜しい!9曲目の「天使のお告げ」の二人も同様に憂いある透明な声でgood。ちなみにこの曲自体も、オルガン伴奏もコーラスも含めて気に入っている。 (by Emu) 2006/09/08(Friday)up |
CD | ![]() |
Els Blavets(GRAVACIO/CD F 084
F)1973,1994/Escolania de Lluc/Direccio,Jaume
Palou Sabater 1.La Sibil・la 2.L'angel 3.Al cor de l'illa blava 4.Puig de Deu 5.Oh moreneta prest tindreu son 6.Sa ximbomba 7.Parado de selva Solista:Pere Antoni Canyelles(1,5), Miquel Monroig Riera(2,4),Bernat Alemany(6) 1-5曲目が1994年、6-7曲目が1973年の録音。ほとんどの曲が、B-Sのソロをメインに合唱が合間に入るという構成で、ソロは、イギリス系のような高みを目指す透明感とはまた異なり、地に根ざした、落ち着きのある声で、温かみがあって心地よい。特にMiquel Monroig Rieraの声は、ゆったりと甘く優しく、心引かれる。彼が歌う2曲目のL'angelは、CD「Nadal Blau(ONA DIGITAL/OD CD-161)」に入っているAnunci de L'Angelと同じ曲で、オルガンの旋律が軽やかでステキな曲で好きなので、なおさらに嬉しい。6,7曲目はピアノ伴奏で、6曲目は、難しくはないが不思議な曲。スタッカートで取られるリズムが、控えめにしたスペイン系情熱の舞踏曲と取れなくもなく、アンリ・トマジっぽい神秘性もある。こういう独特さもまた、Llucだなあ、と思わせる所以だったりする。7曲目もまたリズミカルだが、密かな不協和音も入れつつ、アルファベットの歌とかおもちゃの交響曲のような小気味のよい楽しさを持っている。 (by Emu) 2006/12/29(Friday)up |
EP | ![]() |
Els Blavets(GRAVACIO/CD F 084
F)1973,1994/Escolania de Lluc/Direccio,Jaume
Palou Sabater 1.La Sibil・la 2.L'angel 3.Al cor de l'illa blava 4.Puig de Deu 5.Oh moreneta prest tindreu son 6.Sa ximbomba 7.Parado de selva Solista:Pere Antoni Canyelles(1,5), Miquel Monroig Riera(2,4),Bernat Alemany(6) 1-5曲目が1994年、6-7曲目が1973年の録音。ほとんどの曲が、B-Sのソロをメインに合唱が合間に入るという構成で、ソロは、イギリス系のような高みを目指す透明感とはまた異なり、地に根ざした、落ち着きのある声で、温かみがあって心地よい。特にMiquel Monroig Rieraの声は、ゆったりと甘く優しく、心引かれる。彼が歌う2曲目のL'angelは、CD「Nadal Blau(ONA DIGITAL/OD CD-161)」に入っているAnunci de L'Angelと同じ曲で、オルガンの旋律が軽やかでステキな曲で好きなので、なおさらに嬉しい。6,7曲目はピアノ伴奏で、6曲目は、難しくはないが不思議な曲。スタッカートで取られるリズムが、控えめにしたスペイン系情熱の舞踏曲と取れなくもなく、アンリ・トマジっぽい神秘性もある。こういう独特さもまた、Llucだなあ、と思わせる所以だったりする。7曲目もまたリズミカルだが、密かな不協和音も入れつつ、アルファベットの歌とかおもちゃの交響曲のような小気味のよい楽しさを持っている。 (by Emu) 2006/12/29(Friday)up |
CD | ![]() |
Els Blauets(EDICIO/CD081F)1993?/Escolania de
Lluc/Direccio:Jaume Palou 1.Ave Maria De Lluc 2.Goigs A Nostra Senyora De Lluc 3.Moreneta Dels Cims 4.Ave Maria(Schubert) 5.Moreneta Y Garrida 6.Himne De Lluc 7.La Balanguera 8.Al.Leluia(Exsultate Jubilate)(Mozart) 9.Laude Spirituale 10.La Sibil.La 11.Els Nins Blaus Al Nin Jesus 12.Canco De Bressol(Mozart) 13.Canco De Ses Panades Soloist:Marti Serra(2,4,6,8,10,11,12)/Josep Ginard(2,)/Bernat Cifre(9), Miquel Alorda(11) 聖歌隊服の色から、「Els Blauets(Blue Boys)」の愛称で呼ばれるLLucのCDで、タイトルもそのものずばり「Els Blauets」。青い聖歌隊服も目に鮮やかだが、内容もチャーミングという表現がぴったりな一枚。少年のみで歌われるが、上手いという表現は違う気もするし、かといって下手でもないし、ヘタウマとも違う。イギリスやドイツのような透明な声ではなく、重いわけでもない「土着」ともいうような独特な発声と生き生きとした歌声が借り物でない合唱団のカラーとなっており、それが何ともかわいらしい。なんといのだろう、実力があるのに、それを意識せず歌うのを楽しんでいるというような、そんな表情豊かな演奏である。曲も宗教曲オンリーだが、明るく明快なメロディーで退屈しない。最初のオルガンの音で、「あ、これは」とわくわく心をくすぐられるが、それはずっと裏切られることがない。ソリストは実力派。ほとんどの曲を歌っているMarti Serraは昔のウィーン少年合唱団でよく聴かれたかわいい系の声で8曲目、モーツァルトのアレルヤも軽やかに歌いこなす。ゆっくり目の曲も、情感豊かだ。1曲ずつしか登場しないほかのソリストたちも、落ち着いた透明な歌声で安心して聴ける。私的には実はMarti君よりも、2曲目で透明なイギリス系声を披露するBernat Cifreや、一曲目で登場した低めのソリストくん(なぜかここだけ名無し)が響きが美しく一番好きだ。 ところで、アレルヤといえば、この演奏ではいくつか面白いアレンジがされている。例えば「チャンチャン、アレ〜ル〜ヤ〜♪」のチャンチャンは普通オルガンなりで合いの手のように拍子がとられるものだが、ここでは同じ分だけの空白があり、そのあと「アレ〜ル〜ヤ〜」と歌が続く。そのあとも、音を転がすようなリズミカルなアレンジがされていている。12曲目はフリースの子守唄。合唱とソロで独特のテンポで歌われ、Martiのソロももちろんいいが、音から音へ一瞬間を置いてふわりと入っていく合唱もまたオツなもの。少年たちの資質もだが、指揮者の腕も相当と思われる。 (by Emu) 2006/06/16(Friday)up |
CD | ![]() |
Escolania de Blauets del Santuari de Lluc - Balears:
balls i cancons (Balearic Islands: songs & dances) (ODCD 94)
recording:unknown / director:Baltasar Bibilone
LLabres 1.Pitgen sa neu.....2:56 2.El Bon Jesuset.....5:52 3.Som moros de moreria.....3:10 4.Garrideta.....3:32 5.Goig de Nadal.....3:46 6.Canco de bressol.....4:34 7.Pastoret d'on vens.....1:59 8.La ciutat deNapols.....2:51 9.El cacador.....2:57 10.Ton pare no te nas.....2:57 11.La flor romanial.....3:34 12.Ses vermadores.....3:10 13.La Dama de Mallorca.....3:13 14.Na Falariereta.....3:06 この聖歌隊のCDを聴くまで、マジョルカというのがスペインの島の地名であることを知りませんでした。マジョルカとかパルマとかサッカーで言葉は耳にしたことはありましたが、ずっとイタリアの地名だと思ってました。違ったんですね〜、お恥ずかしい。少年合唱で世界の地名を教えてもらっている今日この頃です。 さてこの聖歌隊はマジョルカ島のリュクにある、1531年から続く由緒正しき修道院の聖歌隊だそうです。修道院の写真を見るとすごい田舎にあり、なんだかとっても禁欲的っぽい。でもこのアルバム、タイトルに舞曲とあるように全然堅苦しくなく、聴いていると修道院の聖歌隊だということを忘れます。バレアス諸島の伝統的な音楽をアレンジしてピアノと少年合唱で再現したものらしく、明るい曲もありますがどこか物悲しい短調的雰囲気の漂う曲が多いかな。ピアノ伴奏もとってもきれいで、心にしっとりと染み入るどこか郷愁を誘われるフォルクローレの数々でした。ちょっと残念なのは録音技術がいまひとつで、フォルテのところで音が濁ってしまうところです。 私はとくに2曲目がお気に入り。スペイン語は全くわからないのでタイトルの意味すら理解できませんが、メゾのソロから始まってとっても美しいメロディーが繰り返し繰り返し歌われます。各フレーズの終わりに入る「パオー」と聴こえるかけ声(?)がなんとも言えない不思議な魅力をかもしだしているんです。鳥の声を真似してるように聴こえました。 合唱団の実力としては中の上程度かもしれませんが、飾らない素朴さが耳に心地よく、また時たま現れるソロなんかはハッとさせられる味わい深さを感じたりして、思わぬ素敵なものと出遭った喜びを感じる1枚でした。 (by Wing) 2004/11/07 up |
LP | ![]() |
Lluc−Cancons de l'escolania(SONIDO Y
TECNICA)1989?/Escolania de Lluc/Direccio:Jaume
Palou CARA A 1.Ave Maria De Lluc 2.Goigs A Nostra Senyora De Lluc 3.Moreneta Dels Cims 4.Ave Maria(Schubert) 5.Moreneta Y Garrida 6.Himne De Lluc CARA B 7.La Balanguera 8.Al.Leluia(Exsultate Jubilate)(Mozart) 9.Laude Spirituale 10.La Sibil.La 11.Els Nins Blaus Al Nin Jesus 12.Canco De Bressol(Mozart) 13.Canco De Ses Panades Soloist:Marti Serra(2,4,6,8,10,11,12)/Josep Ginard(2,)/Bernat Cifre(9), Miquel Alorda(11) CD「Els Blauets(EDICIO/CD081F)」の原盤と思われるレコード。CD紹介の時は1993年ごろのものか?と書いたが、レコードにはたぶん、プレスした年という意味だろうけれど、1989という数字がある。ただし、Llucのホームページを見ると、1977年と書いてあったりもして。カバーの写真が、修道院の一場面という感じのカットで、フォトブック的でよい。音に関して言えば、やっぱりMarti Serraのソロが秀逸で、モーツァルトのアレルヤが特に素晴らしい。 (by Emu)2009/10/25 up |
EP | ![]() |
ELS BLAVETS DE LLUC(Maller MR76)1977/Escolania
del Santuario de Nuestra Senora de Lluc/Padre Jaime
Palou Cara A: 1.VOU VERI VOU LLUQUER(Popular Mallorquina) 2.ALELULIA(Handel) Cara B: AT THE END OF THE DAY(D.O.Keefe) BARCAROLA(J.Offenbach) 最近の録音とも70年以前の録音とも違って、また独特。声は透明さとか清澄さとかからはほど遠く、一見がちゃがちゃっとした素人集団の発声のようでいて、けれどそうでない。不思議なぐらい統一感があって、テンポもわが道だが一定の流れがある。そんな独等の声と独特のペースで歌われる不思議なLlucワールドに思わず引き付けられる。このアルバムは曲目も興味を引いた。まずハレルヤ・コーラス。ハレルヤの「ルヤ」が妙に早く歌われ、とても不思議。もう一つは、B面のBarcarola(ホフマンの舟歌)。オペラ「ホフマン物語」に登場する大好きな曲で、少年合唱で歌われるとは嬉しい。知っているところではエル・エスコリアルのCDに入っているが、Llucはまたどんな意表をついてくるか楽しみだった。聞いたところ、「素晴らしいでき」とは違うのだが、もともとの曲のよさも手伝って、なんだかとてもロマンチック。技術はあるが教科書どおりに歌うだけの合唱団と違って、ここは本当に面白い。 (by Emu) 2006/10/06(Friday)up |
EP | ![]() |
LOS BLAUETS DE
LLUC(FONAL/MR30)P.1974/Escolania de Lluc/P. Jamie Palou Cara A 1.AVE VERUM(Coral de la cantata 147)(Bach) 2.I BELEIVE(Graham) Cara B 1.AT THE END OF THE DAY(O'Keefe) 2.CANCION DE CUNA(Mozart) 副題にCantando en Mallorca y Londres(マジョルカとロンドンで歌う)とあり、2曲目と3曲目がロンドンのMajestic スタジオで、ほかがLllucの修道院で歌われたものとのこと。なお、ロンドンに行った時は、同じカトリックつながりだからだろう、ウェストミンスター大聖堂のミサで歌ったとも書いてある。1曲目はバッハのカンタータ147の「主よ、人の望みの喜びよ」の旋律で、のっけからばらついた「ものすごい」合唱が聞こえてくるのだが、分厚いボーイソプラノの活力あるパワーというかオーラに、決して上手いとはいえないのに聞いてしまう。2曲目、3曲目も、ああ英語で歌っているのだなという、完成品とは言い難い演奏だけれども、それもLluc。最後はモーツァルト(フリース)の子守歌。ウィーン少年合唱団などで聞くものと同じくソロが入るが、これはなかなか美しく魅力的。 (by Emu) 2007/01/26(Friday)up |
EP | ![]() |
LOS BLAUETS DE LLUC(MM025)1974/Director de
musica:P. Jaime Palou Cara A Alleluia(Handel) Sor Tomasseta(Popular) Cara B Volga Volga(Popular Russa) Barcarola(Offenbach) MR76と曲目がかぶるが、録音は違うようだ。ちょっとライブ録音っぽい音質。一曲目、ヘンデルの「メサイヤ」。豪華なオルガンをバックに、「正しい」速度で、相変わらずがちゃっぽいが、華やかに歌われる。元の曲でいえば、ほぼ冒頭の部分のメロディーの繰り返しで、短くまとまっている。最後に高音に向かって「ハレルヤ〜」のところで音が崩れるのががくっとしたが、Llucだからいいかと。2曲目は民謡と思われる。昔昔のウィーンとかウィーンの森とかの、ちょっと舌ったらずな子供っぽい演奏に似た感じ。かわいいソロが二人登場する。B面1曲目は、「ヴォルガの舟歌」。Llucの土着っぽさが丁度哀愁感があってよいかもしれない。2曲目は「ホフマンの舟歌」。舟歌シリーズ?こちらは、チター伴奏だろうか。優雅で甘さたっぷりな雰囲気。ということで、うまさはさておき、「面白い」一枚だった。(by Emu)2009/9/27 up |
LP | ![]() |
ELS BLAVETS CANTEN(EMI-Odeon/J
048-20.607)P.1970/Escolania de Lluc 1.COPEO DE MONTANYA(Adapt. J. Palou) 2.DING DANG DONG(Yaroff) 3.VOU-VERI-VOU(Canco de bressol)(Brahms) 4.TOTA PULCHRA(Urteaga) 5.SA SIBILLA 6.NIT DE PAU(Gruber) 7.MOMENTO MUSICAL(Schubert) 8.VALS No.15(Brahms) 1.ESTRELLA DE S'AUBA(Tortell) 2.HODIE CHRISTUS(Palestrina) 3.DANZA HUNGARA No.5(Brahms) 4.LA MARE DE DEU(Adapt. Muset) 5.ELS BLAVETS A LA MARE DE DEU(M.A. Salva y J. Palou) 6.SALVE(J. Palou) 7.AVE MARIA(Schubert) 8.LA NIT DE NADAL(B. Matheu y J. Palou) タイトルは「The Blue Boys sings」ぐらいの意味だろうか、Lluc少年聖歌隊によるソングブック。歌詞が分からないが、メロディー的には宗教曲以外のものも含まれ、こてこてカトリック国であるスペインの聖歌隊にしてはくだけてるなあと思った。歌声は、最初回転数を間違えたと思ったが、ビブラートのきいた厚みのある声。だが、CDで聞いたこの合唱団のカラーは健在だ。ぎとぎとしすぎない捻りの利いたアレンジ、それを、技術の高さはもちろんのことメリハリをつけてちょっと哀愁を帯びさせつつ「聞かせる」歌声。リサイタルを聴いているような、飽きの来ないアルバム。ソロもいい。A面3曲目はブラームスの子守歌。合唱の掛け合いで歌われるが、各パートが特徴あるメロディーの少々ゆったりすぎるぐらいの、でも間延びしない重なり具合が面白い。4曲目はほかのアルバムでも聞いた覚えがあるが、思い出せない。合唱をバックにソロで歌われる。このソリストが古きよきビブラート系で、高音の奥行きがすごい。それでもって、盛り上げる盛り上げておいで、フレーズ最後の「Veni」で柔らかく落としてくるところがもうたまらない。次のSa Sibillaも、別ソリストのソロ。こちらはもう少し素直。といってもやはり厚みがあって、サビで朗々と歌うところは堂に入ったもの。レベル高いなあ。スペイン中の合唱を目指す少年が、モンセラでなければここに来たのではというくらい。6曲目は「聖しこの夜」。7曲目は「楽興の時」。ぽーんぽーんとスタッカートがつくわけだが、オルガンバックに歌ってしまうのがすごい。ドイツ系がお済ましな風に歌うのとはまた赴きをことにし、舞踊のように生き生きと弾むのがステキ。8曲目はブラームスのワルツ。これは、刷り込みイメージでウィーン少年合唱団の優雅でお坊ちゃまな定番演奏に軍配。ワルツなので。B面で面白いのはハンガリー舞曲第5番。前半だけ聞くと、単にメロディーをなぞっているだけでわざわざこの管弦曲を歌にする意味があるのかと思ったが、転調した後のアレンジが、オリジナルの楽器編成を声で表現しているようなそんな面白さがあって、楽しくてはまる。伴奏はやはりオルガンだけだと思うが、これも何か別の楽器のように聞かせる妙芸のせいもあるだろう。そして馴染みのあるところでシューベルトの「アヴェ・マリア」。オルガン伴奏にソロで入り、すぐに合唱がバックに加わる。ソリストはA面5曲目の方だと思うのだが、やっぱり存在感がある。聞かせるなあ。 (by Emu) 2006/08/25(Friday)up |
EP | ![]() |
Recuerdo De Lluc(Souvenir of Lluc)(PAX/3
VLS-3051)1962/Escolania de Blauets del Santuari de Lluch/Director,
Padre Jaime Palou Cara 1 1.Himno de Peregrinos(Pilgrims Hymn) 2.Fragmento Del Oratorio'Lluc'(fragment from Lluch Oratorio) Cara 2 1.Ama'ls Penyals(Love the Rocks) 2.Depedida de Blauets(Leave-Taking of the Blaulets) Lluc名曲集とかLlucへの誘いとかいった、ミニアルバムなのだろう。Llucオラトリオからの抜粋、Llucの(ミサからの)退場用の歌など、ゆかりの曲が収められている。透明さとは違う、地についた、風土とか民俗とか、そんなものを感じさせるLlucらしい歌声。(by Emu) 2007/06/16 up |
EP | ![]() |
Angeles cantores de Mallorca(Discoteca Pax/2
VLS-3050)1962/Director:Padre Jamie
Palou Side A 1.Campanas y Ave Maria de Lluch(Bells and Ave Maria in Lluch)(Vicens) 2.Moreneta en sou(Thou art the Black Virgin)(Blanc) Side B 1.Puix de Deu(Thou art the Mother of God) 3.Goigs de Nuestra Senora(Our Lady rejoices)(Masot) カソックの袖と裾の部分に透かしのような模様が入っていて、Llucのカソックの縁ってこうなっているんだーと、カバーに見惚れてしまった。カトリック系の聖歌隊らしくマリア賛歌の録音が多いが、これもそんなEP。ジャケットの後ろに、曲名がスペイン語と英語で併記されている。作曲者はジャケットにも盤にも書かれていないが、Llucのホームページのディスコグラフィーに記載されていたので、それを流用した。針を落として最初に聞こえてくるのは鐘の音。続いて荒い明るさを持つアヴェ・マリアの歌声。荒いといっても雑なわけではない。訓練された歌声は、イギリス系の持つ研ぎ澄まされた透明さとは全く趣を異にする、ラテン系独特の明るさと生き生きとした深みを持つ響きであり、絶妙の緩急をつけてゆったりと歌われる。Llucはやっぱりいいです。ステキ。 (by Emu) 2006/09/29(Friday)up |
EP | ![]() |
Angeles cantores de Mallorca(Discoteca Pax/2
VLS-3050)1962/Director:Padre Jamie
Palou Side A 1.Campanas y Ave Maria de Lluch(Bells and Ave Maria in Lluch)(Vicens) 2.Moreneta en sou(Thou art the Black Virgin)(Blanc) Side B 1.Puix de Deu(Thou art the Mother of God) 3.Goigs de Nuestra Senora(Our Lady rejoices)(Masot) カソックの袖と裾の部分に透かしのような模様が入っていて、Llucのカソックの縁ってこうなっているんだーと、カバーに見惚れてしまった。カトリック系の聖歌隊らしくマリア賛歌の録音が多いが、これもそんなEP。ジャケットの後ろに、曲名がスペイン語と英語で併記されている。作曲者はジャケットにも盤にも書かれていないが、Llucのホームページのディスコグラフィーに記載されていたので、それを流用した。針を落として最初に聞こえてくるのは鐘の音。続いて荒い明るさを持つアヴェ・マリアの歌声。荒いといっても雑なわけではない。訓練された歌声は、イギリス系の持つ研ぎ澄まされた透明さとは全く趣を異にする、ラテン系独特の明るさと生き生きとした深みを持つ響きであり、絶妙の緩急をつけてゆったりと歌われる。Llucはやっぱりいいです。ステキ。 (by Emu) 2006/09/29(Friday)up |
EP | ![]() |
NVIDAD EN MALLORCA-Nadal a Lluch(Discoteca Popular
Catolica-Pax/2-ttN-4056)1961/Director: J. Palou
Cara 1 La Sibila Cara 2 Matines de Nadal Goigs de Nadal Vou, Veri, Vou Solista:Antonio Gil Torrens(La Sibila) LlucのクリスマスEP。カバー右上の少年は東方の3博士の扮装だろうか。A面一曲目「Sibila」は、Llucのクリスマスアルバムでしばしば登場する曲で、ちょっと渋めな曲調。B-Sソリストの独壇場で、甘みと厚みと繊細さを併せ持つLluc独特のボーイ・ソプラノ声で、しみじみ朗々と歌われる。B面1曲目は明るめの曲調で、カトリックの賛美歌らしさのあるメロディー。タイトルの意味は「クリスマスの朝」。2曲目、3曲目はゆっくりめの短調。いずれも情緒豊かに歌われる。 (by Emu) 2007/04/13(Friday)up |