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Art of the treble~sounds’Library (JAPAN)

Herbert Bäuml (Sangerknaben vom Wienerwald

    Herbert Bäumlは、1951年1月6日生まれ。ウィーンの森少年合唱団でソプラノソリストとして活躍したようです。残念ながら日本への来日公演には参加した記述を見つけることが出来ませんでした。
 その後はウィーン市立音楽院に入学しました。世界各国で演奏活動の実績はあるようです。


 LP
BIEM LP 30-262
 
Sangerknaben vom Wienerwald
Modling, St.Gabriel
KNABENSOPRAN
Herbert Bauml
singt

Am Klavier: Franz Matzinger SVD

Band 1 - Seite A 
1.Du holde Kunst
2.Du bist die Ruh
3.Sah ein Knab'ein Roslein stehn
4.Nuh beut die Morgen zu verkunden
5.Bald prangt der Morgen zu verkunden
6.Mein glaubiges Herze

Band 2 - Seite B
1.Ave Maria
2.Maria Wiegenlied
3.O Jesulein zart
4.Guten Abend, gut' Nacht
5.Alleluja
6.Das Veilchen

 表にはなかなか現れない、だからこそ出会う事のない、その道を極めたファンの、背景に在るもの、その懐の深さというか、果てしなさに驚愕している。
 前世紀1999年Blueというサイトを運営していた頃、森の団員がソロLPを出しているという噂を聞いてはいたのですが、なにしろ教えて下さった方にとっても未知の盤のようでしたのでそれきりになっていました。それが4半世紀を経て、私の元へ来てくれるとは思いもしませんでした。呆然自失状態。
 ピアノ伴奏をバックに、細く高く愛らしい声で、歌い上げる様は、あたかも、前世紀に来日した往年のWSKのソプラノソリストの演奏を思わせませす。それが12曲も収録されている…なんというお宝録音! 少年合唱団のお手本ソプラノソリストの声質演奏はこんな感じ!という正統派のクリア系ソプラノです。
 もしかして魔笛の舞台にも立ったのかな?どなたか当時のパンフをお持ちじゃないかな?とか聴きながらいろいろと想像しました。まさか、映画「野ばら」のAve Mariaを歌ったのはこのソリストくんじゃないよね?の声です。
 録音状態も同じ部屋で(すぐ隣で)歌っているのを聴いているかのようにリアルです。ピアノの音の響きもリアル。
 どの曲も良いですが、「3.O Jesulein zart」がとても好き。
欲を言えば、森なので「私のママはウィーン生まれ」も歌って欲しかった。LP1枚分の幸せな時間。聴いていて優雅な気分を味わえる1枚でした。この盤を録音してくれてありがとう。聴かせてくれてありがとう。(by Hetsuji 2024.05.27 Mon up)