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A GRATEFUL HEART (CBC002) 1.Walking in the Air 2.The Father's Love 3.Send in the Clowns 4.Try to Remember 5.A Grateful Heart 6.Where is Love 7.Pie Jesu 8.Cavatina 9.My Way 10.Ave Maria 11.Silent Night 12.I wonder as I wander 13.In the Bleak Midwinter 14.O men from the fields 15.Away in a manger 16.Rocking Carol 17.O Little town of Bethlehem 18.The Little Road to Bethlehem 19.Magnificat in F 20.Nunc Dimittis このCDで最初に持ってきた曲、英国トレブルの専売特許的な曲ともいえる Walking un the Air での、Gary君の最初の一声を聴いただけで、心の底から、うわ~っと込み上げてくるものがありました。やわらかく伸びやかでありながらも、繊細で儚く涼しい声。この声から溢れる清涼感が聴き手の心を癒します。木管系のソフトさの中に、音一つ一つの表面にはミクロのプラチナのパウダーでコーティングされた金管系の輝きも、味わうことが出来ます。もしかしたら変声期に入りかけているのかもしれないですが、それすら良い味です。 この声があるから、私はイギリスの聖歌隊LOVEなのだと再認識しました。女声に匹敵するように歌えています的では決して無いですが、上手とかヘタのとかの次元を超えて、どう聴いても女声には出せない声と、聖歌隊員としての心得の範囲内での、媚の無い演奏が好きなのだと。 カバー写真の彼よりは、声だけ聴くなら、2歳は若い聖歌隊員を想像してしまいそうです。ファン心をくすぐる選曲も聴き易く愛らしい。8.Cavatina を初めて聴いたかもしれないですが、ドラマがありそうな曲で引き込まれました。 どの聖歌隊にでも必ず1人は居そうな、英国聖歌隊の典型的・模範的な、普通の上手なコリスター。この素直さと、寒色系の声質こそが、私がボーイ・ソプラノを好む理由です。 聖歌隊や男声ソリストとの共演も、キーボード等のシンプルで穏やかな伴奏も、Gary君とお互いを引き立てあっていて、調和していました。又、収録された音そのものの響きも、美しかったです。 最後に、青いボールペンで書かれたGary君の直筆メッセージとサインまで見つけて、その心遣いにも「きゃ~っ!!♡」と嬉しくなったCDでした。 (by Hetsuji)2016/10/03 MON UP |