CD 2010 |
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O Give thanks (Lantern Productions LPCD36) James Farmer (solo treble) and friends with The Choir of Ely Cathedral Released October 2011. Recorded 13 October 2010, 24 February, 19 April, 9 and 12 May 2011 in Ely Cathedral Organ - Jonathan Lilley & Oliver Hancock, Oboe solo - Janet Wrench, Directed by Paul Trepte 1.O Give thanks + (WESLEY) 2.O lovely peace ++ (HANDEL) 3.Quia respexit * (BACH) 4.-5.Magnificat and Nunc Dimittis t (BEN PARRY) 6.Flosst mein Heiland * ± (BACH) 7.Ut flos ut rosa ++ (CRIVELLI) 8.Give ear unto me +++ (MARCELLO) 9.Domine Deus * (VIVALDI) 10.Alma Dei Creatoris (MOZART) 11.Ave Maria ++++ (SAINT-SAENS) 12.Hymn to the Virgin (RUBBRA) 13.Happy Iphis (HANDEL) 14.Path to the moon (THIMAN) 15.Hymn: When a knight won his spurs (Melody: Stowey) 16.The Lord bless you and keep you (RUTTER) 17.Blessed be the God and Father (WESLEY) * indicates solo oboe obbligato t indicates premier recording + final verse section: Robert Bosworth-Daft ++ duet with Isaac Bateman +++ duet with Edward Birchinall ++++ duet with Mark Parry ± echo boy: Joseph Watson 約半年間に渡るリサイタルのソロやデュエット・合唱曲を集めたもので、中心はJames Farmer。彼の清廉で上品な声質は曲を選ばず、晴々とした心持ちにさせてくれる。爽やかでずっと聞いていても疲れない。たまに音が揺らいだりする箇所もあるけど、デュエットでも彼の声は張りがあって抜きん出ている。James Farmer とデュエットしているトレブルは3人いて、こちらもスッキリ清涼系。イーリーの録音は飛び飛びにしか聞いていないけど、Choirboysのメンバーもいたところ。主教座教会らしくコーラスは端正で気持ち良い。バッハ・ヘンデル等は定番ものだけど、耳に新しい曲がとても良い。”Magnificat and Nunc Dimittis”作曲のBEN PARRY氏は映画「ハリー・ポッターと死の秘宝」のchoir mastserでもあったそう。明るく弾むようなメロディの中でトレブルのソロが効果的に響いて来る。”Path to the moon”や、サン=サ−ンス、ラッブラなどもトレブルで歌ってくれると、魅力倍増。8番・9番のイタリアっぽい古楽も少年合唱で歌ってこその良さを実感する。ラストの”Blessed be the God and Father”はメロディの美しさと中盤のソロが聞きどころの手放しで好きな曲。パーフェクトじゃないけど、選曲のバランスの良さとソロ・デュエットの多い点がお薦めデス。 (by Nao)2013/04/01 mon up |
CD 2001 |
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They that go down to the sea (Clovelly Recordings / CLCD12601) C.2001年 Ely Cathedral Choir, Directed by Paul Trepte and Scott Farrell, Organist - Scott Farrell, Piano - Paul Trepte 1.They that go down the the sea in ships - Sumsion Four Songs for Sailors - Dyson 2.To the Thames 3.Where lies the land 4.Sea music 5.A wet sheet and a flowing sea 6.Sea Fever - Ireland 7.Swansea Town - arr Holst 8.The Golden Vanity - Britten 9.The Ships of Arcady - Head Five English Folksongs - V Williams 10.The dark eyed sailor 11.The springtime of the year 12.Just as the tide was flowing 13.The lover's Ghost 14.Wassail song 15.The Sea of Faith - Hemingway 聖歌隊らしからぬCDカバーだけど、ブリテンの「ゴールデン・ヴァニティ」が収録されている。収録曲がSea、海にまつわるもので、写真は船舶の甲板で撮った船員らしい。なるほど。歌っているイーリーは教区の聖歌隊だけあって、安定的に歌っている。何を歌ってもちゃんとまとまっていて、飽かずに聞ける。これくらい歌える聖歌隊ってイギリスにはごまんと存在するのだけど、来日でもしてくれようものなら、それなりに評価されると思う。知っているのはブリテンと14番くらい。「ゴールデン・ヴァニティ」は少年たちの足踏みの音やコーラス・ソロを聞いているだけでも楽しい。18分あるし、爽やかな歌ではないので時々すっ飛ばす事もあるけど。数度リピートしていると馴染みのある曲調が思い浮かんで来る。ピアノ伴奏の2番〜5番はWinchster Quirintersのダイソン集にあった、宗教色なしの粋な小品のよう。6番はアイアランドの抒情的な曲で、トレブルのデュエットとハミングが心に響く。”The Holy Boy”の短調バージョンみたいな雰囲気で、こういう仕立ての曲にはめっぽう弱い。耳にする機会の少ない曲は貴重でもあり、結構堪能させてもらった。 (by Nao) 2014/09/01 MON UP |
LP 1960 |
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THE CHORISTER OF ELY
CATHEDRAL(ARGO/ZFA8)C.1960/director Michael Howard, organ Arthur
Wills Side One Missa Cum Iubilo Side Two An earthly tree, a heavenly fruit(Byrd) O mysterium ineffabile(Lallouette) 昔NHKでBBC制作の「英語に関する9章」だったかなんだか、イギリス英語の歴史に関する番組をやっていたのですが、英国国教会と教会音楽の大成が英語が飛躍的に発展する大きな転機だったというようなことを言っていました。そのナレーションの背景に、田園の中の教会、クローズアップ後に聖歌隊(ボーイソプラノ)がバードかギボンズあたりのイギリス・ルネッサンスの曲を歌っていたのですが、今にして思えば、あの八角形の天上はイーリーだったのだなあと。前置きが長くなりました。そのときの歌声はあんまり上手くなかったのですが、今回のレコードはA面がとてもステキです。上手いかというとやはり微妙だけれど、雰囲気がとてもあります。作者不詳のこの曲は11、12世紀に遡り、聖母マリアの祝日に歌われるそうで、トレブルを中心に歌われるグレゴリアン聖歌風の単旋律が清楚でストイックで美しいです。そしてシンプルでありながら旋律が時々はっとするほどメロディアス。特に、ソロと合唱で交互に歌われる後半部は私の大好きな「ミサ・アンジェリ(天使のミサ)」にも通じるきれいなメロディーラインです。(by Emu) 2009/4/26 up |