CD 2016 |
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Giovanni Battista Pergolesi (ROP6114) Recorded 24 to 26 June 2015 at St.Peter zu Syburg, Dortmund Tizian Geyer & Yorick Ebert, Knabensopran Sven Wagner, Knabenalt 1-4.Missa brevis in F-Dur(Johann Valentin Rathgeber) 5-16.Stabat mater(Giovanni Battista Pergolesi) 17.Klaglied BuxWV 76b(Dieterich Buxtehude) これはもう、買いの1枚であり、少年合唱&ボーイ・ソプラノファンにとっては、上質のコレクター・アイテムです。 褒めどころはたくさんありますが、合唱団にとってはソリストの充実が前提にあっての自信作というか録音だと思います。アルバムカバーにしっかりセールスどころのソリストを出してきたところが、ファンの目に付きやすいので商業的にもナイスです。 どこか硬質なテイストのある少年声が、ゆったりとミサ曲を歌っていくところなど、ゾクゾクします。Johann Valentin Rathgeberを私は聴いたことが無かったかもしれませんが、今回、聴いて、曲の美しさも感じました。このソリストさんたちの良さは、高音部でも決してファルセット系に逃げて行かないこと。王道のボーイ・ソプラノで歌っていること。特に(たぶん)最初に名前が掲載されているソプラノさんが私には理想的です。(3人とも素晴らしいです) Stabat materについては、私には、ヘニッヒのが基準値演奏なので(と毎回書いていますが)グイグイ攻める感じが好きなので、もうちょっとテンポを速めて欲しかったかも、です。ですが、これだけの大曲を少年のソロ中心に演奏できる演奏力も、この合唱団は、このCD録音の時点で高いのだと思われます。 ボーイ・ソプラノのソリスト中心に、大曲を録音している事例は、数える程しか無いですし、その意味でもこのCDはファンには貴重だと思います。時期を失すると手に入らないこともありますし、手に入る今、聴くことをお奨めします。 蛇足: 俗人の私としてはDVDでもリリースして欲しかったです。+行動力のあるCHOIRファンの方には、この合唱団の現地実地リサーチをお願いします。 (by Hetsuji)2016/09/07 WED UP |