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ANGUS BENTON(UK-Scotland) (winner of BBC Young Chorister of The year 2016) Winchester College Quiristers |
CD 2016 |
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Homeward Bound(CRO35) 1.Sweet Chance that led my steps (Head) 2.Where'er you walk (Handel) 3.The Lark in the Clear Air (Tate) 4.The Skye Boat Song 5.Silent Worship (Vaughan Williams) 6.The Ships of Arcady (Head) 7.The Song of Wandering Aengus (Archer) 8.Linden Lea (Vaughan Williams) 9.Sleep my baby <Suo Gan> 10.The Coasts of High Barbary 11.The Ash Grove (Britten) 12.Molly Malone 13.The Sally Gardens (Britten) 14.Amazing Grace 15.The Little Road to Bethlehem (Head) 16.Auld Lang Syne 17.Homeward Bound 細く高い声を絞り出すような歌い方で演奏が始まります。丁寧に丁寧に歌うこの声を聴いたときに、私は素直に、コリスターなんだなーと思いました。シンガーではないので、媚はありません。ただ、繰返して聴き込むほどに、曲の世界に浸れるように思いました。このくもりの無い声はクリアゆえにピアノ伴奏だと同質の音にも思えるので「11.The Ash Grove (Britten) 」の伴奏は似合っていました。このボーイソプラノは楽器の伴奏よりはトレブル・アルト・テノール・バス編制の普通のイギリスのChoir=合唱をバックに聴きたかったです。 だけど、やさしーなー・・・。やさしー世界だわー。聴き方によっては同じイメージで聴こえてくるので、多重録音の箇所もアクセントになっています。 UKのコリスターくんの作品集として王道中の王道の選曲ともいえるCDです。こわれそうに繊細なソプラノがなんだか物悲しかったりします。「16.Auld Lang Syne」は日本名「蛍の光」今ではあまり日本では歌われなくなりましたが、さすがスコットランドならではの1曲ですね。 CDタイトルにもなっている「17.Homeward Bound」は初めて聴きましたが、タイトルにしているだけあって、しみじみと歌い上げられています。生命力に溢れた年代の少年が、どこか人生の終焉を感じさせる歌を歌ってしまうボーイソプラノの不思議を感じてしまいました。(by Hetsuji) 2018/02/05 Mon UP |