CD 2008 |
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ANDREW JOHNSTON / ONE VOICE (88697351872) 1.Pie Jesu 2.Make Me A Channel Of Your Peace 3.Walking In The Air – Duet With Faryl 4.Panis Angelicus 5.Tears In Heaven 6.Angus Dei 7.One Voice 8.Going Home 9.Imagine 10.I Had A Dream Britain's Got Talent というTV番組から発掘されたボーイ・ソプラノ君らしいです。そのときの様子は You Tube にあるようです。そういう前提を知らないで聴いた2009年1月の感想には、「完璧、木管系、イギリスの伝統的聖歌隊系ソリストくんの味わいバッチリ。しかも、上手い。上手い、というよりも、声も、表現も、音そのものが楽器(名器)のごとく、なめらか。破綻がないなあ。もう一人デュエットの相手は女声のような気がするけれど、演奏としては、より完璧。背景の合唱も、完成度が高い。作品として、このCDの完成度が高いのだなあ。 自信満々で勝負に出て、自信のとおりにあっさり勝ったような、内容のCD。」とありました。 CDプレーヤーを更新してから、持っているCDをいろいろ聴き直しているのですが、中でもAndrew君のソプラノがつややかさダントツでした。歌える音域に余裕があるのでどの曲も丁寧に歌われています。編曲ではないと思いますが、随所に彼なりの歌い方、というかひねりを加えた表現がされていました。これも声に余裕があるからだと思います。中音域?(高い音の手前の音)が特にもクリアでしかもやさしく温かく麗しいです。このソプラノくん自身の心の優しさが歌に現れたのでしょうか? 私が大好きなのは「2.Make Me A Channel Of Your Peace」で、この曲は収録されている他の曲以上に繰返して聴きました。やさしさに包まれるような感じがしました。 残念だったのはこのCDには収録曲数が少ないこと。「Bright Eyes」は外して欲しくなかったですし「For the Beauty of the Earth」や「LET THERE BE PEACE ON EARTH」も彼の声で聴いてみたかったです。「 8.Going Home」よりは「DANNY BOY」を入れてくれたら、とも思いました。もちろん、「 8.Going Home」もイギリスのきれいな緑色の平原と草をはむ羊さんたちが見えるような歌声でしたよ。 この声が失われないうちに、もっとたくさんの曲を録音しておいて欲しかったです。「10.I Had A Dream」ではAndrewくんは、まるでこの曲そのものへの尊敬・歌うことが出来ることへの尊敬や感謝までも歌い上げたようにも聴こえました。 (by Hetsuji) 2014/04/01 TUE UP |