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Cor Nacional dels Petits Cantors d'Andorra ・ Veus de
Neu (レーベル不明/ナンバーは 25 002 或は D.L.B-42392-99) 1999年録音?/指揮:CATHERINE METAYER 1.H. Werner: Rosa De Bardissa.....3:49 2.Popular Catalunya: El Noi De La Mare.....3:27 3.Popular Franca: Ha Nascut El Deu Infant.....2:12 4.Popular Mallorca: No Ni No.....1:28 5.Popular Belgica: Dorm, Jesus En Pau.....2:00 6.Popular Sicilia: Aclarida Nit De Nadal.....1:43 7.Popular Salzburg: Non, Non.....1:21 8.Popular Alemanya: Dormiu Bon Jesuset.....2:17 9.Popular Bretanya: Som Al Dia De Nadal.....1:53 10.G.F. Haendel: Lascia Ch'Io Pianga.....3:40 11.Popular Catalunya: Fum, Fum, Fum.....1:05 12.D. Bartolucci: Ave Maria.....3:18 13.R. Rodgers: Edelweiss.....2:25 14.A.Adam: Minuit Chretien.....4:03 15.F. Schubert: Standchen Serenade.....1:40 16.C. Franck: Panis Angelicus.....4:06 17.E.Drake: I Believe.....2:25 18.J.R.V.Herbeck: Redemptor Nobis Natus est....6:48 (ソリスト)※もしかしたら、パートの割り振りが違っているかもしれません。 ソプラノ:Andreu MORAGUEZ(1,12), Joel MORENO(2,3,5,18), Carles SANCHEZ(9), Gerard Comas(13,16) アルト: Ricad TORO(3), Lluis A.PRIETO(5), Lluis BARBIER(5), Guillem FORNE(10,13), Edgar PUJAL(15) テナー: Santi CASAS(3,9), Marc CANTURRI(14), Marcel CLEMENT(13) パート不明: Joan P.MINGUET(13) この合唱団は、アンドラ公国というスペインとフランスの国境にある小さな国の国立の少年合唱団です。歌のプロフェッショナルを育てようと1991年に政府のサポートのもと設立され、8〜25歳のそれぞれ学校の違う少年達が参加して、学校が終わった後に練習しているそうです。最初、「Petits」とあったのでフランス語圏の合唱団だろうと思っていたのですが、とりあえずと思って「Andorra」を英語辞書で引くと、国名とあるではないですか。これは大変失礼しました〜って感じでした。世界は広いですね。少年合唱で知る世界の国々といったところです。外務省のHPデータによると、公用語はカタルニア語で他にスペイン語とフランス語も使われるようです。 アルバムはスペインの民謡も入っていますが、南欧や欧州の民謡、作曲家、ついでにアメリカの映画音楽のエーデルワイスまで歌ってくれていて、幅広く選曲されています。私にとっては結構、ツボを突かれる曲が多くて、ソロの割合が多いのも含めてかなり気に入りました。とくに10曲目のヘンデルの有名な曲「Lascia Ch'Io Pianga」はアルト・ソロで歌われているのですが、もう何度もリピートかけてしまうくらい好きです。このアルトの雰囲気はちょっとパリ木に似てるかな。変声アルト?って感じのハスキーさがこの曲には何とも艶っぽくてよい味がでています。2曲目のカタルニア民謡「El Noi De La Mare」はモンセラでもよく耳にする曲ですが、演奏者が異なると雰囲気が全然違うものですね。民謡だぁ〜って感じ。モンセラが歌うとまるで宗教曲のように感じられてしまっていたので、他のchoirではあまり聴く機会のないこの曲を民謡らしく聞けたのはちょっと新鮮。シューベルトのセレナーデのアルトからフランクの天使の糧のソプラノなんかはウィーン少みたーいっていう曲の流れ。どちらもいいです。ちなみに1曲目の野バラはいったい何語で歌ってるんでしょうね〜。。。 合唱の響きは、ところどころ荒削りさが感じられなくもないですが、すごく自然体で少年の声の素朴さが息づいています。同時にふくよかな瑞々しさもあるので、これから伸びていきそうな感じがします。嫌味が無くて、何度聴いても心地よいので、Hetsujiさんもこれなら気に入ってくださるんじゃないかな〜? (by Wing) 2003/06/15 up |
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COR NACIONAL DELS PETITS CANTORS D'ANDORRA (レーベル不明
D.L.B-15939-97) 1997年録音?/指揮:CATHERINE
METAYER 1.Albert Vives: Ave Maria de Meritxell.....4:37 2-5.<Marc Antoine Charpentier: TE DEUM> 2.Obertura.....2:02 3.Te Deum.....1:43 4.Tu de Victo.....1:45 5.Te Ergo.....3:14 6.Wolfgang Amadeus Mozart: Ave Verum.....3:34 7.Gabriel Faure: REQUIEM-Sanctus.....3:14 8.Gabriel Faure: REQUIEM-Pie Jesu.....3:30 9.Pau Casals: Nigra Sum.....4:34 10.D.Curtis: Santa Lucia.....2:08 11.Harm.B.Pokorny: Tece voda Tece.....2:13 12.Folklore Africa del Sud: Jan Pierewit.....1:43 13.Jean-Philippe Rameau: La Nuit.....6:07 14.Pau Casals: El cant dels ocells.....3:28 (ソリスト)※もしかしたら、パートの割り振りが違っているかもしれません。 ソプラノ:Josep M.Puy(5,8), Albert Pia(12), Lluis Barbier(13), Manel Lopez(14) アルト: Santi Casas(11) 石造りの聖堂のようにとても響きの良い場所で録音されたようで、残響が素晴らしいです。1曲目のAve Maria de Meritxell なんかは、まるで天から声が降ってくるようですし、アヴェ・ヴェルム・コルプスやフォーレのレクイエムなどの柔らかい叙情的な曲は、落ち着いた音色の合唱が豊かに広がり、音の空間に心地よく身をまかせることができます。カザルスの Nigra Sum なんかはモンセラみたい。アルバム後半は民謡風な曲が集められています。フランスの合唱団でよく耳にするTece voda Tece は、アルトソロで歌われる私の大好きな曲。ここでは朗々としたアルトが気持ち良く声を響かせていて背筋がゾクリ。12曲目のアフリカ民謡は、10年以上前にレンタルで借りたアルバムに入っていた「トンピリビ」っていう曲で、聞いた瞬間「あ〜っ」って思いました。確か「NHKみんなの歌」のアルバムだったような気がしますが、違ったかなぁ??初めて聴いたとき、変な曲って思って印象に残っていたので、こんなところでこんな風に厳かに歌われるとなんだか妙な感じがします。最後をしめくくるのは、カザルスの El cant dels ocells 。さすがはカタルーニャ地方に隣り合う国の合唱団です。哀愁を帯びたこの曲の雰囲気がよく表現され、ソリストもいい感じ。すっごく上手!というわけではないですが、不思議な魅力を持った合唱団で今後の録音が楽しみです。 (by Wing) 2003/06/22 up |
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Nadal (レーベル不明 D.L.24.193-1994) 1994年録音?/指揮:CATHERINE METAYER 1-11.<ANTONIO VIVALDI: GLORIA en re major, RV 589> 1.Gloria in excelsis Deo.....2:34 2.Et in terra pax.....4:31 3.Laudamus te.....2:12 4.Gratias agimus tibi.....0:39 5.Propter magnam gloriam.....1:05 6.Domine deus.....4:52 7.Domine Fili Unigenite.....2:38 8.Domine Deus, Agnus Dei.....5:38 9.Qui tollis peccata mundi.....1:24 10.Quoniam tu solus sanctus.....0:51 11.Cum Sancto Spiritu.....3:03 12.Franz Schubert: Mille Cherubini in coro.....3:47 13.Johan.R.V.Herbeck: Pueri Concintie.....5:38 (ソリスト) Sopra:Manel Lopez(3,12), Clement Trigona(3), Roger Ros(6,13) Contralt: Armand Pedros(8) お気に入りのヴィヴァルディのグローリアが入っているし、ウィーン少のクナップ様で聞いて以来大好きな曲となったヘルベックのプエリ・コンツィニテがあったらもう買わずにはいられません!というわけで、衝動買いしたアルバムです。 初めて聞く合唱団だったので、不安半分、期待半分で聞き始めましたが、3枚のアルバムを通して聞いてみてかなりの好印象でした。流されすぎず、かしこまり過ぎず、適度な緊張感が心地良いうえ、3枚とも選曲がほんとツボをついているんですよね〜。 さて、グローリアはオード・セーヌchoのアルバムにソロの部分だけがあり、そのソロが素晴らしく曲の雰囲気も良かったので私にとって忘れられない曲になりました。でも他にはレーゲンスので全曲入っているものくらいしかすぐに思い浮かばなくて。レーゲンスのは何か綺麗すぎてつかみどころがないのでちょっと苦手です。ここのはどうかな〜と聞きはじめると、これがかなりイケてました。弦楽器の演奏がきれいだなぁとか、楽器の演奏に比べると合唱の方はたまにちょっとボケてるかなと思いきやハッとするくらい良かったりもして、良くも悪くも私を立ち止まらせて逃がしませんでした。「Laudamus te」はグローリアの中でも大好きなソプラノ2重唱。これもしっかり歌われていてグー。けれどこのアルバムで改めて印象に残ったのは、8曲目の「Domine Deus, Agnus Dei」のアルトソロ。これまで聞いたものは、この曲がアルトソロで歌われていると気づかずにいたのですが、これはいやがおうでも気付かされるアルト声だったので、そうだったんだ〜ってこの曲に対する認識が違ってきました。この合唱団は91年にできたので、これは4年目でのレコーディングでファーストアルバムだそうです。なんだか心意気がぎゅっとつまっているようなグローリアでした。 12曲目のシューベルトの曲はバリトンソロから始まります。ソリストは17歳の子なのですが、声だけ聴いたら17歳とはとても思えない渋さと落ち着き。欧米人は成長が早いのかなぁ〜なんてばかなこと考えてしまいました。ところでこの曲、よく耳にするシューベルトの子守歌の前に耳慣れない旋律がくっついているんです。本当はこういう曲なのかな?それともアレンジ?? プエリ・コンツィニテはちょっと不安定なところもあったりもしますが、とてもていねいにゆったりと歌い上げていて好感が持てます。 ひとつ難を言えば、録音技術のせいなのか、楽器も含めて高音部が甲高くというかひしゃげた感じで聞こえてしまうのが、プログラムがよいだけにちょっと残念でした。ソプラノソロのRoger Ros君なんかは生で聞いたらかなり良い声だったんじゃないかと思います。 (by Wing) 2003/06/29 up |
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