CD 1972.5 |
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FAURE REQUIEM (Erato B15D-39060) G・フォーレ レクイエム 作品48 アラン・クレマン(ボーイ・ソプラノ) フィリップ・フッテンロッハー(バリトン) 聖ピエール=オ=リアン・ド・ビュール聖歌隊 フィリップ・コルボ(オルガン) ベルン交響楽団 指揮:ミシェル・コルボ 1.Introit et Kyrie 2.Offertoire 3.Sanctus 4.Pie Jesu 5.Agnus Dei 6.Libera me 7.In paradisum これは、(忘れましたが、たぶん)最初はLPで聴いて、次に、手軽に聴くためにCDも、と考えて購入した盤だと思います。 いろいろな録音で聴いた曲なので、他にもコレクションはあると思いますが、私にとって、この盤が「フォーレのレクイエム」の基準値になる演奏です。 昔の録音なので、今聴くと、どうしても、音の輪郭が滲んで曖昧な採録状態ではあるのですが、この点に関しては、高音質CDで再リリースされているようなので、これから聴かれる方には、そちらをお奨めします。 指揮、聖歌隊、オーケストラともに、清らかで心根が慎ましく、音楽が天を目指して静かに昇って行くような感じがしました。聴いていると、音に乗って、天上へと案内されるような音楽です。 アラン君のソプラノは、どこか聖歌隊の声質に通じるものがあり、納得のソリストです。彼自身のソロを楽しむというよりも、曲全体を当時は聴いていましたし、そういう普通の聴き方が相応しい録音だと思います。基準値演奏に相応しい音質のCDに買い替えるかどうかは、頭を冷やしてから決めたいと思います。 (by Hetsuji)2016/10/04 TUE UP |