@RANDOM CINEMA2002
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森口は最近こんな映画(映画館・ビデオほか)を観ました。コメントは新作を中心に。ご鑑賞の参考にしてください。 ( ^ ^ ;

●ここに泉あり(今井正監督・55年)
 群馬市民交響楽団をモデルにした実話らしいけど(一応、名作)、けっこう途中は悲惨な場面が続きます。 ( ^ ^ ;

●ピンポン(増利文彦監督・02年)
 原作まんまらしいけど、読んでいない私しゃ感動したね。 ( ^ ^ ; 日本におけるCG映像の第一人者らしいけど、それに溺れていないのもエライわ。

●トム・ジョーンズの華麗な冒険(トニー・リチャードスン監督・63年)

●なつかしきや笛や太鼓(木下恵介監督・67年)
 ほぉ、故郷ものかと思いきやこんなスポーツ映画の名作を木下監督が撮っていたとは。

●イングリッシュ・ペイシェント(アンソニー・ミンゲラ監督・96年)
 監督のミンゲラは劇作家らしいが、回想シーンの多いこの作品をよくぞ2時間40分も引っ張っています。戦争メロドラマのオスカー作品。

●13階段(長澤雅彦監督・02年)
 死刑・えん罪問題に真正面から取組んだ骨太の作品。死刑シーンを映像化したのは大島渚の『絞死刑』以来か。

●鉄拳(坂本順治監督・90年)

●スリーピー・ホロウ(ティム・バートン監督・99年)
 こういうのをゴシック・ファンタジーというのかね? バートンが好きな人はこの独特の世界観だけで堪能できるのでしょうが…。

●博士の異常な愛情(スタンリー・キューブリック監督・63年)
 マンガチックな作品ではあるが(それが狙いなのだろうが)、飛行シーンなど随所にキューブリックのこだわりが。

●真剣勝負(内田吐夢監督・71年)

●ノー・マンズ・ランド(ダニス・タノヴィッチ監督・01年)
 ボスニアVSセルビアを舞台に戦争の愚かさを痛烈に皮肉った作品だけど「傑作」かなぁ? アカデミー外国映画賞やカンヌの脚本賞を獲っているから期待して観たわりには…。いや、その駄作というわけじゃないけど。

●サイン(M・ナイトシャマラン監督・  )
『シックス・センス』でそのセンスにやられたナイトシャマラン監督ですが、新作は随所にヒッチコック節も折り混ぜて、宗教、死生観、家族愛をテーマにした作品になっているけど、なんだ結局、エイリアン版『鳥』じゃん。 ( ^ ^ ;  

●フェリーニのローマ(フェデリコ・フェリーニ監督・72年)
 フェリーニいうのも今イチ感性に合わない監督だにゃ〜。絢爛豪華な(?)晩年の名作(と言われているらしい ( ^ ^ ; )。

●悪い奴ほどよく眠る(黒澤明監督・60年)
 冷徹な主人公にもじつは弱味・人間性があるというクロサワ監督お得意の脚本=パターン。いや,もちろん上手いッスよ。 ( ^ ^ ;

●素晴らしき日曜日(黒澤明監督・47年)
 終戦間もない東京の街並を背景に、日曜日をデートで過ごす貧乏なカップル。かったるいな〜と観ていると、ラスト近くで驚愕の演出。映画と庶民がつながっていた時代だったからこそできた(?)裏技か。さすが黒沢、と言うべきか。当時の映画館でこの場面に観客がどう反応したのか興味しんしん。

●ウォーターボーイズ(矢口靖史監督・01年)
 楽しいけど、ちょっとおふざけが過ぎない?

●化石(小林正樹監督・75年)
 もともとはテレビ用の作品だったとか。なるほどやや冗長。懐かしや佐分利信の重厚な演技。

●A2(森達也監督・01年)
 じつは『A』は未見。これはもう森監督でなければ撮れない、重く、深く考えさせらる「オウム」通じて映し出される我々ニッポン社会の姿。

●バーバー(ジョエル・コーエン監督・01年)
 相変わらずのコーエン節=不条理劇がここでも炸裂。主演のビリー・ボブ・ソーントンの抑えた演技もいいけど、フランシス・マクドーマンド@『あの頃、ペニーレイン』、スカーレット・ヨハンスン@『モンタナの風に抱かれて』の脇役陣もいいねっ。

●猫の恩返し(森田宏幸監督・02年)
 あらら、今年のジブリはなんがサラリね。 ( ^ ^ ; あの濃厚な宮崎印がやっぱり観たくなるなー。

●ギブリーズ Episode2(百瀬義幸監督・02年)
 これってジブリのアニメ実験室?

●テス(ロマン・ポランスキー監督・79年)

●上意討ち−拝領妻始末−(小林正樹監督・67年)
 三船、仲代…骨太な人情時代劇。あらら、クロサワさん?

●未来少年コナン 巨大機ギカントの復活(宮崎駿監督・84年)
 宮崎作品と思って観はじめたが…どうしてここにパズーやシータが(笑)。

●家族日誌(ヴァレリオ・ズルリーニ監督・62年)

●モンタナの風に抱かれて(ロバート・レッドフォード監督・98年)
 原題はHorse Whisperer (馬に聴く者)。 乗馬中の事故で心に傷を追った娘とその馬の療養でモンタナを訪れた母娘とカウボーイ(ロバート・レッドフォード=馬に聴く者)の物語。あらっ、母役のクリスチャン・スコット・トーマスっていいわねぇ。

●独立少年合唱団(緒方明監督・00年)
 70年代、全寮制の中学を舞台に少年合唱団と学生運動をからめた作品。監督(?)の一途さは伝わってくるけど、こーいう少年や少女(失われた青春期)を思い入れたっぷりに描くのが近頃の日本映画のハヤリかしらん? なんだか『トーマの心臓』みたい(笑)。

●あの頃、ペニーレインと(ラッセル・クロウ監督・00年)
 15歳で,ローリングストーン誌のライターとしてデビューしたクロウ監督の自伝的作品らしいけど、評判の割にはユルくない?。当時の音楽や風俗もたっぷりで、リアルタイム世代としてはやっぱ懐かしいけど…。

●ビューティフル・マインド(ロン・ハワード監督・01年)
 この監督はこーいうヒューマン・ドラマを撮るのうまいねぇ。なるほど精神分裂病(今は総合失調症状ですか)の症例を示すのに映画(映像)というマジックは有用でしたね。ラッセル・クロウの老け演技などもさすが。

●アルマゲドン(マイケル・ベイ監督・98年)
 『ディープ・インパクト』と『スペース・カウボーイ』を観た後では既視感が‥。

●ナイト・オン・ザ・プラネット(ジム・ジャームッシュ監督・91年)
 5つの都市のタクシーを舞台にしたオムニバス。ヒェー、万引き犯 ( ^ ^ ; ウィノナの芸達者なこと。

●女の一生(亀井文夫監督・49年)
 今にも通じる戦後の女性の労働問題、家族の問題をテーマにしたとドキャメンタリー出身の亀井監督の2作目。昔も今も男も男はだらしない! ( ^ ^ ;  志村喬が(この頃から)いい味だしています。

●ぴぐれっと(伊勢真一監督・02年)
 横浜の地域作業所「ぴぐれっと」を20年間にわたって撮り続けたドキュメンタリーだけあって、障害を持つ子どもたちもその家族もスタッフもほとんどカメラを意識していない。泣き、笑う仲間たち。そこはかとなく漂うユーモアがこの空気のような映画を支えている。でも何といっても「奈緒ちゃん」の笑顔はサイサー! 前作『奈緒ちゃん』をぜひ観てみたくなる。

●令嬢ジュリー(アルフ・シューベルイ監督・51年)

●青の塔(坂口香津美監督・00年)
 これも「ひきこもり」をテーマに置いた作品ですが、衝撃のドキュメント『HOME』を観たあとでは、ちょっと分が悪いかも‥。

●マルホランド・ドライブ(デビッド・リンチ監督・01年)
 こっ、これは〜! リンチ監督ってどうも肌が合わないと思っていたけど、撤回しまっすぅ。スートリーが破綻(?)しているのになんだこの緊張感は、このめくるめく映像の魔術はなんだ〜。ヒッチコックから『サンセット大通り』、『去年マリエンバートで』等々(?)のオマージュを含んだ傑作としてオスススメいたします(くれぐれもこの映画に一般的な物語性を求めないように)。

●はつ恋(篠原哲雄監督・00年)
 田中麗奈より母親役の原田美枝子のほうが印象に残ったような‥。でも佳作です。

●秋のソナタ(イングマール・ベルイマン監督・78年)
 母親役のバーグマンの快演(老演)のほうが話題になったようだげど、娘役のリブ・ウルマンが凄い! これはベルイマン版の『永遠の仔』か(あっ、逆か) ( ^ ^ ;

●どこまでもいこう(塩田明彦監督・98年)
 10歳の二人の男の友情と離別を描いた作品。この年頃の子どもを主人公を描いた作品って類型的になりがちだけど、最後まで緊張を持たせて○。

●幽霊西へ行く(ルネ・クレール監督・35年)
 あらら、クレール監督また、じつに牧歌的な作品を、という恋愛コメディ。

●がんばっていきまっしょい(磯村 一路監督・98年)
 主演にしてデビュー作の田中麗奈(より麻野きりなの演技に魅かれました ( ^ ^ ; )をはじめとして、キャストもロケも瑞々しい映画だけど、このカントクさんってブルマーフェチ? (笑)

●戦争と平和(山本薩夫・亀井文夫監督・47年)
 おや、まあこれは大仰なプロパガンダ映画だこと。でも終戦から2年でこんな映画撮ってたんだねぇ(と感慨深い)。焼け野原はまさかセットじゃないよねぇ?

●男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け(山田洋次監督・76年)
 これまた平凡な日常と家族に起こる小さな事件と人情劇。ゲストの宇野重吉が飄々と楽しそう。いつも思うけど、渥美ってどうしてこう独り語りが上手いんだろう。

●花子(佐藤真監督・02年)
『HOME』とは対象的な、淡々とした小津的世界(C佐藤忠男)が描かれる。これもまたドキュメンタリーの一つの可能性。なにも事件が起こらない家族の日常の裏に血が流れている‥これもまたじつに小津的。

●HOME(小林貴裕監督・01年)
 ひきこもりの兄を持つ自身の家族をテーマに撮ったビデオ作品。ひきこもり当事者と家族のひっ迫した状況をとらえた「よくぞここまで」という驚愕の映像が続く。ビデオドキュメンタリーの今後の可能性を示す快作だと思います。

●ザ・デッド<ダブリン市民より >(ジョン・ヒューストン監督・87年)
 ジョイスの作品を映像で描くのは難しいよね。名匠ヒューストンは果敢に挑戦しているけど‥。

●クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲(原恵一監督・01年)
 噂の01年邦画裏ベスト1作品! 噂たがわずたしかに脚本はよく出来てます。BUZZなんか流れてきた日にゃ、それこそウウっときちゃいました(笑)。

●シャイン(スコット・ヒックス監督・95年)
 これもいい映画だと思うんですけど、なんだか最近「心の病」系ばっかりが→感動→評価されてばっかりで‥。

●ロード・オブ・ザ・リング(ピーター・ジャクソン監督・02年)
 いやー、もう、あの、その、お腹いっぱいデス ( ^ ^ ; 。なんだか『スターウォーズ』やら『シュレック』やら、既視感が‥。

●男はつらいよ 寅次郎相合い傘(山田洋次監督・75年)
 テレビ東京で昨年から全作品を放映している「寅さん」シリーズの一本。浅丘ルミ子が2度目のマドンナになった作品で「寅さん」としては並以上か。

●39 刑法第三十九条(森田芳光監督・99年)
 心神喪失時には刑事責任を問われないという刑法39条をテーマにした森田監督の快作。

●巴里の空の下セーヌは流れる(ジュリアン・デュビィビィエ監督・51年)
 パリに暮らす多彩な登場人物を丁寧に描きながら、オーラスで登場人物がクロスするという名匠デュビィビィエの技が冴えます。

●源氏物語(吉村公三郎監督・51年)

●グラディエーター(リドリー・スコット監督・00年)
 話題のオスカー作品でCG使いまくりの大作だけど、やっぱハリウッド臭の荒唐無稽が気になって‥。

●マグノリア(ポール・トーマス・アンダーソン監督・99年)
 ロサンゼルス郊外に住む12人の老若男女。数奇な運命と偶然が、混然となってラストのあのシーンに突入するわけね ( ^ ^ ; 。ええ、結構スリリングで、長さを感じずに観れましたよ。

●スネーク・アイズ(ブランアン・デ・パルマ監督・98年)
 パルマお得意のスプリット画面などこだわりの映像が冴えまくる。でも、これちょっと短くない?

●DEAD OR ALIVE2 逃亡者(三池 崇監督・00年)
 第1作にはブッとんだけど、今回はほんわか系?

●M/OTHER(諏訪敦彦監督・98年)
 シナリオのない映画として話題になったけど、ホントどこまでプロットを決めているのかしらん?カンヌ映画祭国際批評家連盟賞受賞。

●オー・ブラザー!(ジョエル・コーエン監督・00年)
 1930年代が舞台の3人の脱走囚人によるお伽話。コーエン兄弟ってなに撮っても「お伽話」のような気がするけど、この味が好きっていう人にはいいだろうな‥。音楽は素晴らしいけど。

●エクソシスト(ウイリアム・フリードキン監督・73年)
 ディレクターズカットじゃないほうね ( ^ ^ ; 。でもあらら、これってこんなに暗くて大人向けの話だったの? 話題になったホラーシーンなんか後半だけじゃん。信仰と医療、母子愛の問題などが裏テーマとなって、物語に深みを与えています。

●屋根(ビットリオ・デ・シーカ監督・56年)
 イタリア・ネオ・リアリズムの巨匠による佳作。

●今ひとたびの(五所平之助監督・47年)

●GO(行定勲監督・01年)
 結構原作に忠実だけどビデオクリップ風のシャープな映像表現を駆使して、重くなりがちなテーマをすっごく上手く料理してます。『月はどっちに出ている』も良かったけど、これはもっと若い感覚でここ数年来の邦画のなかでは出色の出来だと思います。はい、オススメです。

●オール・アバウト・マイ・マザー(ペドロ・アルモドバル監督・99年)

●山の郵便配達(フォ・ジェンチイ監督・99年)
 これは秀逸!親子の愛と確執、家族愛、男女の恋情、自然と人間、伝統と革新…人生のさまざまなドラマが詰まって魅せてくれます。オススメの逸品。

●男はつらいよ 寅次郎忘れな草(山田洋次監督・73年)
 舞台は北海道、マドンナは浅丘ルリ子。この頃の寅さんが一番のっていた?

●銀嶺の果て(谷口千吉監督・47年)
 志村喬、三船敏郎扮する銀行強盗が雪山に逃亡するというヒューマンなお話で結構よかったです。

●ストレイト・ストーリー(デヴィッド・リンチ監督・99年)
 えっ,これがあのリンチ監督の作品!?というタイトルそのままの心温まるロード・ムービーです。

●或る夜の殿様(衣笠貞之助監督・46年)
 明治時代の階級社会を皮肉ったしゃれた逸品。

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