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まさかこんなに早く退団してしまうとは・・・みこちゃんの発表は驚きとしかいいようがありませんでした。 清楚で品のある舞台姿がいかにも宝塚の娘役らしく、みこちゃんを見るたびに伝統的な宝塚の雰囲気を 感じて、大事にしてほしいなと思っていました。 そして持ち味ともいうべきか、エキセントリックな役をやっている時のみこちゃんはひときわ美しかった・・・。 宝塚ではなかなか少ないキャラクターではありますが、ピンと張りつめた緊張感とでも言おうか、 繊細なガラス細工のような役柄が本当に似合う人でした。 こういうタイプの娘役は好き嫌いの分かれるところだと思いますが、宝塚の男役にも千差万別あるように 娘役にも十人十色の魅力があるものです。 USAが思うみこちゃんの良さは美人特有のツンとしたイメージにあると思います。これは決して 非難しているのではなく、しかめた細い眉が似合うクラシック映画の女優さんのような手の届かない 夢の世界の存在であるということなのです。 生活感や親しみやすさはなく、どこまでも美しい。存在するだけで価値がでる人。これは努力では手に 入らない持って生まれた才能の一つであるとUSAは思います。 OFFのみこちゃんをまったく知らないので、みこちゃん自身が本当はどんな人なのかは分かりません。 ただ、舞台から感じるみこちゃんのイメージはこんな感じです。 宝塚の世界において、まず第一に華やかで美しい舞台と形容されますが、そのイメージに限りなく近い 娘役さんというのがみこちゃんの様な人した。 お芝居においても、実年齢に近いと思われる役柄よりも大人びた役柄の方が似合っていたし、ショーなどで 見せる表情も下級生とは思えませんでした。 お芝居でとても好きだったのが「聖者の横顔」。孤独で愛に飢えた女の子。 とても寂しくて、我が儘に生きている姿をストレートに演じていたと思います。 正直に言って、初めの頃はみこちゃんの役がそういう雰囲気のものが多かったせいもありますが、 ヒステリックな印象が強くて、なかなか好きになれませんでした。 宝塚って、特に娘役は「ファンの人に愛される役作りみたいなものが必要なのかな〜」って思うことがよく あるのですが、でもみこちゃんのフランチェスカを見て こんな娘役がいてもいいって思いました。 お芝居は、演じる人の感性と見ている人の感性のぶつかり合いだから、演じる側は見ている人に共感を 与えるだけの存在ではないのだし、時には反感をかうことがあってもいいし、 それは娘役にもあっていいことなんだな〜って、みこちゃんの舞台から感じました。 そう思ってみこちゃんの舞台を見ると、今度は逆に舞台の上のみこちゃんがとても優しく見えてきて、 相手役さんを見つめる目の輝きや微笑み合うときの表情が柔らかくなったように感じました。 星組の娘役の中でも、一番星組の伝統に近い娘役。USAとしても、みこちゃんは絶対星組の娘役トップに なる人だと思っていたので、残念だと思います・・・ みこちゃんがトップになれば、また新しいヒロインの形が生まれるのではないかと思っていました。 宝塚らしい娘役だったけれども、同時に宝塚ではない世界の方がみこちゃんの個性が生かされるような 気もしています。いつかまた、みこちゃんのお芝居が見られたら、ぜったいに見てみたいと思っています。 |
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