≪ メ モ ≫
県道40号は、十和田市から国道102号を十和田湖方面に進み、旧十和田湖町に入って「みちの駅」
前を右折して始まり、田代平を経由して青森市まで繋がる八甲田を縦断する観光道路ともなってお
り、冬期は一部区間で通行止めになるが、交通量も少なく全面舗装された快適な道路である。
この道路を「熊ノ沢川」沿いに進み、最後の集落である「増沢」から約3`地点にこの湧水がある。
途中右側に養殖場らしき小屋が見えたら、その先にある大きな石碑の脇から水が湧いている。
石碑は深持財産区が造林を記念して昭和42年に建立したもので、湧水施設もその時に整備されたも
のであろう、長い歴史を感じさせる風格のある施設となっている。
あたり一面は湿地帯で、財産区による立入禁止の立て札が建てられており、湧水は湿地帯の奥の方
からパイプで道路沿いまで引かれているようである。
水はさすが八甲田山麓の水らしく、キリッと引き締まった大変おいしい味がする。
昔から林業に携わる人々の喉を潤す貴重な水だったに違いない。
私が訪れた時は雪の降った翌日で通行止めの表示があったが、何本かの車輪の跡があったので無理
やり進んで汲んできたが、夏にももう一回訪れてみたい湧水である。
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