あおもり湧水サーベイ        西目屋村へもどる

     岩谷観世音清水
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西目屋村長面
                        


 ≪ メ モ ≫


     西目屋村役場を過ぎて県道28号を目屋ダムの方に進むと「岩谷観世音」と書かれた標識が飛び込んで
     くる。

     車が5台ほどおける駐車場とトイレも備わっており早速寄ってみた。
     岩木川を挟んで鷹ノ巣と呼ばれる断崖の対岸の洞窟の中に観音が存在する大変めずらしい御堂であった。

     由来によると、藩政時代に、河辺村の唐牛三左衛門が南部で木戸の上に座した2本の角がある神馬を買
     い求め、ある日、三左衛門がこの付近でめまいを起こし落馬し、気がつくと鞍はお倉と呼ばれる岩壁に、
     馬は川沿いの洞窟に倒れてた。
     三左衛門はいたく悲しみ、早速岩谷内にお堂を建てて馬の霊を弔ったのが由来として伝えられている。
     またこの観音堂は、津軽33観音札所の2番の番外ともなっている。
 
     渓流沿いの遊歩道を進むと大きな洞穴があり、階段を登った二階に観音がある。

     水はその洞穴の天井からぼたぼたと落ちてくる。湧いているというより滲み落ちるという感じである。
     その水をトタンで作られた樋で受けて信者が飲み水に使っているようだ。

     渓流の静けさの中で、トタンを打ち付ける水の音が洞窟で反響しそれが祝詞のようにも聞こえた。


ここから入る 洞窟から見た対岸 湧水は左のトタン板にこぼれ落ちる



≪ DATA ≫

指  定  区  分 なし
お  薦  め  度 ◎◎
分       類 湧水
飲       用
所   在   地 中津軽郡西目屋村長面
G    P    S 北緯 40.33.55  東経 140.17.6
ア  ク  セ  ス 県道28号を目屋ダムに向かう途中(標識あり)
問   合   せ 0172-85-2111 西目屋村役場
そ   の   他 駐車可。
訪   問   日 平成20年10月23日、平成20年11月1日


≪ MAP ≫


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