≪ メ モ ≫
恐山は日本三大霊山(恐山、高野山、比叡山)の一つで、862年に慈覚大師が開山したと言われ
ている。
私もはじめて知ったのだが、恐山はその名称の山が存在しているのではなく、宇曽利湖を中心と
した 釜臥山、大尽山、小尽山、北国山、屏風山、剣の山、地蔵山、鶏頭山の八峰の外輪山からな
る総称なのだそうだ。
また恐山はアイヌ語で宇曾利山(うそりやま)とも称され、「ウソリ」とは「湾・入江」の意味を
持つらしい。
昔から人は死ねば山(恐山)へ帰ると信じられ、現在でも地蔵信仰を背景に死者への供養を目的と
して東北各地から参拝客が訪れている。
この参拝客を運ぶバスが必ず停車するのが冷水(ひやみず)というバス停で、ここに湧く湧水は、
「1杯飲めば10年、2杯飲めば20年、そして3杯飲むと死ぬまで長生きが出来る」とあらかじ
め車中でガイドから聞かされているのか、乗客のほとんどが先を争って飲むほど人気のある所謂
「不老水」として多くの人に親しまれている。
この水で手を洗い、口を漱ぎ、霊場恐山へ入ることとなるが、その先に俗界と霊界の別れと言われ
る「結界門」がある。
湧水の周辺はむつ営林署によって綺麗に管理が行き届き、また青森ひばの原生林がこの場所を一層
引き立たせている。
なおこの湧水がある恐山街道(県道4号)は12月上旬から翌年4月下旬ごろまでは閉鎖されるので
注意してほしい。
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