≪ メ モ ≫
むつ市大畑町(旧大畑町)から大畑川に沿って約4キロほど上ると「小目名」という小じんまりした集落
がある。
その真中には、集落の規模に相応しくないような大きな朱色の鳥居がどっしりと構えている。
山の神を祀っている「大山祀神社」の鳥居だ。
この神社は「小目名観世音」とも言われ、昔、大畑川を弁財船や北前船が荷を積んで小目名まで上っ
た際、夜には観音様が燈台のように光を放って舟人を助けたと言われている。
この集落から大畑川に沿ってさらに進むと、紅葉・温泉・渓流で有名な「薬研」に行き着くが、集落に架か
る橋(小目名橋)を渡って対岸の林道(小目名沢林道)を600mほど進むと、コンクリートで補強された崖
の傍らに、地域では「隠れた名水」と呼ばれている湧水がある。
遠くから汲みにくる人も多いと言われ、お茶や焼酎用の水として常飲しているという。
水はコンクリートで補強されていない岩の間から湧いており、水温も10度を切る冷たさで癖もなく、正に山
の水である。
この手の湧水は、周辺が汚されて草木が生い茂ったり、苔が生えたり、導水管が汚れたりするものだが、
きれいに清掃され、導水管もピカピカに磨かれており、大切に保存されている様子が伺える。
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