≪ メ モ ≫
野牛地域は、むつ市から寒立馬で有名な尻屋崎へ向かう中間地点の集落で、約4kmにもわた
る保安林に囲まれた一帯は「野牛浜」と呼ばれ、釣りのメッカとなっている。
前沖は砂地でちょっとした湾内になっており、ヤマセにも強く、ここで釣れる魚は「ババガ
レイ」と「マコガレイ」が主で、その大きさから「野牛の座布団ガレイ」と呼ばれている。
またこの地区のほたて貝は、むつ湾の「養殖」と違い、海底に自然の状態で育てる「地まき
養殖」で、海底が砂地のため付着物が少なく貝柱も締まって歯触りも良く、贈答品として好
まれている。
この100軒ほどの集落には、いたるところで水が湧いている。
「湧く」というより「噴出している」と言ったほうが適切かも知れない。
ポンプで汲み上げなくても水圧で自噴しているのである。
近くに良質な石灰岩が採れる鉱山があるので、石灰石を溶かした水脈がこの地域にあるのか
も知れない。
水は塩ビパイプで導かれ、決して清潔であるとは言い難くただ単に側溝やバケツ等に流され
ており、恐らく漁具等の洗浄用として用いられているのであろう。
青森市の鶴ケ坂地域やむつ市の大湊地域のような工夫がなされればと思いつつ、10ヶ所以上
ある水の一部を写真で紹介することとした。
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