≪ メ モ ≫
広い駐車場に車を止め、道仏川支流のせせらぎを見ながら、 朱塗りの鳥居を過ぎて杉並木の参道
をまっすぐに進むと、なんとも言えない光景が広がる。
奥州南部糠部三十三カ所巡礼の一番札所として鎌倉時代に建立された「寺下観音」である。
境内には、近畿地方の観音様が集まった近畿三十三観音石像が並び、鳥居から十数段の階段を上る
と山門と観音堂が建っている。
私は見れなかったが、堂内には神亀元年(724)に高僧行基(ぎょうき)が伝えたといわれる高さ
65pの桂の木彫りの観音像が安置されているそうだ。
また観音堂のほかに潮山神社があり、ここは神仏混交の地となっている。
境内を流れる川には滝があり、川の水は不老長寿の冷水として近郷の参拝者が絶えず、また古くか
ら修験者が修行したとも伝えられている。
川には柄杓が備え付けられ、一口含むと大変まろやかでおいしい水の部類に入る。
境内の前には「東門」という茶屋があり、ここではコーヒーを飲みながら高級オーディオから流れ
るジャズの名曲も堪能できる。
湧水ではないが、しっかりと管理された歴史的背景を踏まえ掲載することとした。
青森県民であれば、一度は訪れて欲しい地である |
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