≪ メ モ ≫
二度目のチャレンジでやっとめぐり合えた冷水である。
最初は林道を間違え、近くにある12本ヤスへ行ってしまったのだ。12本ヤスとは、幹の途中で枝
が12本に別れ、漁師が使う「ヤス」の形に似ていることからこの名前がついたそうだ。なぜか13本
目は生えても枯れてしまう不思議な木で、町の名木となっている。是非見てほしい。
さて、肝心の冷水であるが、場所は山奥なので非常にわかりづらい。
まず、金木駅の裏に回り、県道195号線を左に「保食神社」を見ながら数百メートル進むと、三叉
路に出る。
この三叉路に「サントピアホーム」という精薄施設の看板があるので、この看板のとおりにどんどん進
もう。 しばらくすると、右にため池を見て「大東ケ丘」という集落に出る。集落には色んな選挙で
有名な「羽柴誠三秀吉」の豪邸があるので時間のある方は見学すると良い・
ここから少し先に「大倉岳5キロ」と書かれた看板があるので、右折し、なだらかな舗装された道路を
数百メートル登ると、舗装が切れてチョットした広場に出る。
周りを見渡すと左上に砂利道が見える。「金木山林道」の入口だ。
あとは、この林道をどんどん下り、橋を2本ほど越えて3キロほど進むと道路沿いに小屋が見えてくる。
金木山冷水はこの地方では有名らしく、遠くは板柳や木造方面からも汲みに来るそうだ。
私が訪れた際も、夕暮れ時にもかかわらず2人が汲みに来ていた。
そのうちの一人に聞いてみると、ここの水は何年たっても変質しないそうだ。
一口含むと非常に軽くしかも甘い味がする。
つい「おいしい」と叫んでしまった。
冷たく、水量もあり、超軟水の部類に入る水であろう。
周辺は、独特な山の香りに満ち溢れ、小鳥の囀りと金木川のせせらきが聞こえ、神社づくりの小屋も
周辺に大変マッチしている。
名水には大金を注ぎ込んで整備保存されているのもあるが、この水のように自然と調和しながら質
素に守ってやるということも必要なのかも知れない。
湧水愛好者であれば一度は必ず訪れて欲しい水である。
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