あおもり湧水サーベイ        能代市へもどる

        呉庵清水
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能代市檜山
                        


 ≪ メ モ ≫


     この湧水の水源は、檜山城跡峰続きの東側山塊の地下浸透水で、現在、中母体地区の農業用水と
     して、また、近郊のお茶の水などに使用されている。
  
     菅江真澄が文化3年(1806)2月から3月にかけて檜山を訪れた際に書かれた『霞(かす)
     むつきほし』のなかに、民家に囲まれて井戸枠のある呉庵清水が描かれていて、説明文には「日
     山(ひやま)の里の田町(たまち)というところに在り、むかし城介 季(じょうのすけさねす
     え)の叔母、此泉(このいずみ)のもとに庵をむすべり。さりければ御庵清水といふとも、はた
     呉安といひける尼の栖(すみ)けるよりいふとも。檜山にたぐふかたなき泉にこそありけれ」と
     ある。
   
     明治14年(1881)9月の明治天皇のご巡幸に際し、逆川(さかさがわ)(山本町)に小休
     された天皇にこの清水を御膳水として献上したといわれている。
       

能代市の指定史跡となっている 湧水は小川のように流れている 管理も行き届いている



≪ DATA ≫

お  薦  め  度 ◎◎◎
分       類 湧水
飲       用
そ   の   他 -
訪   問   日 平成23年5月15日


≪ MAP ≫


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