2日目(8月12日) |
1.Zay Cho Market |
ミャンマーは停電が多いと聞いていたが昨夜は無事だった。 が、今朝は5時半頃に停電が二回。 一度目は数分で二度目は数秒。。。
6時過ぎに朝散歩に出ようと階下に降りたら、5時からやっているらしい朝食会場に ひと気が有ったので、そのまま朝飯。
種類は多くはないが悪くはない。
一旦部屋に戻り、7時少し前に改めてマンダレー探訪出発。 白昼は暑くて観光が出来ないから、朝の時間帯は貴重なのだ。
まずはホテルから西に徒歩3分のZay Cho Marketに向かう。 すぐに時計台が見えて来て初めての土地でも不安にならない。
さっそく交差点のバイク兄ちゃんが、「TAXI?」と仕掛けてくるが、「朝散歩」と返すとしつこくは無い。
「日本人?」
「そう、日本から来た。」
「俺は日本人は好きだ。 中国人は嫌いだが。」
「なんで?」
「まぁ、、、ね。」
彼は多くを語らず、『わかるだろ?』という感じで首をすくめた。 |
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ゼーチョーマーケットは、ビルの中で9時頃から開き始める各種の
店の集合なのだが、観光客的には外の露店の方が面白い。
しかし露店も、さほど早起きと言う訳ではなさそうで、7時時点で、
ぽつぽつと準備を完了した店が商売を開始している程度だった。
マーケットのビルの閉じたシャッターの前では、お姉さんが鳩に餌付けをしている。
ミャンマーは、鳩がカラスなみに我が物顔で振舞っていた。 |
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2.王宮半周 |
ゼーチョーマーケットを一回りしたら、王宮の敷地の対角に有る寺院群を目指す。
昨日は南通りから東通りに回り込んでマンダレーヒルの麓まで歩いたので、今日は西通りから北通りを経て行くことにする。
こんなヤツに声を掛けられたら乗ってしまいそうなバイクタクシーや、裸足で頑張っている少年僧を目撃しながら西通りを北に。
北通りに回り込むと、少し町の雰囲気が変わってくる。
王宮の西側や南側は区画整理され、整然としているが、北側は雑木林などもあって、良い感じにアバウト。
甕屋さんらしき店が商品を綺麗に並べている。
甕と言えばミャンマーは、通りのアチコチや、寺の中にも、水を入れているらしい甕が置かれていて、熱中症対策が昔から根付いているような印象を受ける。
昨今の日本だったら、「異物混入懸念」が叫ばれ、こんな素晴らしい風習が有ったとしても廃れるだろうな。
日本より数倍も治安が良いミャンマーならではである。 |
3.Sanda Muni PayaとKuthodaw Pagoda |
王宮の北東角付近、マンダレーヒルの麓近くにSanda Muni Payaが有る。
ガイドブックによると1774基の小仏塔が林立しているらしく、なかなかの壮観である。
まだ支払ってはいないが、マンダレーは入域料が徴収されるらしく、それゆえに昨夜のマンダレーヒルもココの様な寺院も、すべて入場料と言うのが無い。
それでも、どこもが(犬猫の糞は残されているが)概ね綺麗に保たれているのは、この国にいまも仏教が深く根付いているからであろう。
入口で靴を脱ぎ、コンビニ袋に入れて中へと進む。この時間なら足に火傷をするほど地面は熱くなっていないので良い。
航空写真で見てみても、几帳面なほどに整然と小仏塔が並んでいるのが判る。
長方形の方が、このSanda Muni Payaであり、正方形の巨大な方が次に回るKuthodaw Pagodaらしい。
Sanda Muni Payaから北東側に回り込むと、すぐにKuthodaw Pagodaの西口が有る。
門構えが立派だったので、こちらがメインかと思ったが、どちらかと言うと南口の方が正門らしく人が多い。
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ここでも、安心できる靴預かりが無かったのでコンビニ袋。
ミャンマー観光の際には必携である。
ミャンマー服のミャンマーっ子が自撮りに熱中している。
オレンジ色の子の方は、私が人の写りこまない写真を撮ろうと、
ずっと待っていることに気が付いており、
「もう、いい加減にしなよ。」と諫めていたが、赤い子は聞く耳を持たない。
イイのですよ。 どうせ後ろのオヤジも固まっていたし、
純情ミャンマーっ子が写り込むのは大歓迎です。 |
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ここの境内にも、なんだか立派すぎる土産物売りが店をひろげている。
日本の神社だって、境内に絵馬売り場や御守り・御神籤売り場はフツーにあるが、ミャンマーのはどうも、寺と無関係に商売をしているように思えるのだ。
売っている物も、外部でも売っている物と共通していたりもするし。。。 |
4.Shwenandaw Kyaungとアトウマシー僧院 |
そこから南に3分も歩くと、Shwenandaw Kyaungに行きつく。
実は最初に、近くのアトウマシー僧院に行ったのだが、キップ売り場で英語を解さないオバサンが私の入場を拒み、
このシュエナンドー僧院を指差して一言、「イーヤン」と叫んだのだ。
ほへ?、イーヤン??
中国語で「一緒」という意味だ。 どうやらこのオバサンは私を中国人と認識し、
「ここでは入場券を売っていないが、正面のシュエナンドー僧院で、ここと共通の入場券を販売している。」
と伝えようとしたわけである。
そんな訳でシュエナンドー僧院で入場券を買おうとしたら、こちらのオバサンは英語が話せて、「テンサウザン」という。
へ? 10,000K?? ボッタくり???
と、一瞬思ったが、10,000Kと言われたらピンとくる。どうやらここで、マンダレー入域料を支払うことになるのだ。
シュエナンドー僧院は、他のパヤーとは異なり、木工技術の粋を集めたような歴史的建造物っぽい様相だったが、実はWW2で破壊された後、
1990年代半ばに再建されたらしい。
シュエナンドー僧院でゲットした入域券を、ふたたびのアトウマシー僧院のオバサンに提示し、裏面にハンコを貰うと、今度は阻止されずに入場できる。
でもね、私は中国人ではなく日本人なのですよ。
アトウマシー僧院は、建物はやたらと立派だったが、入口になっている二階の奥の方にポツネンと仏像が鎮座しているだけで、
あとはひたすらにだだっ広いだけで何にもなく、階下に降りられそうな階段が有ったので一階を覗いてみると、そこにも何もなく、
なんとなく巨大な駐車場みたいな構造になっているだけだった。
「歩き方」も、「見るべきものはほとんどない」と、バッサリとぶった切っている。
外に出ると、9時半だと言うのに、すでに暑くなってきていたが、とりあえず徒歩で南側市街の方に向かってみる。 |
5.マンダレー |
王宮南通りから南に向かうとマンダレー駅。
マンダレーは北側にもターイゼー駅と言うのが有るが、ヤンゴンに行くなら、このマンダレー駅からだ。
時刻表を発見したが、、、すっ、少ない。
しかも遅くて不正確らしい。
プラットホームには「岐阜(行き)」と表示された電車が停車していたので、最終日は、これに乗って帰国しようかとも考えてしまう。
岐阜まで何時間かかるのかな??
かなり暑くなってきたので、11時過ぎに一旦ホテルに戻ったのだが、未清掃。これだと休憩していても、すぐに掃除に来るかもしれないので再び外出。
朝よりも活気づいたZay Cho Marketを一巡りして、一時間ほどで部屋に戻ったら、今度は掃除が終わっていた。
シャワーで軽く汗を流し、冷房をガンガンに効かせてベッドに転がる。空調の無い家に住んでいる人は、夜まで逃げ場が無いのだろうなぁ。。。
身体が冷えて人心地ついたら、実は腹が減っていたことに気が付く。
暑さで空腹感覚がマヒしてはいたが、朝からタップリ10km以上は歩いたので、腹は減って当然である。
ホテルで貰った周辺地図を見ると、「歩き方」にも載っている「シャン料理」のラーショー・レイが北に10分ほど。
入口に並んでいる料理を指差しで選ぶと小皿に取り分けてくれる。
「自分で運ぶの?」と聞くと、店員が運ぶから、どうぞ席について下さいとジェスチャー。
席に着くと、ボウルに大盛りの飯と、タレ付きブツ切り生野菜とスープが運ばれ、選んだ料理の皿が並べられる。
オレンジジュースを付けて5,300K(480円くらい)。一皿ずつ説明付きの明朗会計。
少しピリ辛だが美味い。
昨夜のタクシー5kmとほぼ同じ金銭価値。
日本人的には、どっちも安い。
シャン料理とは、タイ族の民族料理らしい。 |
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夕飯は要らないくらいに食べ過ぎたので腹ごなしに、
徒歩で大混雑のゼーチョーマーケットを抜け、金ぴかのエインドヤー・パヤーを襲撃。
恐れてはいたのだが、まだ地面が熱くて歩きづらい。
御本尊? の仏像は200年近く前にインドから運ばれてきたものらしいが、
当初は白に少し赤を混ぜたような神秘的な色だったとか。。。
白に少し赤って、、、それピンク色じゃん(@_@;)
今では金箔が貼られて金色。メインパヤーといい、ビルマ民族は本当に金が好きだなぁ。 |
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エインドヤー・パヤーは敷地も広く見ごたえもあったが、地面が熱過ぎるので30分強で退散。
芝生を歩いていたら干からびたミミズを踏みつけた(*_*) ホテルから近いので、マンダレー後半戦で再び来る事にしよう。
帰りに、ホテルの近くにある、見た限りでは唯一のコンビニを視察。
一応、タイで見る程度の雰囲気の店構えだった。 クリームソーダのドリンクとトロピカルなアイスキャンデーをゲット。
レジの高校生くらいの年齢の女の子が、「袋は要りますか?」と、私に聞こうとしたのだが、「袋」の英語が出てこないらしく、手を振り一所懸命に
ジェスチャーをしているのが可愛かった。こちらも2点くらいの買い物で袋を貰おうと思ってはいなかったので、しばらく考えてしまった。
ようやく「bag」という単語が出てきたので意味が通じ、「いいよ、いらないよ」と会話成立。
しかし、ミャンマーのドリンクは当たりが多い。
今日の行動中の、ライチジュース、ココナッツタピオカ入りメロンジュースが旨かったし、今回のクリームソーダも、甘冷たいのが暑い気候に合致した
だけかもしれないが、リピしたくなる美味しさだった。 が、、、多くのドリンクはブランドがAsahi。。。 さすが日本だね(^.^) |
再びホテルの部屋で2時間ほど涼み、18時に夕方散歩。王宮の周りで大勢がジョギングや散歩をしている。
何だか王宮の堀の集会歩道には、あちこちに、通販で売っている健康器具を鉄で作ったような器具が点在しており、実際に使っている人も少なくは無い。
ミャンマーも健康ブームらしい。
Hotelに戻って明日、空港まで行くTAXIを依頼。
12000Kというから、そこらで自分で捕まえるのより安いかもしれない。 |