3日目(4月30日) |
1.台湾鉄道で基隆へ |
学生時代に三度、西表島に足を運んだ。
その時は那覇港から宮古島を経由して石垣島まで渡ったのだが、その時にいつも乗った有村産業のフェリーの終着地が基隆だった。
一度は基隆まで船に乗り続けていたい・・・と、思っていたものだったが、少しばかりの時間を経て基隆の地を訪れる事が出来る。
台北から基隆へは、台北駅から台湾鉄道で行くのが手っ取り早い。 自動券売機で、自力で切符を買うこともなんら難しくなかった。
お金を入れたら券売機の案内に沿って、電車の種類、大人か子供か、枚数を選んだ後に、行き先のボタンを押せばよい。
普通の電車(通勤電車級だが快適/40分)なら43元、自強号(最速特急/20分強)なら66元。
本数は電車のほうが圧倒的に多いのだが、バスの旅がお望みなら、台北駅から西に徒歩45秒のところに、國光バスのターミナル東駅がある。
基隆まで、高速を使って50分くらいで45元。
ちなみに、中正機場(国際線の台北空港)に出発するバスもここからで120元。
小さなターミナル駅(バス停)なので、チケット売り場もすぐにわかるし、どのバスに乗るのかも迷わずにすみそう。
文字も読めるし、インドのバスターミナルより、よほど楽チン。
台湾鉄道の基隆駅も小さく、街もこじんまりとしていて解りやすいし、駅から少し歩けば、すぐに基隆港も見える。
ここから北端地域の金山や金爪石などにはローカルバスで行くことになるが、「地球の歩き方'05'~06」のP166の地図は間違っているので要注意!
正しい乗り場は、忠一路の南側で、「台北からのバスの終点」の道路を隔てた反対側。
いつ、バスが来るのかは、地元の人もわからない様子。 |
2.野柳は風の中 |
なんだか怪しい・・・。
誰もがそんな第一印象を持つ光景がある。 基隆からローカルバスで30分ほど行った、野柳風景区の海岸もその一つかもしれない。 |
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要はこういうことらしい。
地下に固いのや柔らかいのやらが層を成した岩盤層が埋まっていたのが隆起して、
打ち寄せる波などで浸食され、その後に様々な要因で穴ぼこだらけのや、
妙な形をしたのやら、模様になったのやら、色んな末路をたどったとさ。
詳しく知りたい人は現地に飛ぼう。
到着した頃から雨風が強くなってきたが、とりあえず岬の先端を目指した。 |
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途中までは家族連れやアベックが歩いているが、ほとんどの人は断念して戻ってくる。
岬の先端を目指すのなら、そこそこに健脚であるほうが良いかも知れない。
一番広い石畳を歩いていくのなら、天気が良い日なら時間をかけてゆっくりと散歩を楽しむことも可能だが、
階段を登ったり、波打ち際に出たりして、
様々な侵食風景を楽しみながら先端を目指すとなると、けっこうな運動量。
断念して戻ってくる多くの人とすれ違い、先端の休憩所には誰も居なかった。
目指すは岬の先端の休憩所。 亜熱帯の植生の中をポコポコ歩くが、休憩所のテーブルは落書きだらけ。 |
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途中からの眺めは絶景。
侵食された岩盤や島が見下ろせ、海岸沿いには洞穴なんかもある。岬までの遊歩道は、亜熱帯植生の展示場。
ヤシ類やシダ類が豊富で、西表島の内陸部を想い出す。
まぁ、海を隔てているものの、わずか200kmの距離だから、植生は似たようなものなのだろう。
花も豊富で、植物ファンにはたまらない散歩道かも・・・。
ローカルバスで行くと、野柳バス停から風景区の入り口までは少し歩くが、ツアーなどだと入り口のまん前の大きな駐車場までつれてきてくれるのかな?
日本人と、韓国人と、台湾人の観光バスがひっきりなしに到着していた。 場内アナウンスも、その三ヶ国語でやっていた感じ。
風景区への入場料は50元・・・175円くらい。
入り口の脇に市場があったが、押し売り土産屋が一人も居なかったのが異様に感じたくらいに静かで良い。
ローカルバスのバス停から風景区に向かう途中には様々な海産物屋兼路上レストラン。
清潔かどうかは不明なるも、新鮮であることは間違い無さそう。ちょうど食事時に訪れたら、ちょっと試してみるのも良いかもしれない。
ちなみに、基隆からのバス料金は44元。(「地球の歩き方'05'~06」では39元)
台北からのバス料金は85元。(「地球の歩き方'05'~06」では80元)
最近になって値上がったのかも。
料金は降車時に払う場合もあれば、乗る際に払って降車バス停の札をもらう場合もあり。 バスの程度は日本の地方と同じくらいか。 |