3日目(11月22日) |
1.アオザイの謎 |
昨夜の解散前にガイドから、「朝食は6時半に準備される」と案内があったので、6時過ぎに街に出た。
ここのホテルは一晩中出入り自由のようだ。
市場には物が溢れている。 ものの本によると香港などからも物資が流入し、ホーチミンから買い付けに来る人もいるとのこと。
情報の真偽のほどはともかくとして、食材や日常雑貨が極めて豊富なのは確かであり、問題は庶民の購買力がいかほどかダ。
まぁ、これだけ数が並んでいるからには、そこそこには売れているのだろう。
月曜の早朝だが、朝から人が遊んでいる。
国民的ブームなのかホーチミンでも、後にカントーでも見かけることになる足ケリ羽子板をしている人が多い。
日本の羽子板の羽を、よく飛ぶような形にしたものを、皆で地面に落とさないように蹴りあっている。 とても器用にトスが続いていた。 |
ある時刻を過ぎた頃から、アオザイの女学生が増えてきた。
トテモ綺麗な、真っ白なアオザイを着ている。
しかし今でも謎なのだが、あのアオザイは汚れないのだろうか??
じろじろとは見ていないが、みんな真っ白で裾まで綺麗である。
ベトナムの小道は未舗装路も多く、雨でぬかるむこともあるはず。
あれほど真っ白になるまで洗うのも大変そうだし、絹のような光沢を保っているのもすごいことである。 |
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2.メコン川へ |
6時30分過ぎにホテルに戻って宿泊にセットされた朝食を摂る。 当然のようにフランスパン。
ここのフロント前はシンカフェの受付にもなっていて、チャウドックからカンボジアに水路で国境越えをする旅行者を受け付けている。
朝食の後、7時30分にバスで出発して、5分走ってボートに乗る。 バスに乗った距離は、歩いた方が早かったのではないかと思える程度である。 |
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ここで、客は3人ずつに分かれて小船に乗る。
メコン川に浮かぶ家を眺めながら、カンボジアボーダーに向かうのだ。
ボートは少し川を遡って水上の養魚場に立ち寄った。
やはり、社会見学ツアーの様相を帯びている。
生簀では魚に餌をやっていたが、魚が喜んで跳ねまくっている。 |
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養魚場から再び小船に乗り込んで遡上し、今度は少数民族の村に。
12歳くらいの女の子が機織りに勤しんでいるのを見学し、少し歩いてモスクも見物。このあたりの民族はイスラム教徒が多いらしい。
ここまで同じバスに乗り込んでいた、カンボジアに向かう旅行者とここで別れる。 |
3.サム山 |
10時少し前にチャウドックに戻って、バスでサム山に向かう。 カンボジア隊がいなくなったのでバスの中が広々とした。
道すがらには、中国風の寺院が散見される。
15分程度でサム山の登り口に到着。 5分歩いてガイドが簡単な説明。ここで一時間の自由時間。
「上に行くほど眺めがいい」と言いながら、ガイドは登山する気は無さそうである。
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私はとりあえず山頂に向かったが、途中では眺めの良いところがあったものの、
山頂は四方に木が茂っていて眺めが悪い。
頂上が近づくと、売店が4~5軒。
ビールが冷えているよと声をかけてきたが、のどが渇くほどの登山でもない。
山頂には土産売りの露天商と女の子が三人。
なぜか猿が飼われていた。 食用か??ペットか??
登山道は山の北東側から北西側を回り込む様につけられていた(と思われる)ので、
中腹から眺める彼方はカンボジアである。
山頂にいた物売りの女の子達は、ホーチミンの人とは少しばかり、顔も服も雰囲気も違うように感じた。
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4.カエル料理 |
11時半にバスは最出発し、40分ほど南下した池の上のレストランで昼食。
池には魚が多いのか、頻繁に飛び跳ねていた。 ここではドイツ人OL二人組みと同席。
その内の一人が、「蛙に挑戦」と、言うことで、蛙の炒め物を注文して盛り上がっていた。
「自分も日本で食ったことがあるよ」「でっかいヤツ」と言うと、「リアリィ??」なんて驚いていた。謎の東洋人は何でも食うのだよ。 |
5.ワニ園 |
さて、次にワニ園に行った経緯がおかしい。 ツアー要綱では、バードサンクチュアリに行くとなっている。
バスが機嫌よく走っていると、ガイドとアシスタントが運転手に何かを叫び、バスはUターン。
結構戻ってから再びUターンして、外国人観光客がたむろしていたこの園に到着。
バスから降りたガイドが、「ここはすごく広いので1時間の自由時間」と言った(様に聞き取れた)のだが、入ってみると中は狭い。
様々なサイズのワニが退屈そうに日向ぼっこをしているだけ。 10分も歩くと飽きてしまった。
ワニの檻の通路を歩いていると、先ほどの蛙OLがやってきたので、ワニを指して「アイツも日本で食った」と、言ってやったら、「美味しいの??」と関心。
「すーーーごく、グッドだよ!」と強調したら、トテモ受けていた様子。
結局、ここでの休憩は30分となり、バスが出発してからガイドが、ビッグミスティークをしてしまったと詫びていた。 |
6.カントー到着 |
その影響もあってか、バスはまだ明るい16時20分にカントーに到着。
ホテルはハウジャン。
地球の歩き方だと、エアコン部屋は18USD以上となっているのだが・・・、22USDのツアーでなぜに???
18USDが団体価格で14USDになったとして、ツインだと一人7USD・・・、ツアー料金の三分の一を占める計算。
部屋はワリと綺麗だし、外に向けての南向きの窓もある。 |
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荷物を置いたらすぐに街中探検。
ホーおじさんの像のある公園近くを歩いていたら、
ガイドブックに書いているように、
「ボートトリップしないか」とおじさんとおばさんが声をかけてきた。
明日のツアー行程に組み込まれているので当然パス。 |
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市場は物が豊富。 このテントの下では肉と野菜と魚の店がほとんどだったが、他に独立店舗や露天がひしめいていて、電化製品商店街まである。
まったくの自由経済である。 『どこが社会主義国家なのだろう? 米軍は何の為に泥沼の中で戦ったのだろう??』と、なんだか考えてしまった。 |
7.レストラン メコン |
夕食は、少し早めにレストラン メコンで。
スチームチキン&グリーンベジタブルは写真の様に綺麗に盛り付けられていて、ライス付きで35,000VND。 やはり美味しい!
ホーおじさんの、ほぼ正面である
食後に再び市場に行って、マンゴー二個をゲット。 よく熟れたのが二つで4000VND。
売り手のおじさんは、「写真を撮ってもイイヨ」と言ったくせに、シャッターを押すと引きつり顔。
公園で落花生も買ったのだが、これはいくら言っても5,000VNDから値引いてくれなかった。
この地区で売られているミネラルウォーターの名前は「MIZU」。
日本語から命名しているのは間違いないと思うのだが、メコンのミネラルウォーターが「MIZU」というのは、ちょっとしたトリビア。 |