2日目(8月11日) |
1.カニャクマリの御来光 |
午前6時に浜に出た。
ホテルの部屋からでも朝日を見ることは出来たが、せっかくなのでインド人の集団とともにそれを迎えたほうが良い。
夜明けが近づくにつれて、どこからとも無く人が集まり、それを目当てに物売りも集まってくる。 |
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ガートでは、沐浴をする人もいるが、
少し肌寒いのではないだろうか。
そういえば、ホテルの部屋にも蚊が出なかった。
2月頃に、この地を旅した人の話によると、
蚊と暑さに悩まされたそうだが、
8月は意外と良い時期なのかもしれない・・・。 |
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2.カニャクマリレイルウェイステーション |
朝飯前に、次なる目的地マドゥライまでのチケットを手に入れておこうと、鉄道駅まで歩いていった。 海岸からは1500mくらいか。
駅の手前でオジサンが、「電車は夕方まで無いよ」と言ったが、バスチケット売りかもしれないので、とりあえず愛想笑いで凌いだ。
さて、駅に行くと確かに夕方まで電車が無い。(曜日によってはある)
仕方が無いので、途中で見かけたバスチケット売り場でバス時刻を調べようと、再び1500mをテクテク戻る。 |
3.南インドのメシ事情 |
朝食は、昨夜の夕食を摂って、さほど旨くなかった店の隣に入った。 ここも「HOTEL」と書いているが、見た限りではただの食堂。
夕食はミールスだが、朝昼食はティフィン(TIFIN)となる。
試してみたのはペーパーローストドサイ。
薄く焼いたドサイを丸めていて、好みのルーをつけて食べる。 これは美味しかった。 コーヒーをつけて25Rs
ドサイの全長は80cmくらいだが、非常に薄いので、量としてはあまり多く無い。 |
4.カニャクマリ脱出 |
またしても国鉄を使えなかったが、気を取り直してバスチケットをゲット。
チケットを入手したのは、9時30分発のチェンナイ行き高速バスで、旅程は16時間となっていた。
「マドゥライまではどのくらい?」と、聞いたら、無愛想な切符売りは無愛想に「6時間」と答えた。
距離はルートにもよるが、マドゥライまでで250kmくらいか。 これで109Rs=300円くらい。 やはり安い!
ここのバス発着場には、雑貨屋が併設されているが、赤バナナを買ったら、なんと6Rs!
「海岸沿いの店は3.5Rsだったぞ」と抗議をしたが、「ウチのは旨い」と一蹴。 他のインド人も6Rsで買っていた。
味は変わらないが、海岸沿いのよりも丸々と太っていたので許そう。
バスは裕福そうなインド人観光客も、大量の荷物を抱えて待っていた。 高そうな腕時計をしている。
バス待ち客目当ての物乞い(「バクシーシ」と言わず、直接的に「2Rs!」と言う。 もしくは口に手を運んで「マーマー」)とも。
私よりはそちらに力を注いでたかっていた。 |
5.バス移動 |
バスは定刻に車庫から出てきて5分遅れで出発。
いったん、バスターミナルまで行き、(誰も乗ってこなかったが)再び舞い戻って、メインロードをトリバンドラム方向にひた走る。
バスは鉄道とは違って、まっすぐに北上すると思っていたのだが、約30分で、来る時にも通ったナガルコイルの巨大ターミナルへ。
「ここでタミル文字の表記の目的のバスを見つけるのは、日本人には難しいだろーなぁー」と思いながら、窓の外の物売りを無視する。
トリバンドラムからカニャクマリに移動したときと同様に、このバスも大音量のクラクションを武器に、歩行者やリクシャーを追い払い、
街中でトラックや、他のバスに追越をかけながら、やたらと飛ばす。 どうして重大事故がおきないのか不思議なくらいである。
ナガルコイルを過ぎて程なく、有名な発電風車群が見えてきた。
写真では巧く取れなかったが、すさまじい量の風車である。 このあたりは一定方向からの強風が安定して吹くのかな??
昼前に、大きな近代的バスターミナルに到着。
トイレに行くと、「×××1Rs、△△△2Rs」と書いた看板の前にトイレ番がいた。 「きっと、大小で値段差があるのだろう」と、
1Rsを払うと、「それじゃぁダメだよ」という風にトイレ番が左右に首をかしげる。
実はこれが、この地の「ドウゾ」というジェスチャーなのだが、日本人はちょっと困惑する、馴染みにくいかもしれない。 |
あまり空腹感は無かったが、せっかくなのでフルーツ屋でバナナを仕入れる。
その後、乗ってきたバスの写真を撮っていると、そのフルーツ屋の男の子が2Rsを渡しに来た。
「釣銭は確認したハズだがなんだろう・・・。」といぶかしがると、ジェスチャーで、付いて来いと言う。
店に着くと、「写真を撮ってくれ」と・・・。
「そうか、それが2Rsの意味か」と写真を撮ったが、住所を教えてくる風でもない。
ただ単に写真を日本人のカメラに残したいがために、2Rsを払ったのであろうか?? |
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オジサンには英語が通じたので、「写真を送るから住所を教えろ」と手帳を差し出したら、なんだかモタモタしている。
どうやら英語はかけないらしい。(コピーを封筒に貼るから、別にタミル文字でも良かったのだが。)
顔見知りらしい人が、住所を聞きながら、私の手帳に英語で住所を書いた。
字が汚いので解読できないから、そのままコピーをして封筒に貼って出すつもりだが、無事に着くのかな???
この騒ぎでてこずっていたら、危うくバスに置いていかれるところであった。
場所はバスターミナルだから、次のマドゥライ行きを見つけるのに訳は無いが、そのバスには荷物を残しているのでトテモ焦った。 |
6.マドゥライ到着 |
12時半頃に、ドイナカの店で昼食休。
30分ほど停車している間に、次のバスがやってきて、先に去っていったが、その中に日本人らしい男がいた。 |
こちらには気づかなかった(か無視した)様子。
いかにも、「3ヶ月くらいインドを放浪してまっせ」という風体をしていた。
休憩した店はレストランと茶屋と雑貨屋の合体版みたいな感じで、
離れには有料トイレもあったが、みんな立ション。 |
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マドゥライは、いったん街の東方を通り過ぎてから、少し戻るような感じで、街外れの新バスターミナルに15時半頃に到着。
なるほど、カニャクマリから6時間である。 あの無愛想切符売りは正しかった!!
バスから降りると、リクシャーワーラーが群がってくる。
結局、70Rsで、マドゥライのジャンクションRSまでとなったのだが、少しボラレタかも知れない・・・。 |
7.チケットが取れない! |
駅に到着したら真っ先に、チェンナイ行き夜行寝台の席の確保に走った。
もし今夜の席が確保できれば、大急ぎでミナクーシとマーリアンマンだけを見て回っても良かった。
が、エンクワイリーで調べてもらったところ、今日のチケットはすべて埋まっているという。(ホンマカイナ??)
明日の列車も、22時20分発の6122EXP.しか空いていないらしい。 エアコン2Aクラスだったからか?
今度は窓口に並んで寝台のチケットをゲットしたが、最高級のこのチケットで終点のチェンナイまでだと、全込895Rs.
ようやく手に入れた、チェンナイまでの寝台券 これ一枚ですべてOK!
チケットを確保したので、急がないことにした。 マドゥライを見る時間は、明日の日中の丸一日。 |
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駅から出ると、リクシャワーラー、タクシードライバーが次々に声をかけてくる。
地理感覚の無い街で、当ても無くクルマに乗るのは抵抗感があったので、
駅から見えるホテルを指して、「あそこを予約している。」と、キッパリ言ったのだが、
それでも一様に、「10Rsでいい」と、たたみかけてくる。
そんな経緯だったので、本当に駅から徒歩5分のスロチャナ・パレスに投宿。 |
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レセプションに行くと、インドらしくなく、ずいぶんと整理された「部屋機能別価格表」が出てきた。 エアコンルームで500Rs。
109号に案内され、部屋を確認したが、ホットシャワーも順調で問題は無い。
一休みして、18時過ぎにミナクーシ寺院に徒歩で向かいかけたが、西門に付いたあたりで雨がポツリ。
傘を持っていなかったので観光を明日に回して、10分ほどでホテルに戻ったが、部屋に入ってまもなく本降り。 さすがに雨季である。
一時間もすると、雨はほぼ上がったので近くのレストランに晩飯を食いに行く。
本当は、スロチャナの中にレストランがあると思っていたのだが、それは近くのスプリームと勘違いしていた。
でも、このホテルも悪くは無い。 出かける時にルームキーとの引換証をくれるので、なんとなく安心である。
ホテルの前の道は、先ほどの雨で水浸し。
未舗装なのに水はけは悪そうである。 とても微妙な匂いが漂っているが、選んだレストランのミールスは旨かった。
腹いっぱい食って82Rs なかなかのお勧めである。 |