※滞在中に訪れた順番に並んでいます。

龍門寺

 台北一の古刹。訪れたのは夜7時過ぎでしたが、お参りに来る人は引きも切りません。台湾の人は老若男女信心深く、大人だけでなく、イケてる恰好のミドルティーンの子たちも熱心にお参りしています(女の子は恋のお願いでしょうか)。
 入場は無料。お賽銭もなし。お参りに必要なお香もタダでくれます。本当はいろいろお作法があるようなのですが、日本式に手を合わせてお参りするだけでも全然大丈夫です。
 売店で売っているお守りが結構可愛く、お土産にぴったりです(私も女性用のお土産に買いました)。

   

   

総統府

 台湾の元首たる総統の執務府。日本統治時代の建物で、当時の日本の建築技術を粋を凝らした豪壮な建物で、なかなかの偉容です。東京駅にどことなく似ていますが、設計者が同じと聞いて納得。
 平日の午前中は1階と2階が一般公開されており、日本人には日本語が話せるボランティアガイドがついて案内してくれます(パスポートの提示が必要なので、見学時にはお忘れなく)。私たちのグループには日商岩井に勤務しているという現地のお父さんがついてくれました。ちなみに、私たちの前のグループは86歳だかのおじいちゃんのガイドで、日本語はめちゃめちゃ上手。台湾の歴史について熱く語っているのが印象的でした。
 国連加入のキャンペーンをしているらしく、盛んにアピールしていました。

中正紀年堂

 蒋介石(中正)を記念し、その功績をたたえるための記念館。巨大な蒋介石の座像が鎮座し、建物内部には執務室が忠実に再現されているなど、彼が個人崇拝の対象になっていることが窺われます(その割にはあっさり民新党が政権を取ったりしてますが・・・)。
 衛兵交代式を楽しみにして行ったのですが、残念ながら工事中で立入禁止となっており、衛兵交代式も当然ながらなし。なので、衛兵交代式の様子は前回3年前に初めて訪れたときのものです。

    
    

☆故宮博物院

 中国4千年の文物を集めた、素晴らしい博物館。ここに収蔵されているのは蒋介石が大陸から逃げる際に一緒に持ち去ったものですが、よく破壊されずに残ったものだと思います。
 新しい建物なだけあって中は非常にきれいで、見学も非常にしやすいです。ヨーロッパ絵画と違って日本にやってくることがまずない(もちろん政治的な理由で)ので、見る物全てが興味深いものでした。日本語の音声ガイドも大変丁寧です。たった100元なので、借りた方が絶対に楽しめます。
 15時30分ぐらいに入館したのですが(17時閉館)、前漢時代まで見たところで閉館間際になってしまい、その後は超駆け足で見る羽目になってしまいました。殷周時代の銅鐸なんかに彫られている文字などをついつい読んでしまうので、思った以上に時間がかかりました。余裕を持って楽しむには、4時間は時間を取る必要があると思います。

☆台北101

 目下ドバイにもっと高いビルが建設されているらしいですが、現時点で世界で最も高いビル。ニューヨークで今はない世界貿易センタービルを見上げたときも度肝を抜かれましたが、こいつもなかなかなものです。

   

 89階に屋内展望台があるのですが、そこまで上がるエレベーターは東芝製。時速1000mを超えるスピード(もちろん世界最速)で上昇するにもかかわらず、音も振動もほとんどなし。ジャパンパワーの底力を改めて感じました。
 そこから階段でもう2階上がると、柵だけの屋外展望台に行くことができます。89階ではガラス越しでしか景色の鑑賞及び撮影ができないのですが、91階では直に下界を眺めることができます。
 東京タワーのてっぺんよりさらに高いところから下界を眺めるのはなかなか爽快でしたが、夜景という点ではまあこんなもんかな、という感じ。湿度が高いのでもやっているのと、そこは東京なんかと違って完全な光の海とはなっていないため、光がまばらな感じで息を飲むほど美しい、というほどではありませんでした。その点、やはり函館の夜景(参考:3枚目の写真)は素晴らしいと思います。
(余談ですが、函館で夜景を見たときもKと一緒でした。香港の夜景もKとです。それってどうなのよ、自分→Kの名誉のために言い添えておくと、Kには可愛い彼女がいます)

   

 絶景を楽しむには、昼間に行って、あそこに見えるのは何、という見方をした方がよいかもしれません。
 ちなみに、86階に展望レストラン街があり、せっかくだからそこで飯を食おうとしたのですが、予約でいっぱいだと断られてしまいました。平日の夜だというのに、観光客なのか地元の裕福な人なのかは分かりませんが、優雅な人たちがいるものです。

☆行天宮

 日本でいうところの関帝廟みたいなところ。商売の神様なので、火のついたお香を持ってウロウロするのが危ないほど参拝する人でいっぱいです。境内はお香の煙がもうもうとしています。

   

☆忠烈祠

 戦死した英霊を慰めるための施設。抗日戦争の様子が細々と解説されており、日本人にはちょっと居心地の悪いところですが、衛兵交代式があるのでここも観光には外せないスポットです。
 敷地の中でずっと衛兵となる儀仗隊の演習をやっており、中には入れなかったのですが、衛兵交代式は見ることができました。
 この衛兵交代式、独特の所作に則って行われるのですが、軍靴や銃剣の音も高らかに屈強な軍人がポーズを決める様は、一見の価値があります。
 衛兵は一時間おきに交代するのですが、その間は微動だにしません。瞬きも滅多にしないような気がしますし、蒸し暑いのに汗もかきません(軍服の下にはかいてるのでしょうが)。訓練と精神力の賜物なんでしょうが、恐れ入ります。

      

☆国父紀念館

 国父(=孫文)の記念館。孫文の巨大な座像があって、というのは中正紀念堂と全く同じ。正直施設としては大して面白くはないのですが、こちらも毎正時に衛兵交代式があるので、そちらを目当てに行くのであればお薦めです。

      

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