『患者のための再生医療』
筏 義人 著
四六判 214頁 定価 (本体1800円+税)
ISBN4-946553-25-8 C0047
《内容》
一般書にすれば少し退屈で難解であり、専門書では周知のことかも知れないが、これだけは知ってほしいと思われる事柄を解説してある。
新しい治療法の開発はどのようにして行われるのか、骨や血管のような生体組織をどのようにして再生するのか、再生の臨床応用を遅らせている要因は何なのか、などについて、できる限り、具体的な例を示しながら記述してある。
再生医療に興味をもっている人たちはもちろん、再生医療の専門家と自称している人たちには必読書である。
《主要項目》
第1章 再生医療のキーワードは細胞
既存の治療法に限界/再生医療の定義/細胞の基本的性質/細胞外環境/三胚葉
第2章 ES細胞をめぐる問題
ヒトES細胞の樹立/捏造事件の顛末/米国におけるES研究
第3章 ティシューエンジニアリングの誕生
初期の研究/ティシューエンジニアリングの命名/ティシューエンジニアリングと再生医療
第4章 再生医療に用いる細胞
成熟細胞/分化細胞/前駆細胞/幹細胞
第5章 足場材料
足場材料の条件/足場材料の素材/多孔体作製法
第6章 細胞成長因子
第7章 組織の再生場所
生体外再生/生体内再生
第8章 再生医療のための前臨床研究
ウサギ/イヌ/ブタ/ヤギ(骨)/ヒツジ(骨)
第9章 ヒトへの応用
皮膚/歯周組織/骨/顎骨と眼窩底/角膜上皮/関節軟骨/その他の軟骨/血管/心筋/膀胱
第10章 これからの再生医療
細胞移植/足場を用いる再生医療/再生医療の規制と標準化
米田出版
発行