四六判 218頁 定価 (本体1800円+税)
ISBN4-946553-00-2 C0043
《内容》
界面活性剤はさまざまな工業で、製造過程における必須な工程薬剤として、また製品の機能向上のための助剤として多種類のものが使われている。界面
活性剤分子はいわゆる両親媒性構造であるため、その水溶液濃度が低いときからさまざまな特異的作用を示し、上手に利用すれば驚くほど大きな効果が得られ
る。しかし、対象としている系や目的に応じて適切なものを使用しないと、その効果は現れないばかりか逆の効果を示すこともある。
本書は、そのような界面活性剤の重要な特性をわかりやすく解き明かし、利用に当たって、素早く理にかなったものを選ぶことができる知識が得られるようにまとめたものである。
《主要項目》
第1章 界面活性剤とは何か
界面活性剤の働き/界面活性剤の構造の特殊性/界面活性剤の応用分野
第2章 界面活性剤の溶解性
イオン性活性剤の水への溶解性/非イオン活性剤の水への溶解性/ミセル形成とその性質/可溶化
第3章 界面活性剤の吸着
吸着を支配する因子/気-液界面への吸着/液-液界面への吸着/固-液界面への吸着
第4章 界面活性剤の基本的な作用
ぬれ/乳化/分散・凝集/起泡・消泡/帯電防止
第5章 界面活性剤の新しい展開
自己組織化材料としての界面活性剤/単分子膜および累積膜の応用/二分子膜の特性と機能
米田出版
発行