奈良公園・飛火野の藤
8号
春から初夏にかけて、花々は慌しく移り変わる。遅すぎても早すぎても花は
待ってくれない。今年の藤はどうだろうか?期待半ばのスケッチ会はズバリ的中。
野生の藤はほの暗い丘陵地帯の茂みに柔らかい彩を添えていた。
平城遷都1300年で賑う観光客も此処まではやって来ない。
夏のような日差しを避けて画友のみなさんは木陰に群れ散らばっていた。
3時の合評会に集まった絵は主役の藤のほかに谷、木立ち、せせらぎ、
志賀直哉旧居付近など描きどころの沢山あるスケッチ場所だった。