岡山県高梁市 吹屋

その昔、銅山とベンガラで栄えた街で
ベンガラ色といわれる硫化鉄の赤色の
着色材を瓦などに使っている街。
魅力的な写生ポイントは多々あるが
この日は終日雨。
軒の庇の下を借りて描くしかない。
横構図でこの場所を描いていたが
道路の幅が気になるので帰って
縦構図に描きなおした。
バスの往復8時間、スケッチ時間3時間
半というのはいかにも強行軍だ。

しかし標高550mという高地にこんな
歴史ある街がひっそりと息づいてい
るのを知った。
江戸時代中期から明治にかけて
繁栄を誇った街だったという。
ベンガラ色、懐かしい響きだ。