Pokemania

Pokemania
(11.22.P41.1999)

TIMEのホームページへ     NHKニュース戻る


今回は LEISURE から
  土屋さん、BooBooさんの共同サマリーです。お楽しみ下さい

ポケマニア


語彙は主に『英辞郎』Ver.28から抜粋

By HOWARD CHUA-EOAN and TIM LARIMER
 

大意

語彙

P41 このかわいらしく奇妙な生き物は,(子供への)悪影響と成り得るのか。社会から疎外 された,ひとりの人間によって追い求められたものは,いかにして世界規模のヒット となり得たのであろうか  
1 モンスターは不安感を誘う遊び相手である。どんなにおもちゃみたいで、つま らないものに見えても、モンスターは奇怪で、果ては訳のわからない恐怖感を与える のだ。しかしモンスターは子供の扱いに慣れている。ポケモンに出てくる生き物(例 えばキュウボン、ゲンガー、チャンスィー)の怪しい魅力を考えてみてもらいたい。 キュウボン(日本語ではカラカラ、それはまた別の由来がある)は小熊のようで、頭は 頭蓋骨(のかぶりもの)でおおわれている−というより、全部が本当の頭なのだろうか。 ゲンガーはお化けを思わせる紫色のボールの形で、子悪魔的なかわいい笑顔とそれに 似合う角、そしてワニのような突起物がある。チャンスィーは、ボーっとしている、 桃色がかった恐竜のような雲だ。彼らには同じようにへんてこな仲間がおり、身長は 30センチ(ピジー)から8.5メートル(オニックス)、さらに体重は約1キロ(ディ グレット)から1トン近くのもの(スノーラックス)まで様々である。彼らの戦闘技 術は、動物同士のぶつかり合いのように凶暴なもの(ライドン)、舌が巻かれるくら い気持ち悪いもの(リッキタング?うぇ!)、また、癇癪を起こす子供っぽさのあるもの (プライムエイプ)がある。ポケモンは151種類以上あり、種類分けに興味のある12 歳以下の子供達、そのほとんどが、相当の数に及ぶ全てのキャラクターの,その隠れ た特質や、個々のモンスターが成長するにあたって高める能力を完璧に暗唱すること ができる。新しい中生代にようこそ。お会計はずっと右奥までお並び下さい。 語彙 make for: 助長する disquieting: 不安 frivolous つまらない、くだらない in the end: 果ては、とどのつまり deal in: 扱う、従事する unresolved: 解決のない、 未解決の have a way with: 〜の扱いに慣れている suspicious: 怪しげな bear cub: 熊の子 skull: 頭蓋骨 devilishly: あくまのような,とても ghostly: 幽霊のような  crocodile: ワニ spine: とげ bizarre: 奇怪な compatriots: 同胞、仲間 feral: 野生の  ram: ぶつかり合うこと yucky: 気持ち悪い,不快な tantrum: 癇癪 wired: 興奮し た、酔った propensity: 傾向 substantial: 相当大量の recite: 暗唱 arcane: 秘密の  attributes: 特質 evolve: 展開する Mesozoic: 中生代;《地質時代の区分の一; 古生 代 (Paleozoic) に続く時代で, 2-3 億年前に始まり 7 千万年前に終わる; 時代順に三 畳紀 (Triassic), ジュラ紀 (Jurassic), 白亜紀 (Cretaceous) に分けられる》
2 ゲームやテレビ番組や買い物旅行に苦しんだ親たちは、ポケモン好きの年齢層 が忍者タートルやパワー・レンジャーに興味を持たなくなった世代と同じと知って少 しは安心することであろう。(親がこの事態を)切り抜けるのをさらに難しくさせてい るであろうものは,とどまることのないポケモン病−今までに類を見ないマルチメデ ィアと非常に高い双方向性を特徴とするもの−なのだ。それは,2つの特徴を有して いる。一つは,ドンドン増え続けるモンスターの目録を作ることに魅了された子供達 である。そしてもう一つは,トレーディングカードがゲームに、ゲームがテレビ番組 に,テレビ番組がおもちゃに,おもちゃがホームページに,ホームページがお菓子に つながり,最後にもとの場所へ戻る、という厄介なポンズィ・スキームなのである。 語彙 suffer: 悩む demography: = age group;年齢層 take some comfort: 幾らか慰め を得る abandon: 棄てる survive: 切りぬける relentlessness: 容赦のない  Pokemonia: Pokemonと病気を表すmoniaをつなげた造語 interactive: 双方向性の  barrage: 連打,連発 mesmerize: 魅惑する catalogue: 目録を作る menagerie: 見世 物用に集めた動物達 (be) linked to: 〜と結ばれている pestilential: 厄介な、有害な  Ponzi scheme: ポンズィスキーム;利殖性の高い投資対象を考え出し, それに先に投資 した人が後から投資する人の投資金によって利を得る方式の詐欺[1919-20年に米国で このような陰謀を企てた Charles A.Ponzi(1877-1949)の名にちなむ.]
3 Pokemon The First Movieは、先週北米で上映された。公開2日目までの興行収 入はアメリカ単独で、2500万ドルであった。水曜日に上映が開始されたとき、何千も の子供達が学校に、「ポケモン・インフルエンザ」で休むと病欠の電話をしたのであ る。オーストラリアの玩具チェーン店、トイ・キングダムの買い付け担当のビル・ブ ライトは、彼の店でポケモン商品の供給が需要を満たすことは不可能であると言う。 「今この段階で、子供の嫌いなメキャベツような野菜にポケモンのライセンスが取れ たら、そんなものでも子供に売れるでしょう」メキシコ・シティにある大きな百貨店 では、ポケモン人形が常に売り切れ状態のため、その商品を喉から手が出るほど欲し がる親たちが、街頭で偽ものを買わされている。クリスマスまでに日本の任天堂は、 カナダで100万個、ヨーロッパでは150万個の電子ポケモンゲームの売上げを期待し ているのだ。 語彙 box office: (映画館・劇場の)切符売り場 call in sick: 病欠の電話をする  brussels sprout: メキャベツ desperate: 欲しくてたまらない counterfeit: 偽の street vendor: 街頭で物を売る人
4 4歳から12歳の子供達はポケモンに対して心配するほどの熱狂を示すことも ありうる。子供達は映画をけなした映画批評家に対し、憎しみを込めた電子メールを 送りつけるのである。ポケモンの戦闘場面を見て、それに魅了された後、興奮した幼 い男の子は言う−「あの映画をみると対戦したくなるんだ」。これは親が聞きたくな い言葉である。 語彙 exhibit: 示す fanaticism: 熱狂 movie critics: 映画評論家 pan: こっぴどくや っつける mesmerize: 魅了する screening: 上演
5 ポケモンカードの熱狂ぶりは、よく論争の中心となる。ニューヨークシティー に住んでいるコルム・マクニアレイスという11歳の男の子は、その狂乱ぶりをよく 示してくれる。カードを交換する子供たちのそばを歩きながら彼は、「僕たち、あい つらは必要ないんだ。あいつら、だますんだもん」と言うのだ。彼は、沢山のカード がいっぱい詰まったフォルダーを持ち歩く人達に引き付けらる。すごく危ないよね, 彼は言う。この中の幾つかはとても珍しいので、それらを得るために他の子が何をす るかわからないのである。コルムは取り替えようとしているカードだけを持ち歩く。 「あれ、おまえ、マグネマイトをもっているじゃん」と誰かが金切り声で叫ぶと、他 の子が「おれはドロウズィが欲しいんだよ」と言うのだ。「この自筆の証書が付いて いるやつを見てよ」なかなか出会えないドラゴナイトが現れると、子供達は思わず興 奮してしまうのだ。 語彙 craze: 熱狂 controversy: 論争 frenzy: 熱狂 cheat: だます gravitate: 引き つけられる squeal: 金切り声を上げる holographic: 自筆の証書 elusive: うまく逃 げる、捕まえどころのない provokes: 刺激、引き起こす gasp: あえぎながら言う、 息切れ
6 軽犯罪となる行為があった。6歳児がポケモンのホームページにアクセスし、 引っかかりやすい学校友達とコピーした偽のカードを交換するのに、プリントアウト したのである。犯罪になりかねない行為もあった。先週9歳の男の子がニューヨーク のロング・アイランドでカードのことで口論となり、学校の先輩を刺したのである。 ある(学校の)校長先生は、なぜその学校では他の学校と同じようにポケモンカードを 禁止したかを説明した。「ポケモンカードを持っていない子供達は仲間外れにされた ような気になります。子供達が昼食を食べるところにカードを持って行くと、ご飯を 食べるより、カードを見ることにより多くの時間をかけてしまうのです」ニュージャ ージーに住む親達によって構成された団体が、カードの製造業者を相手取り、故意に 一部のカードを少なめに印刷することで子供たちにドンドンパック詰めされた商品 を買わそうとしていると訴えた。彼らは業者に対しこう叫ぶ−「これって強請り・た かりじゃない」。 語彙 behavior: 行動,素行 delinquent: 軽犯罪の、非行の log on to: (サイトに)ログ インする counterfeit: 模造の、偽の gullible: だまされやすい criminal: 犯罪の  stab: 刺す dispute: 口論 principal: 校長 ban: 禁止する be left out: 無視されてい る sue: 訴える manufacturer: 製造業者 intentionally: 故意に scarce: 乏しい、珍 しい racketeering: ゆすり,たかり
7 つまり、親を怖れさせているのは凶暴なイメージではない。彼らは代々、恐怖 を受け入れ、容認してきた人達である。グリム童話の中で、狼は赤ずきんちゃんのお ばあちゃんに何をしたであろうか。また、魔女はヘンゼルに何をしようとしたであろ うか。子供達が恐竜を収集しながら、美術館で「ママ見て!あのアロサウルスはブラ キオサウルスの赤ちゃんを食べているよ!」と叫んだとき、自然科学で判断力の鈍っ た親達は、ただ肩をすくめるだけなのである。その後、生きているのが信じられない くらいかわいらしい、ジグリーパフと呼ばれるポケモン−ふわふわしたボールのよう な形をしている−が、持つ最大の力は−笑い事ではなく−人を麻痺させる子守歌であ るからと言って、けしからんと言えるものなのであろうか。 語彙 in other words: つまり imagery: イメージ scare: 怖れさせる live with: 甘ん じる,(嫌なことを)受け入れる tolerate: 容認する intimation: 暗示 horror: 恐怖 fairy tales: おとぎばなし granny: おばあちゃん witch: 魔女 dinosaur: 恐竜  blind: 判断力を失わせる shrug: 肩をすくめる yell: 大声をあげる allosaurus: (古 代生物)アロサウルス属の恐竜 brachiosaur: (古代生物)ブラキオサウルス  too-cute-to-live: とてもかわいい objectionable: 異議のある scoff at: 嘲る stupefy: 麻痺させる lullaby: 子守唄
8 しかし、問題もある−ポケモン主義の原理・原則は、所有欲なのだ。ポケモン を持てば持つほど、さらなる大きな力を手にすることができる(スローガンは「全部集 めよう」)。このような力を蓄積するのに必要な、ポケモン奥義を極める子供の能力を、 決して低く見積もってはいけない。ずるさや凶行に変化する容易さは、合弁買収(M& A)の弁護士をも唖然とさせるものなのだ。大人は、無邪気な子供達が早熟で残酷であ ることをまだ受け入れる用意ができていない。ポケモンは私たち一攫千金時代のしっ ぺ返し−私達の子孫をハーメルンの笛吹き男の貪欲さによってタビネズミのように 連れ去られるというもの−なのであろうか。それとも、たんにポケモン病が反映して いるだけの、子供時代に固有の何かが存在するのであろうか。 語彙 principle: 原理,主義,原則 Pokeocracy: Pokemonと-cracy(主義)を合わせた造 語 acquisitiveness: 欲の深い possess: 所有する gotta catch 'em all: 全部集めるぞ  underestimate: 過少評価する Pokearcana: Pokemonとarcana(< acanum[神秘,極意,奥 義]の複数形)を合わせた造語;ポケモン奥義 require: 要求する accumulate: ためる、 積む thuggery: 凶行 stun: 唖然とする、肝をつぶさせる mergers-and-acquisition: 合 併買収(略:M&A) innocent: 罪のない、潔白な、無邪気な precociously: 早熟、ませ た cutthroat: 残酷な、むごい payback: 見返り get-rich-quick: 一攫千金の era: 時 代 offspring: 子孫 lemming: タビネズミ Pied Poke-Pipers: 【ドイツ伝説】 ハーメ ルンの笛吹き男《笛の妙音でネズミの大群を町 (G Hameln) から誘い出して水死させ たが, 約束の報酬がなかったので子供たちを山中に隠してしまった男; R. Browning の詩 (1842) でも有名》 greed: 貪欲 inherent: 固有の、生来の
9 この質問の答は、この現象の起源にあるのかも知れない。トレーディングカー ドによってつくられた評判にもかかわらず、ポケモンの真髄はハンディータイプのゲ ームにある。手のひらサイズの任天堂のゲームボーイを持ち、専用カートリッジを入 れ、電源を付けることから始まるのだ。光り輝く稲妻のようなしっぽをした生き物が、 一続きのアニメの中で飛び跳ねながら現れ、かわいい笑顔をする。ポケモンの中で一 番有名なキャラクターのピカチュウに会えたのである。ピカチュウは天使のようでも あり、雷様のようなでもある、ハローキティー以来の最も有名な漫画のキャラクター といえる。 語彙 phenomenon: 現象 publicity: 評判、公表 handheld: 手で持てる palm-sized: 手のひらサイズの insert: 差し込む proper cartridge: 専用カートリッジ  lightening-bolt: 光り輝く稲妻 bounce: 飛び跳ねる animated: アニメの sequence: 【映】まとまった一連の場面 grin: にやっと笑うこと cherub: 天使童子 thunder god: 雷神 celebrated: 有名な icon: 像
10 ポケモン王国ののぞき窓である、極めて小さいスクリーンの中を、7歳の子供 が間違えずに進んで行く。小さな2つのボタンや十字架の形をしたカーソルバーを押 しながら、苦労して進むのだ。大人にはより骨の折れる仕事である。しかし、もし遊 ぼうとするならば、あなたはポケモンのトレーナーの役割をしなければならない。あ なたのゴールは全世界を回って全てのポケモンの生き物を収集することにあるのだ。 そしてそのコレクションを得るためにはポケモンを倒すポケモンが必要になる(これ らはポケボールと呼ばれる小さな機械の中に収められる。これがポケモンの語源、ポ ケットモンスターなのだ)。戦闘はゲームボーイという電子製品を介在して行なわれ る。しかし、心配は無用である−ポケモンは死にはしない。戦闘に負けたとき、彼ら は気絶するのだ。そしてもしそれがあなたのポケモンに起きれば、最寄りのハイテク スパ(最新技術の保養所)であるポケモンセンターへ連れて行き、そこで「戦闘準備態 勢」まで回復させることができる。 語彙 navigate: 操作する,何とか[注意しながら]進む unerring: 誤りのない、まった く正しい minuscule: 極めて小さい porthole: のぞき窓 Pokedom: Pokemonと -dom(地位・勢力範囲・領地)を合わせた造語;ポケモン王国 tiny: 小さい  cross-shaped: 十字架の形をした cursor: カーソル find one's way: 苦労して進む  assume the role of: 〜の役割をする species: 種 acquire: 得る、習得する subdue: 征 服する、抑止する hence: ゆえに etymology: 語源 mediate: 〜の媒介となる faint: 気絶する high-tech: 最新技術の spa: 保養地 restore: 回復させる fighting fit: 戦 闘準備のできた
11 151のポケモンは、現存する3つのゲーム−ポケレッド、ポケグリーン、ポケ ブルー(アメリカでは赤、青、黄)−に散らばっている。コレクションを完成させる には(接続ケーブルを使って)異なる製品でやり取りをしなくてはならない。新しい 生き物が入っている新製品が作られるほど、ポケモンへの探求は強まる。ポケモンゴ ールドやポケモンシルバーは、今月日本で発売され、100を超える新しい生き物が見 込まれている。 語彙 scatter: ばらまく via: 〜を通して complete: 仕上げる quest: 探索、探求  product line: 製品種類 become available: 現れる promise: 期待する
12 (このゲームにおける)役割(配役、選べるキャラクター)には制限がある。 あなたのアイデンティティーを選ぶことができないのだ。あなたは10歳の子供なの である。あなたは子供の役割を担うとき、名前を選ぶことができる−たとえば自分自 身、友達、近所の人の名前である。しかし、ある特定の箇所は決まっている。ポケモ ンのテレビシリーズの主人公でアッシュである。彼は部屋から出てお母さんと会い、 (父親は出て来ない)彼女に(ポケモンを)探し求める旅に出ると言う。彼女は「わか ったわ。男の子は皆、いつの日か出ていくものだものね」と答えるのだ。 語彙 identity: 個性、独自性 assume the role of: 〜の役割をする particular: 特定の volunteer: 買って出る depart: 出発する quest: 探索、探求
13 ポケモンはもちろん日本で作られたものだ。アッシュはサトシと呼ばれ、この サトシはタジリ・サトシという原作者をイメージしてる。少年時代、東京の郊外に住 んで昆虫や、野原や池や森にいる小さな生物を集めていた落ちこぼれである。超体制 順応主義の国民の中にあって,彼は大学に行こうと夢見ることすらない社会の不適任 者であった。彼の父は彼を電子機器の修理屋にしようとしまたが、彼はそれを拒絶し たのである。6年間の努力の末、ゲームとともに現れたとき、彼がこれほど成功する とは誰も予想していなかった。ポケモン現象の中核となるものは、タジリのこだわり であり、それはディズニーのような夢を感じさせるものというよりは、むしろ機能障 害と呼べるものなのである。彼のモンスターは、子供達の好みなのだ。最近何かと話 題の児童心理を研究する学者として、ブルーノ・べトルハイムは、次のように記して いる−「子供達が最も知っており一番関心を抱いているモンスターは、自分がそうで あると感じたり、自分がそうあっては困ると考えるモンスターなのです」と。 語彙 originate: 〜を源とする in the image of: 〜を雛型として creator: 創作者 outcast: 落ちこぼれ suburb: 郊外 ultraconformist: 超体制順応者 misfit: 社会不適 応者 obsession: こだわり,強迫観念 dysfunctional: 機能障害 Desneyque: Disneyと -que(〜風の)が合わさった造語;ディズニー風の phenomenon: 現象 predilection: 好 み、ひいき controversial: 論争の child psychologist: 児童心理学者 be concerned with: 〜に関心がある
14 現在34歳のタジリは目立たない男性である。彼の顔は角張っている。柔らか くはにかんだ声で話しながら、彼の手と唇は震える。目は充血しており、その下には 黒いクマが広がっている。彼はよく24時間連続で働き、そして12時間寝る。タジリ は日本語でいうオタク、つまりゲームや漫画やその他の非常に特殊な世界に閉じこも り、その他の世界から遠ざかっている人だ。「彼らは本当の世界と虚像の世界が違う ことを知っています。でも、彼らは虚像の世界にいることを好むのです」と語るのは 何年もの間、オタクについて研究しているフランスのジャーナリスト、エチエンヌ・ バラールである。「彼らは常に何かを集めているのです。沢山持てば持つほど、気分 が良くなるのです」つまりポケモンの第一にして中心となるルールは「集める」こと となのだ。 語彙 unimposing: 目立たない be composed of: 構成される sharp angle: 鋭角 tremble: 震える bloodshot: 充血した dark circle: 目の回りのクマ ripple: 波紋がで きる ultraspecialization: 超専門的な virtual: 架空の accumulate: 集める
15 少年時代、タジリは昆虫、特に甲虫を集めていた。彼がタイム誌に語るところ では、今でも、岩の下で甲虫が眠っているところを見つけてつかまえるやり方は自慢 できるという。「他に誰もそういうやり方を考えつかなかったんですよ」と彼は語る。 日産のセールスマンと(専業)主婦の息子であるタジリは、1960年代の後半、東京の都 市部がまだ郊外へと広がっていない頃に育った。「子どものころはね、昆虫学者にな りたかったんですよ。昆虫にとても魅せられました。新しく見つけ出した昆虫は、ど んなものでも本当に謎に満ちていました。そしてさらに探すと、もっと見つかったも のです。川に手を突っ込むと、ザリガニが捕れました。水中に棒を突き刺して穴を開 けて、泡を探すんです。そうするともっと多くの生き物がいました」ポケモンでは、 ポケットモンスターが(多くはイモムシやガやカニの形をしている)、いたるところ に見られる。高く伸びた草むらにも洞穴にも森にも川にも。 語彙 accumulate: 集める capture: 捕獲する think to do: 〜することに気づくcreep: ゆっくりと移動する(ここでは都市部が広がっていったことを表す) entomologist: 昆虫学者 fascinate: 心を捕らえる crayfish: ザリガニ caterpillars: イモムシ  crabs: カニ
16 タジリは子どものころの世界を、ポケモンの中に保存した。70年代後半には、 水田はショッピングセンターに姿を変え、池は埋め立てられてマンションや高速道路 や鉄道の建設用地になっていった。「魚のいた池は、ゲームセンターに変わっていっ たのです」とタジリは言う。彼の言葉によると、ポケモンとは、新しい世代の子ども たちが、自分がやったのと同じように、虫やその他の生き物を集める機会を持つのに よい方法だ。例えば、ポリワールという名前のポケモンは、腹に小さな渦巻きの飾り がついている。これは、渦巻き状になった内臓が下に見えるオタマジャクシの透明な 皮膚の、タジリの記憶である。「私が子どものころにやったこと全てが、言わば合わ さって一つのことになっているのです」とタジリは言う。「それがポケモンです」 語彙 give way to: 〜に取って代わられる make way for: 〜を通すために道を開ける arcade center: ゲームセンター belly: 腹部 whirl: うず巻き transparent: 透明の  tadpole: オタマジャクシ coiled innards: うず巻き状の内蔵 rolled into: に転がるよ うに入る
17 彼が熱中したもう一つのものと合わさった。つまりテレビゲームである。タジ リはテレビゲーム革命の初期に、スペースインベーダーで育った。彼は大学へは行か ず、2年制の工業専門学校で電子工学を学んだ。彼は自分の時間の多くをゲームセン ターで過ごした。おそらくは子どものころの池の上に出来たまさにその店であろう。 「それは万引きと同じくらいに恥ずべきことだったんです」とタジリは語る。「両親 は、私が不良になった、と泣きました」彼があまりに熱中するので、あるゲームセン ターは彼に、スペースインベーダーの機械を家に持って帰らせたくらいだった。 語彙 passion: 情熱を傾けるもの electronics: 電子工学 technical school: 工業学校 arcades: ゲームセンター sinful: 罪深い、恥ずべき shoplifting: 万引き delinquent: 不良 fanatic: 熱狂的なファン
18 何人かのゲーム狂仲間と共に(その中には、ついには全てのポケモンの図案を 描くことになるスギモリ・ケンもいた)、タジリは1982年に気に入ったゲームの秘密 の情報や裏技のやりかたを公開するために、ゲームフリークという名前の雑誌を発刊 した。「私たちの結論は」彼は言う。「面白いゲームの数があまり多くないので、それ で自分たちで作ろう、ということでした」彼は自分でゲームを作るにはどうしたらい いかを理解するために、任天堂のゲーム機を分解してみた。それから1991年、彼は 任天堂ゲームボーイと、その素晴しい特徴を発見した。ゲームボーイならどれでも2 台をケーブルでつなぐことができる、という特徴である。「昆虫がケーブルを通って 行ったり来たりする様子を想像しました。それにインスピレーションが湧いたので す」この時タジリは、後に「ポケモン」をおばけ商品にすることになる、基本的なコ ンセプトを思いついていたのだ。収集が発展して、ゲームボーイを手に持った人々が (ケーブルでつないで)モンスター情報を交換するようになり、ついにはカードやおも ちゃの戦闘員の登場人物の収集家が交換するようになるだろう、というコンセプトで ある。 語彙 junkies: (特に麻薬の)中毒者 publicize: 公表する tip: 秘密情報 cheat codes: ゲームを効果的に進めるための秘密の暗号のこと take apart: 分解するprize feature: 素晴らしい特徴  inspire: 着想させる hit upon: 思いつく marketing wonder: 市場での驚き(驚くほど売れる商品のこと) handhelds: 手に持った人々
19 タジリは任天堂と契約を結んだ−最新のアイディアを発展させたいという,こ れまでの彼のゲーム作りに関する試みに感心したのだ。しかし彼はその概念を任天堂 にうまく伝えられなかったし、会社側もよく理解できなかった。「最初は、ポケモン は単なるアイディアに過ぎませんでした。そして何も起こらなかったのです」と語る のは、以前の任天堂のベストセラー「スーパーマリオブラザーズ」の制作を支えた天 才作家、ミヤモトシゲルである。ミヤモトはタジリに助言をすることになり、この若 者がいずれポケモンになるものを作ろうと一生懸命に取り組んでいる時に、相談に乗 ったのだった。(タジリは後に、サトシ(アメリカ名はアッシュ)の一番の腕白なラ イバルにシゲル(アメリカ名はゲーリー)という名前をつけて、ミヤモトに対して真 意とは裏腹の賛辞を贈ることになる) 語彙 contract: 契約 mentor: 良き指導者 counsel: 相談に乗る toil: 精を出して働 く ambivalent: 心情的に相反する tribute: 賛辞 snotty: 腕白な
20 タジリがポケモンを完成させるのに要した6年間の間に、「ゲームフリーク」 は破産状態に陥った。数ヶ月間、彼は従業員の給料を支払うのがやっとだった。彼が 従業員に、財政状態がどれだけひどいかを話すと、5人が会社を去った。タジリ自身 は給与を受けとらず、父親のすねをかじっていた。おそらくはその緊張感が彼の創造 性を駆り立てたのであろう。当時の目標を説明して、タジリは言う。「大事なことは、 モンスターたちが小さくて制御可能なものでなければならない、ということでした。 彼らはカプセルに入ってやって来ました。自分の中のモンスター、恐怖や怒りのよう にね」 語彙 go broke: 破産する dire: ひどい live off: 〜で生計を立てる controllable: 制御可能な capsule: カプセル
21 しかしながら、タジリが1996年にポケモンを満足がいく状態にした時には、 ゲームボーイの技術はすでに過去のものになっていた。「雑誌もテレビ番組も、何一 つ関心を寄せませんでした。ゲームボーイはもう終わったと思われていたのです」こ う語るのは、(株)小学館という出版社の制作部門の重役である、クボマサカズであ る。「玩具メーカーにも関心を示すところはありませんでした」画像がもっと美しく、 もっと複雑な表現ができるゲームが、家庭用のコンピュータのCD-ROMで使えるよ うになろうとしている時期だったので、ゲームボーイの小さな画像は、まったく注目 されなくなるところだったのだ。「私がポケモンを作り終えた時には」タジリは語る。 「任天堂に採用されないだろうと思っていたのです。私は、アウトになることを知り ながら、セカンドベースにすべりこんで行く野球選手のようなものでした。しかしな ぜか、私はセーフだったんですよ」 語彙 do with: 〜に満足がいく yesterday's news: 過去のニュース(ここでは技術がす でに古くさく思えるようなものであることを指す) executive producer: 制作部門の重役  spiffier: spiffy(しゃれた、こぎれいな)の比較級 intricate: 入り 組んだ、複雑な in the dust: ほこりの中に(漫画で去って行く時にもうもうとほこり が立ったところから、過ぎ去ったことが見えなくなったことを指す)
22 任天堂はこのゲームを発売したが、たいして期待してはいなかった。しかし、 電気機器の大企業はゲームボーイに見切りをつけようとしていたが、日本の少年たち はそうではなかったのだ。彼らにとっては、古い技術のゲームは、まだ買える値段だ った。もっとけばけばしい、ハイテクの新型は手が届かなかったのである。クボの出 版社は計算をしてポケモンをバックアップすることにし、最初のトレーディングカー ドを付録につけた一連の漫画本を発行した。「ファイナルファンタジー」のようなゲ ームのベストセラーは、何ヵ月か爆発的な売れ行きを示してランキングのトップの地 位を占めて、その後徐々に売れ行きが落ちていったのだが、「ポケモン」の売れ行き はゆっくりと着実に伸び、そして止まることがなかった。タジリはプログラムに密か にひねりを加えることで、さらに口コミが増えるようにした。公式には、ポケモンに は150種類のキャラクターしかいない。任天堂には知られないように、タジリはこの ソフトに151番目のキャラクターを加えていたのだ。映画でも主要な登場人物である ミューである。「ミューを手に入れるには、対戦をしなければならないのです」とタ ジリは語る。「やりとりをしなければ、ミューを手に入れることは絶対にできません」 ごくわずかな人だけがロックを解除する鍵を持っているという、秘密のモンスターに 関する噂が飛び交い始めた。ゲームはさらに売れた。 語彙 release:(ゲームなど)を発売する give up on: 〜に見切りをつける affordable: (品物などが)買える flashier: flashy(けばけばしい)の比較級 do the math: 計算 をする back: 後援する come out with:(本)を出版する  giveaway: 景品 slot: (リ ストの中の)地位 word of mouth: 口コミ interact: 相互に影響をし合う
23 大ヒット作を手にして、任天堂はこのゲームをアニメ化することにした。アニ メ形式で作られた番組は男の子にも女の子にも受けて、すぐに日本の子ども向けシリ ーズ番組では1位になった。それから予期せぬ驚くべき事件が起きる。1997年の12 月、約700人の子どもたちが番組を見ている最中に突然、同時に発作に襲われたのだ。 この回の番組には、ピカチュウとその仲間に対する爆撃の場面が含まれていた。一瞬 の間に、ピカチュウが画面一杯に稲妻を輝かせ、アニメになっている閃光が狂ったよ うに色が変わり相互に交錯した。どうも、このように色を組み合わせると、一部の子 どもたちの中で発作を誘因する可能性があるらしいのだ。政府の調査が行われる間、 番組は4ヶ月間中断された。番組作成者は、アニメの戦略を見直した。 語彙 hit: ヒット作 animate: 動かす、アニメ化する anime: アニメ(日本語より) top-rated: 第1位の、最高の seizure: 発作 specific: 特定の episode:(続き物の放送 番組・映画などの)一回分の話 microsecond: マイクロセカンド(10?6 秒)  frenetically: 熱狂的に induce: 引き起こす strategy: 戦略
24 このピカチュウ危機は、大変な注目を集め広く知られることになったが、困っ た注目だった。当時、タジリの「ゲームフリーク」とクボの出版社は、任天堂アメリ カの懐疑的な重役たちと、ポケモンのアメリカ進出について交渉を進めているところ だった。「漫画のモンスターが子どもたちを攻撃」というのが、アメリカ人がポケモ ンに関して初めて目にした見出しだった。よい前触れとは言えなかった。しかしなが ら、前触れは他にもあった。 語彙 publicity: 知れ渡ること negotiate: 交渉する skeptical: 懐疑的な headline: 見出し omen: 前兆
25 「正直に言って、特にゲームボーイの形式でのロールプレイングゲームは、ア メリカではまったく人気がなかったのです」と語るのは、任天堂アメリカの製品取 得・開発担当副社長のゲイル・ティルデンである。「私どもには、このゲームのロー ルプレイングゲーム的な性質は、私たちにとって販売が難しくなる要因ではないか、 という強い懸念があったのです」「交渉は簡単ではありませんでした」とクボは語る。 クボはティルデンを「任天堂のドラゴン・マザー」と呼ぶ。彼はこう説明する。「彼 女は母親でもあり、私たちが最初にポケモンは子どもにとっていいものなのだと話し たときには、理解が得られませんでした。しかし結局は、一人の母親が担当してくれ たのが、私たちには良かったのです」ティルデンは、テレビ番組によって引き起こさ れた発作が彼女には不安材料だったが、「他の回に関しては心配がないことは分かっ ていました」と語る。彼女はまたこう付け加えている。「それでも私たちの熱中はお さまりませんでした。私たちはさあやろうという気になっていたのです」 語彙 Quite honestly: 正直に言って product acquisition: 製品取得 concern: 懸念 hard sell: 売るのが難しい商品(通常は「押し売り」という意味) in charge: 担当し て concern: 心配させる isolated to: それ以外には例のない deter A from doing: A に〜することを思いとどまらせる take a run at: よい結果を得ようとする
26 それからアメリカで、任天堂はポケモンの遊び道具を全部揃えた。男女を問わ ず4歳から15歳まで子どもたちの興味を引く、ゲーム、おもちゃ、漫画、カードな どを幅広く揃えた、ポケモンのフルラインナップだ。ティルデンは語る。「私たちは、 西洋社会でもこの現象を再現しようと、全面的な努力をすることにしたのです」クボ は、戦略として付け加えたことは、ポケモンの「日本色」を隠すことだった、と語る。 任天堂アメリカとその日本側のパートナーは、アル・カーンの力を借りることになっ た。キャベツ畑人形を開発した人物が、おもちゃの商品化計画に参画することになっ たのだ。WBネットワーク(本誌の親会社でもあるタイム・ワーナー社が所有)はテ レビのアニメ番組に関する独占権を放棄した。「実際に任天堂がしていることには、 ちょっとしたトリックがあります」と語るのは、WBのエンターテイメント担当社長 のスザンヌ・ダニエルズである。「私たちは彼らのやり方に干渉することはありませ ん。彼らに神の祝福がありますように」しかし任天堂は、日本のもとのテレビ番組(現 在130話ある)に手直しを本当に求めた。「アメリカ版には暴力シーンや性差別表現、 宗教関連の場面がないようにしたのです」とクボは語る。殴打が含まれる生々しい連 続シーンのいくつかは削除された。登場人物やモンスターの名前は西洋式に変えられ、 サトシはアッシュに、シゲルはゲーリーになった。モンスターたちはうまい具合に特 徴をつかんだ名前がつけられた。例えば3つの人気キャラクターのうち、尻尾に火の 玉をつけたサラマンダーであるヒトカゲはチャラマンダーに、背中に緑色のニンニク の球根(ガーリック・バルブ)をつけた恐竜のフシギダネはバルバサーに、水を吹き 出すカメのゼニガメはスクワートルになった。他にもよく知られた人気の図像を少し 借りた物もあり、マーシャルアーツを使うポケモンのヒトモンチェンとヒトモンリー は、ジャッキー・チェンとブルース・リーにあやかった名である。 語彙 extended product of line: 幅広い一連の製品 appeal to: 〜の興味を引く all-out effort : 全面的努力 Japanness: 日本らしさ bring in: 〜を参加させる Cabbage Patch doll: キャベツ畑人形(1980年代前半に大流行した人形) merchandising: 商品 化計画sweep up: すぐに取得する exclusive rights: 独占権 God bless them.: 彼らに 神の祝福がありますように。 graphic sequences: 生々しい連続シーン cleverly descriptive names: 巧妙に写実的な名前(ここではキャラクターの性質をうまく名前に 入れたことを指す) salamander: サラマンダー、火トカゲ(火の中に住むという伝 説の怪物) garlic bulb: にんにくの球根 squirt: 噴出させる wink at: ウィンクをす る martial-arts : 格闘技、武道 tribute: 捧げ物
27 そして再び、ポケモンは一つの国を席巻することとなった。「このようなこと は見たことがありません」とティルデンは語る。これらの製品は、あらゆる角度から 子どもたちに受け入れられることになった。おもちゃは幼い子どもたちに受け、彼ら はカードへと移って、それも卒業するとさまざまなレベルのテレビゲームへと移行し てゆく。テレビ番組では新しいキャラクターが登場するたびに、「このポケモンだれ だ?」という説明をつけて、存在を知らしめる。ポケモンのモンスターの大半は、子 どもたちがどれがどれだかすぐに覚えられるように、(ピカチュー!ピカチュー!と かスカートルスカートル、スカートルとかいうように)自分の名前を連呼する。この 大流行はまたジェネレーションYというインターネット世代と深く結びついている。 12歳以下の子どもに最も人気のあるウェブサイトは、ポケモンのページ (Pokemon.com.)である。このサイトは、いつでも全部がポケモンである。少なくと も、次の大流行が来るまでは。 語彙 sweep: 人気の的となる plug into:(プラグで)接続する(ここではゲームボー イの接続と子どもに受け入れられたことの両義) kiddie: 子ども propagandize: 宣 伝をする tutorial: 個人指導 growl: 怒鳴る craze: 大流行 web-friendly: インター ネットを利用しやすい
28 しかし、ポケモンを集めて互いに戦わせるというのは、何も新しい遊び方では なく、単に新技術でひとひねりしただけに過ぎない。アジアでは未だに、父親や祖父 の世代が、第二次世界大戦の最中に成長期だった頃の体験を次のように語る。毎晩ど う過ごしてよいか分からず、田舎の深い草むらを分け入ってコオロギを捕まえて、そ れから手のひらにそっと入れて持って帰り、暗いマッチ箱の中で育てて調教し、やは り同じように夜に外に捕まえに行った他の少年たちのコオロギと戦わせた、というよ うなことくらいしかすることがなかったんだよ、と。コオロギは戦いの経験を積めば 積むほど、それだけますます優れた戦士になる。コオロギは、辺り一面で起きていた 戦争で戦えない少年の、小さな代理だったのだ。ポケモンはそれと同じ種類のゲーム である。ただポケモンでは数多くの種類のコオロギがいるし、出てくるモンスターは どれも本質的には親しみやすく、信じられないような力を持っているという点が異な る。それに誰も死なないのだ。 語彙 pit: 戦わせる quest: 探求、追求 tweak: ひねる cricket: コオロギ cupped: 茶碗状にして(ここでは手でコオロギを持ったことを指す) nocturnal hunt: 夜の狩 り(ここでは夜にコオロギを捕まえに行ったことを指す) surrogate: 代理人  fabulous: 架空の、信じられない


間違ってるところがあるかもしれません。見つけたらメール下さい!

感想などがありましたら、メールを下さいね!!