小野小町の墓

                       

川棚の上小野地区に小野小町の墓があります。県道横の案内板から30mくらい入ったところに有る小さな墓で中に銅鏡が埋め込まれています。
小野小町は平安時代前期(九世紀頃)の女流歌人で非常な美人だったと言われ、伝説も多い。

   

 
  

  絶世の美女であった小町は、小野氏一族の文才の血筋を受け若い頃から和歌の世界で活躍しました。しかし、男たちの視線を一身に集めた麗しの歌人も、歳月とともに色あせてきました。もともと自尊心の強かった小町には耐えられないことでした。老いさらばえた姿を京の都にさらせまいと、小町は全国を点々と流浪しました。流浪を重ねた末の小町は、川棚に着きました。村人たちは、親切で温かでした。小町は愛用の銅鏡を片時も離さず、日ごとに失われていく美貌に無常を感じながら、晩年をひっそりと暮らしこの地に果てたと伝えられています。