〜 Schuco Magico-Auto 2008 〜

1951-1964 ドイツ

U.S-Zone Germany

背中のスリットに風を受けるとスタートしたりストップする。 付属の笛を空気の出口を車の屋根に向けて勢いよく吹くと、その風の力で車が反応する。 知らない人が見ると、あたかも笛の音で車が反応したように見える訳である。 付属のステッキは手品用(?)。 これで、屋根のゴム製のアンテナにさりげなく触って車をコントロールする。 ゴムはすこぶる柔らかく、触ってもそれがスイッチになっているとは悟られない。 実に敏感な仕組み。 

このようなゼンマイ玩具全般に言えるのだが、車の動きが実に時計的。 子供の頃遊んだブリキのゼンマイ動力のおもちゃはみなギュイ〜ンと音を立て、その蓄えた力を一気に解き放つ物ばかりだったと記憶する。つまり、ギッギと巻いてギュイ〜ンと走り、ガチャンと壁にぶつかるのである。 しかし、これらドイツ製の玩具はまるで違う。ギッギと巻く所までは同じだが、走り出すとカタカタカタを言いゆっくりと実に長時間走るのだ。 それゆえ車の屋根にむかって息を吹くなんて言う芸当がができるのだ。 ギュイ〜ンと突っ走っていっては、そのような事は不可能だ。

←戻る