渡り鳥の山歩き | 烏ガ山 Karasugasen |
[鳥取] 烏ガ山(1448m) 鏡ガ成から往復 2006年7月30日(日) |
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烏ガ山山頂から大山を望む |
鳥取県の大山は前年登ったが、さすがに人気のある山で、登山者で混んでいた。そこで、大山の周辺で、大山の特色ある山の姿がよく見える、静かな山に登ろうと、この烏ガ山を選んだ。
実は、事前にガイドブック(2000年8月発行)だけしか見ておらず、大事な事実を知らずに登って下りてきてしまったのだが、平成12年(2000年)10月6日の鳥取県西部地震でこの山の登山道が崩壊し、入山禁止になっていたのだ。登山道の崩壊は、南峰山頂部直下の岩約50mが崩落したということで、全く通れないということはなく、現にウェブ上では入山禁止後の登山記録も見られる。
ガイドブックではコースタイム2時間15分、標高差550mとなっており、楽に登れる山だろうと思った。そこで、烏ガ山を下りた後に、可能なら岡山・鳥取県境にある毛無山(けなしがせん)に鳥取県側から往復して、1日2山をこなそうとも考えた。広島を午前6時半少し前に出発し、広島ICから中国道、米子道を走行し、蒜山ICで下り、鏡ガ成キャンプ場の駐車場には9時25分に到着した。
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登山口はキャンプ場駐車場の前の県道脇にあるのだが、このように表示が取り外されていたので、ここで良いのか少し迷った。中に「通行止」の表示もあった。 | 登山道は笹が茂り、藪こぎで時間がかかった。アジサイの花が見られた。 | 登山道が崩落したのは南峰直下だが、そうとは知らず、ガスが出てきて見通しが悪いのも手伝い、普通の岩場と思って通った。 | 南峰のピークからさらに尾根を行くと、目指す烏ガ山山頂や大山が望めるはずだが、ガスで見えなかった。というか今どこにいるのかもよく分からなかった。 |
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ようやく烏ガ山山頂が見えてきた。いったん尾根の鞍部に下り、急な岩場を登る。 | 烏ガ山山頂に到着。ガスで展望はない。山頂標識は、ガイドブックの写真よりも下にずり落ちている。 | 10分ほどすると、ガスの向こうに大山が現れた。圧倒的な大きさ。この山が大山に対峙する絶好の展望ポイントであることがよく分かった。 | 振り返ると、今通ってきた南峰も姿を現している。尾根が東側に崩れているのが見える。 |
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今回出会った他の登山者は2組7人ほど。1組目は山頂で一緒だった。2組目は男女数人で、私が下山中に登ってくるのに出会った。私がガイドブックに従って南峰から左折しようと、そのポイントを探していると、「さっきテープを巻いてある場所があった」と教えてくれた。登山道を行きつ戻りつして探した。 | ![]() |
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麓の大山休暇村方面か。 | ようやく見つけたそのポイント。標識は何もない。ただ下りられるように道がついている。 | ロープも設置されているので(矢印の先)、登山道に間違いないだろうと判断した。 |
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尾根を下り、振り返ると山頂方面が望まれたが、ガスで全容はつかめず。その先で、尾根から右折して下る道は、よく刈り払われていて歩きやすかった。 | 県道の峠に登山口が設けられており、ここから県道歩きでキャンプ場の駐車場に戻った。 | 帰路につき車を走らすとすぐ、烏ガ山の山の姿が望める場所があった。山頂のピークと両側の尾根がカラスが翼を広げているように見えることから、山の名前があるそうだ。 |
烏ガ山で見られた植物など | |||
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アジサイ、登山道一帯で | ユリ、山頂付近で | チョウ | ダイセンキャラボク、山頂付近で |
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(行程) 9:40鏡ガ成キャンプ場登山口→10:55頃南峰→11:13烏ガ山山頂11:55→12:23南峰から左折する分岐点→13:00尾根から右折する分岐点13:05→13:30新小屋峠登山口→13:41鏡ガ成キャンプ場 (所要時間)4時間01分(山頂休憩42分含む) |
コースタイム2時間15分でこなせるはずが、ガイドブックとは違う実際の状況から4時間かかってしまった。1日2山はあきらめざるを得なかったが、帰り道の途中に毛無山(けなしがせん)への入口だけでも見ておいて、いつか再チャレンジの時に役立てようと思った。 午後2時に駐車場を出発、毛無山登山口への入口を経て、新見ICから中国道に入り、広島ICを出て5時半過ぎに広島市内に帰った。 (参考資料) 中国の山(山と渓谷社2000年8月) |
08/9/4、09/11/21 整理