高校生編 弟1話: あなたがわたしにくれたもの
♪ バレンタインデー間接キッス?
姉は面倒見がいいせいか、年下の女の子にやたらモテる
――そして、チョコレートが大好物。なので…
「見て〜 チョコいっぱい貰っちゃった♪」
紙袋をいっぱい下げて帰ってくる姉
「…あ〜 そいつは景気のいい話だねぇ…」
――そして、モテナイ男がここに一人
「今年も義理が2つ3つだけだというのに…」
「まあまあ、今年もちゃんとあげるから、スネないの!」
「とりあえず、『ありがとう』と言っとくよ…」
「むぅ、なんかひっかかる言い方だぞ〜
じゃ、ハイこれ〜」
デカい板チョコ登場〜
「はぁ… じゃあ、いただきますですよ」
ガブリ
――じーっ
ガブリ
――じーっ
ガブ…
――じーっ
「おねーちゃん… やっぱりデスか?」
「いいよね?いいよね?」 (わくわく)
チャチャラチャーン
姉は弟の齧りかけの板チョコを手に入れた!
「やっぱりチョコはこれが一番だよね〜♪」
モグモグ
「おねーさま、ナンだか貰えないより切ないんですが…」
♪ 男のポリシーの崩壊
――姉が海外から帰ってきた
「かーくん、ハイこれ、おみやげ♪
ブランド品なんだよ〜」
「へぇ〜、ありがとう、おねーちゃん」
ガサガサ
「…あのさ、おねーちゃん」
「どう? カッコいいでしょ♪」
「カッコいいとは思うんだけど…」
「どしたの?」
「僕、トランクス派じゃなくて、ブリーフ派なんだけど…」
――シーン
「かーくん…」 (← とても真剣な表情)
――ズイッ
「な、なに? (お、怒っちゃったかな?)」
「ブリーフよりトランクスのほうが、開放感があって気持ちいいと思うよ!」
――ぱんつぅぱんつぅ (しばらくお待ちくださいw)
「……へ?」
「もー、いいからはいてみてよ〜♪ (わくわく)」
「……」
おとうとはとらんくすを装備した!
「お〜、似合ってるよ〜♪」
「…おねーちゃん」
「ん?なに?」
「トランクスもいいもんだねぇ…(しみじみ)」
こうして、長年のポリシーは、姉の手により崩れ去ったのでしたw